Pantera Capitalの投資戦略
米国最古の暗号資産(仮想通貨)ヘッジファンド大手Pantera Capitalが、DeFi(分散型金融)関連銘柄への投資を重視していることが分かった。
DeFiセクターはただのバブルではなく、金融の未来であると主張。資産が流入し関連銘柄の価格を押し上げ、今後2年か3年で大きく成長するとの見解を示した。
Pantera Capitalは6日にオンラインイベントを開催。同社の歴史やポートフォリオマネージャーの紹介から始め、運用するファンドについても説明を行った。ポートフォリオマネージャーは様々なバックグラウンドを持つメンバーで構成されており、その中にはスマートコントラクトの開発に精通しているメンバーも含まれている。
同社が運用する「デジタルアセットファンド」は、ハイクオリティなデジタル資産で構成される多様化されたポートフォリオを投資家に提供することが目的だ。取引所に上場している銘柄や実際に金融領域にユースケースをもたらすトークンを投資対象にしている。
今回はそのポートフォリオの比重として、価値の保存手段や決済手段として利用される銘柄への投資は26%、そしてスマートコントラクト関連銘柄への比重を74%にすると説明。中でもDeFiに特化するとしている。
最高投資責任者は今回のイベントで以下のように語った。
ポートフォリオの構成を見ると、市場の大半がビットコイン(BTC)やビットコインキャッシュ(BCH)など、決済や価値の保存手段として利用される銘柄を重視している。
当社はそれよりもスマートコントラクトやDeFiに関連した銘柄を重要視していく。
さらにDeFiにロックされている資産の量(TVL)やDEX(分散型取引所)の出来高の観点から、どれだけDeFiが急速に成長しているかグラフを提示した。上がロック資産、下が出来高の推移だ。
DeFi銘柄で高パフォーマンスを記録
Pantera Capitalについては先月、年初来のパフォーマンスが好調に推移していることが分かった。
投資家への文書によると、特に「ICOファンド」のパフォーマンスが高く、+323%のリターンを記録。DeFi関連銘柄の好調に支えられたことを明かした。
デジタルアセットファンドについては、+168%の利益であることが分かっている。
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