BakktのBTC先物取引高が過去最高に
米ニューヨーク証券取引所の親会社が設立した「Bakkt」の9月20日から10月20日(現在の期間)までの一か月間のビットコイン先物の取引高が過去最高を記録していることがわかった。
暗号資産(仮想通貨)市場のリサーチ企業「Arcane Research」が公表した。この結果に関して、同社は機関投資家からのビットコインの需要が高まっていることが、その理由だと論じている。
📈Another ATH #BTC delivery on @Bakkt this month📈
— Arcane Research (@ArcaneResearch) October 16, 2020
Over 400 BTC futures contracts were held to expiry in October, an increase of 14% from September.
With another record-breaking month on Bakkt, the demand for bitcoin is increasing among institutional investors. pic.twitter.com/Ejz5aWhc93
また、ビットコイン先物の取引高はBakktのみならず、BinanceやOKExなど、その他取引所でも上昇している。
先日には、大手仮想通貨投資企業グレースケールが第3四半期(Q3)レポートを公開。提供する仮想通貨関連の投資信託に計10.5億ドル(約1103億円)が新たに流入したことを報告するなど、機関投資家の資金が仮想通貨市場へ流れ込む様子は度々観測されている。
関連:機関投資家、アルトコインにも関心──仮想通貨投資信託に10億ドルの資金流入(Q3)
Arcane Researchによれば、Bakktの10月限月の先物では400BTCのOI(建玉)がSQを迎える予定で、これは9月限月のOIに比べ、+14%と増えている。そのほか、主に機関投資家が利用するCMEのビットコイン先物市場でもOIが増加していることが確認された。
歴史的に見て、ビットコイン先物の期日は相場に影響を及ぼす傾向があるため、機関投資家の市場動向に留意したい。