CoinPostで今最も読まれています

注目イベント「FOMC」とは|利上げは仮想通貨市場にどう影響するか

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

FOMCが利上げを実施した場合の仮想通貨市場への影響度
3月20日から21日の二日間に渡ってFOMC(連邦公開市場委員会)が開催されます。利上げが実施されるか否かは不明ですが、実施された場合、仮想通貨市場へ影響する可能性もあるかもしれません。

注目のFOMC、確実視される利上げ

3月20日から21日の二日間に渡ってFOMC(連邦公開市場委員会)が開催されます。

今回のFOMCの焦点は、利上げ実施の有無。

既に市場は利上げをほとんど織りこんでおり、利上げの実施は確実視されております。

利上げ実施による仮想通貨市場への影響

過去3回の利上げ実施後、仮想通貨市場は下落トレンド入りしました。

今回も同様の動きをするか定かではありませんが、利上げは仮想通貨市場にも影響してくる可能性は否定しきれません。

今日から二日間に渡って、米国ではFOMC(連邦公開市場委員会)が開催されます。

今回のFOMCでは、今年初の利上げが確実視されている他、ドットチャートも公表される為、今年の利上げ回数が何回になるのか市場関係者からも大きく注目されております。

当記事では、FOMCや利上げ、ドットチャートとは何か、そして利上げは仮想通貨市場にどのような影響を及ぼすか考察して参りたいと思います。

FOMCとは

FOMCとは連邦公開市場委員会の略で、米国の金融政策を司るFRBの議長、副議長、理事と各地区連銀総裁で構成されており、世界経済を牽引する米国の金融政策を決める会議である事から、 世界中のマーケット参加者から注目が集まる超重要イベントです。

日本でいえば、FRBは日本銀行で、FOMCが日銀金融政策決定会合だと置き換えて考えると分かりやすいかもしれません。

FRBが中央銀行で、FOMCがその方針を決める会議です。

それでは次に、利上げとは何かについて解説して参ります。

利上げとは

世界の中央銀行は、景気が良い場合は政策金利を高くし、景気が悪い場合は政策金利を低く設定し、政策金利を通じて市場の預貯金やローンの金利に影響を及ぼし、通貨の流れを調整します。

米国は、10年前のリーマンショック時に傷ついた米国の経済を立て直す為に、金融緩和政策の一環としてゼロ金利政策を実施しましたが、現在の米国の経済は景気が悪いどころか、NY市場の株価指数は最高値を更新し続けるなど好景気となっております

経済の復活を成し遂げた米国は、リーマンショック時に行った金融緩和政策の出口戦略の一つとして、金利を引き上げる、つまり利上げを行っているのです

一気に政策金利を上げると、経済の循環が再び悪くなる事から、FRBでは数年前から少しずつ政策金利を上げており(0.25%程度)、去年は3回程度利上げを行いましたが、今年はまだ行っておりません。

今回3月のFOMCで、今年初の利上げを行う事が確実視されている事から、今回のFOMCの注目度が高いのです。

ドットチャートとは

最後にドットチャートとは何か解説致します。

簡単に言えば、「今後FOMCでどれくらいの期間で、どれくらい利上げが行われるか分かる表」と考えていただければ分かりやすいかもしれません。

FOMCは年8回開催されるのですが、3,6,9,12月開催のFOMCでこのドットチャートが公表され、今後どれくらいの期間で何回利上げがあるかがここから読み取れます。

あくまで、FOMC参加者の予想の為、このドットチャート通り利上げが行われるわけではありませんが、金融政策を決定するFOMC参加者が今後をどう考えているのかがマーケットの材料となってきます。

今回のFOMCは、そのドットチャートを公表するFOMCです。ドットチャートで、今後の利上げ回数にも注目してみてください。

利上げが行われると、為替や株式市場はどんな反応をするか

一般的に米国の金利が上昇する為、ドル円は円安材料で、株式市場にとってはマイナス材料と言われていますが、利上げが実施されるからといって利上げ直後素直に円安、株安で反応するかと言われればそうではありません

その時の経済状況やマーケット環境でドル高ドル安に、株高株安に反応する為、マーケット参加者はその時折々の状況から投資を行います。

後ほど解説しますが、利上げが既に織り込み済みの場合、今後の利上げ回数の見通しを示すドットチャートの結果如何で市場が動いたりする場合もあるので、利上げそのものよりも、今後の利上げ見通しで市場が反応したりもします。

利上げが行われると仮想通貨市場は

それでは、仮想通貨市場は利上げに対してどんな反応を示すのか。

為替や株式市場同様に、決まった動きをするわけではありませんが、過去、仮想通貨市場がどのような値動きしてきたか追ってみましょう。

1週間スパンのトレンドで記載しております。

利上げ決定公表日 ビットコイン(BTC/USD)
2017年3月15日 大きく下落 10日間程度下落トレンド入り
2017年6月14日 下落し、緩やかに回復するも下落トレンド継続
2017年12月13日 当日下落、一旦上昇も、その後下落トレンド継続

3月15日の利上げ決定翌日から大きく下落しています。

6月14日以降、下落トレンドが継続しています。

12月13日当日下落、一旦上昇も、その後大きく下落しています。

直後に値動きの違いは多少ありますが、過去3回のトレンドとしては、短期から中期程度にかけて下落トレンド入りしております。

※注意

決まった値動きをするとは限りませんし、利上げが行われると下落トレンドに入ると言っているわけでもありませんし、特定のポジションの推奨はしておりません。

あくまで過去こういったデータがあるといった認識の上、ご自身で判断されて下さい。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/27 土曜日
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
07:15
米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。
06:50
米Stripe、ソラナやイーサリアムでUSDC決済を導入予定
Stripeは2014年に初めて仮想通貨ビットコインの決済を導入した経緯がある。しかしその4年後の2018年にビットコインのバブル崩壊を受け同社はその取り組みを中止した。
05:50
モルガン・スタンレー、ブローカーによるビットコインETF勧誘を検討
最近の仮想通貨ビットコインETF資金流入状況に関しては昨日、ブラックロックのIBITが1月11日ローンチ以来初めて資金流入がゼロとなり、71日連続の流入記録が終了したことが確認された。
04/25 木曜日
17:42
ワールドコイン、仮想通貨WLDのトークンセールを計画
Worldcoinが個人認証に基づくベーシックインカムプロジェクトの拡大へ、機関投資家限定で暗号資産(仮想通貨)WLDのプライベートセールを計画。市場価格に近い価格で提供し、転売禁止やロックアップ措置を導入する。
15:00
ビットコイン強気相場継続の根拠、アーサー・ヘイズ氏語る
仮想通貨取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は、世界各国で法定通貨の供給量が拡大し続ける中、ビットコインをはじめとする仮想通貨の強気相場は今後も継続するとの考えを示した。
13:20
2028年の半減期に向けてビットコイン価格など5つの予測=Bitwise
Bitwiseの最高投資責任者は次の半減期までにビットコインに起こる5つのことを予想。ビットコイン価格は約3,880万円以上になるとする予測も含まれる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧