はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

中国:約2850兆円規模の決済市場を自由化|仮想通貨市場にプラス影響か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

中国が決済市場を自由化
中国政府及び、中央銀行である中国人民銀行は、$27兆(約2850兆円)規模の決済市場を自由化することを決定しました。すでに圧倒的シェアを誇るAliPayなどに対抗するのは難しい事ではありますが、国際間決済の分野では、外資企業にもチャンスがあると言えます。
仮想通貨に与える影響
中国人民銀行の新任責任者となったYi Gang氏は、ビットコインに対しても非常に楽観的な考えを持っており、あくまでも可能性の話ですが、Yi氏の中国人民銀行責任者就任及び、Xi Jinping氏の再選は、仮想通貨市場に対してプラス影響をあたえるかもしれません。

外資企業の自由

歴史上初めて、中国政府及び、中央銀行である中国人民銀行(以下、PBoC)は、$27兆(約2850兆円)規模の決済市場を世界に解放します

外資企業は、ついに中国でのライセンスを取得申請することが可能になり、現地のサービス提供者と同じ土俵に立つことが出来るようになりました。

中国では、インターネット及び、金融市場にて国内企業の完全な独占市場が形成されていました。

アリババのAliPayは、決済市場の70%ほどのシェアを誇っており、TencentのTencent Payが残りの30%のシェアを担っています。

AliPayの発表及び、Tencent の台頭により、その2社のコングロマリット企業が国内決済市場を牛耳っていました。

中国のユーザー達は既に既存の決済方法に適応してはいますが、そう遠くないうちに、外資企業も中国でサービス提供を開始することが出来るようになるでしょう。

TwitterのCEOを務めるJack Dorsey氏が率い、決済アプリを提供するアメリカ基盤のSquareや、韓国のKakaoTalkを提供するKakaoの決済アプリであるKakaoPayもPBoCに登録し、ライセンスを取得し次第、中国に進出する可能性があります。

INGグループに務め、香港基盤の経済学者であるIris Pang氏はBloombergに対して以下のように回答しました。

国内市場は、すでに屈強な国内プレイヤー達によって飽和状態に近く、外資企業がそのシェアを奪っていくのは比較的難度が高いと言えます。しかし、国際間決済市場においてはまだチャンスがあるのではないでしょうか。

PBoC及び、中国政府の外資企業に対し決済市場を解放するという決断は、アメリカで教育を受け競争促進政策分野で有名な経済学者でもあるYi Gang氏(以下、Yi氏)が新しくPBoCの責任者に任命された後に行われました。

WSJは先日3月に、中国政府の高官によるとPBoCが外資企業に国内金融分野に進出する機会を与えようとしていると記述していました。

そしてWSJによって、中国政府は保険及び、決済市場を解放することで外資企業の進出を検討していることが報告されていました。

コーネル大学の教授であり、国際通貨基金(IMF)の前中国責任者を務めていたEswar Prasad氏は、当時WSJに対し、次のように語っていました。

Liu氏及び、Yi氏は、さらなる効率的な規制、金融市場の再形成、そして、自由化の必要性を理解していました。

仮想通貨への影響

3月19日に、韓国メディアのTokenPostにて、PBoC新任責任者であるYi氏は以下の様に回答し、仮想通貨の透明性も強調しました。

「ビットコインは、使用するすべての人に自由を提供する通貨である」

Yi氏のビットコインに対する楽観的な考え方は、事前の分析及び、彼自身の競争促進志向の哲学、そして、中国の金融業界の自由化計画からもある程度予測できたことでしょう。

現地アナリストのWei Chun氏は、以下のように述べました。

結論から言うと、中国政府は仮想通貨及び、マイニングに対し規制を行ったにも関わらず、ブロックチェーン技術には好意的な姿勢を見せています

中国は、仮想通貨をコントロールしたいと考えており、将来的に中国は実際コントロールすることが出来るようになるでしょう。

規制局による数々の規制は、仮想通貨の金融リスクから国民を守り、資金の流出を抑制する目的であったのです。

Bitcoin Provides Freedom, Says New PBoC Chief as China Opens Doors to $27 Trillion Payments Market

Mar 22, 2018 by Joseph Young

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/06 木曜日
07:55
フランクリン・テンプルトン、香港初のトークン化MMF運用開始
金融大手フランクリン・テンプルトンは香港でトークン化された米ドル建てマネーマーケットファンドを開始した。ルクセンブルグ登録で短期米国債を裏付けとし、香港金融管理局のフィンテック2030計画下での初の取り組みとなる。
07:15
S&P指数をオンチェーン化、ディナリとチェーンリンクの提携で
ディナリ社はチェーンリンクと提携し、S&Pデジタルマーケッツ50指数をオンチェーンで検証可能にする。米国株35社と主要仮想通貨15銘柄で構成される初のトークン化ベンチマークが第4四半期にローンチ予定だ。
06:50
「米政府はCZ氏の恩赦を精査済み」ホワイトハウス報道官が妥当性強調
米報道官は、トランプ大統領による仮想通貨取引所バイナンス共同創設者CZ氏への恩赦ついて会見で質問に応じた。徹底的に精査した上で判断を行なっていると妥当性を強調している。
06:21
ビットコイン価格の年末予想を12万ドルに大幅下方修正=ギャラクシーデジタル
ギャラクシー・デジタルは2025年末のビットコイン価格目標を本来の18万5000ドルから12万ドルに大幅に引き下げた。成熟期に入り機関投資家フローが支配的になるため、上昇ペースが鈍化すると予測し直した。
05:55
リップル、マスターカードと提携 RLUSDで法定通貨決済効率化へ
リップルはマスターカード、ウェブバンク、ジェミニと提携し、ステーブルコインRLUSDを活用したカード決済の改善を模索。規制対象の米国銀行によるパブリックブロックチェーン上での決済事例となる見込みだ。
05:30
リップル、6.1兆円の評価額で新たに770億円調達
リップルはフォートレス・インベストメント・グループとシタデル・セキュリティーズ主導で5億ドルの戦略的投資を実施した。評価額は400億ドルで、決済サービスの総取引量は950億ドルを超えている。
11/05 水曜日
17:08
Progmat、日本版トークン化株式の検討開始
Progmatが日本版トークン化株式の検討を開始。1円から投資可能で24時間取引も視野。配当・議決権も保護される設計。大手金融26組織が参加し、2026年春から商品開発へ。
15:45
メタプラネット、ビットコイン担保に1億ドル調達 
メタプラネットが保有ビットコインを担保に1億ドル(約153億円)を借入。資金はビットコインの追加取得やインカム事業に充当。同社は30,823BTCを保有しており、2027年末までに21万BTC取得を目指す。
15:23
リップル社のステーブルコイン「RLUSD」 流通額10億ドル突破 
リップル社の米ドル連動ステーブルコイン「RLUSD」が時価総額10億ドルを突破。非営利団体や米Bitnomial取引所で採用が進み、実需型ステーブルコインとして存在感を高めている。
13:55
アーサー・ヘイズ、FRBの実質QEでビットコイン強気相場再開と予測
ビットメックス共同創業者アーサー・ヘイズ氏は、FRBが常設レポファシリティを通じた実質的な量的緩和(QE)により、ビットコイン強気相場が再開すると分析した。米国債発行増加でSRF残高が拡大しドル供給が増加すると予測。
13:30
米政府閉鎖を乗り切る仮想通貨市場、価格下落でも基盤強化に進展=グレースケール報告
グレースケールの10月レポートによると、米政府閉鎖やマクロリスク、史上最大の3兆円ロスカットなどにより仮想通貨価格は低迷したものの、規制明確化や機関投資家参入の進展、ステーブルコイン普及などで市場基盤は着実に強化されている。
13:15
ビットコイン採掘大手マラソンがAI事業強化へ、データセンターへの天然ガス供給で合意書 
仮想通貨マイニング大手マラソンがMPLXと天然ガス供給で合意書を締結した。テキサス州に新たなデータセンターを建設しビットコインからAI事業への多角化が加速する見込みだ。
11:15
仮想通貨取引所ジェミニが予測市場参入へ、カルシやポリマーケットと競合=報道
ウィンクルボス兄弟設立の仮想通貨取引所ジェミニが予測市場契約の提供準備を進めている。CFTCにデリバティブ取引所設立を申請中で、ポリマーケットやカルシとの競争が激化する見込みだ。
10:50
「プライバシー銘柄ジーキャッシュは暗号化されたビットコイン」、高騰背景をギャラクシーが分析
プライバシー仮想通貨Zcash(ZEC)が過去1年で10倍以上上昇している。ギャラクシーデジタルが背景を分析し、ビットコインの精神的後継者として注目されていると理由を指摘した。
10:35
FTXのサム前CEO巡る裁判、控訴審理に向けた聴聞会を開催 「公正な判決ではなかった」と主張
仮想通貨取引所FTXのサム・バンクマン=フリード前CEOを巡る裁判で、控訴裁判所で聴聞会が行われた。トランプ米大統領がCZ氏に恩赦を与えたこともあり、サム氏の裁判の注目度が高まっている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧