はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

「分散型金融と銀行の架け橋に」タイ大手商業銀行とDeFi企業が提携

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

DeFiと従来の銀行セクターの橋渡し

タイの大手商業銀行 サイアムコマーシャル銀行のベンチャー部門SCB10XがDeFi企業Alpha Finance Lab(Alpha)と提携。従来の銀行セクターと新興DeFi(分散型金融)の橋渡しとして、一般顧客がDeFiに参加することを促進する狙いだ。

AlphaとSCB10Xは「DeFi市場を成長させる」と同時に「銀行の問題を解決する」ために連携して、SCB10Xがもたらす開発リソースを活用し、革新的でインパクトのある製品を構築することを目指している。

Alphaは、潜在的な需要を捉えるためにDeFiでクロスチェーン製品を作ることに注力している企業で、長期的な目標には、DeFi分野のユーザーを一般大衆にまで広げるを掲げている。

SCB10Xとのパートナーシップは、伝統的な銀行サービスから直接専門知識を得ることや、法定通貨オンランプなど複数の入り口から個人ユーザーを呼び込むことにも繋げる。

SCB10Xのベンチャー部門責任者Kaweewut Temphuwapat氏は、次のように計画を語った。

SCB10Xは、Alpha Finance Labsと共に新興テクノロジーを活用し、従来の金融セクターと分散型金融セクターの間のギャップを埋める、一連の製品を生み出すため取り組んでいく。

両社はDeFiのユーザーエクスペリエンスで課題となる、低流動性、超過担保、ブロックチェーン間の相互運用性などの解決・改善も図るとみられ、2020年末までに2つの新製品を発表する見込みだ。

SCB10Xは現在13か国の企業に投資しており、過去にはRippleとBlockFi(仮想通貨レンディングプラットフォーム)にも早くから投資している。

Alphaの代表的な製品には、AlphaHomoraというイーサリアムチェーン上のプロトコルがある。このプロトコルは、イールドファーミングで、投資家のポジションをレバレッジすることができるものだ。

DeFIを牽引するイールドファーミング

DeFi分野は今年の夏に急成長した。DeFiにロックされている額は、今年5月の10億ドル未満から、10月には約110億ドル(約1兆1500億円)へと拡大している。

この成長を牽引していたのがイールドファーミングだ。イールドファーミングは、DeFiの様々なプロトコルでデジタル資産を運用することで、特に利回りの良いプロトコルを効率的に活用することで、通貨の価値上昇に加え、高い金利を得ようとする試みのことを指している。

この夏加熱したイールドファーミング・ブームは現在ある程度落ち着いているが、人気が急上昇したばかりの新しい分野であり、DeFi自体のこれからの可能性も高まっている状況だ。

以降も、今回のタイの事例のように伝統的な金融部門とDeFiをつなげる試みが登場するかもしれない。

イールドファーミングについては次の記事で詳しく解説されている。

関連:DeFi相場高騰の火付け役、イールドファーミングでは何が起こったのか|特徴と熱狂の理由を解説

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/03 木曜日
18:23
Aptos LabsがYellow Cardと提携、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金開始 
Aptos LabsとYellow Cardが提携し、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金サービスを開始した。USDT・USDC対応で即時決済を実現し、数百万人のユーザーがステーブルコインをより迅速かつ手頃な価格で利用できるようになった。
18:10
ストラテジー社のビットコイン財務戦略:価値創造と潜在リスクの両面
米国のストラテジー(マイクロストラテジー)などビットコイントレジャリー企業の財務モデルを軸に、株式を通じた投資の仕組みやレバレッジ効果、税務上のメリットなどを解説。日本のメタプラネットなど類似上場企業の動きも取り上げ、再現性の条件やリスク要因を多角的に考察する。
17:26
スイスFINMA規制のAMINA銀行、リップル社RLUSDを世界初サポート
スイス金融監督局(FINMA)規制下のAMINA銀行が、リップル社の米ドル建てステーブルコイン「RLUSD」の取扱いを開始。時価総額660億円超のRLUSDをサポートする世界初の銀行として、機関投資家向けに保管・取引サービスを提供。
16:14
米仮想通貨取引所コインベース、「LiquiFi」買収でトークン発行支援事業強化へ
米コインベースがトークン管理プラットフォーム「LiquiFi」を買収。トークン発行者を初期段階から支援するプラットフォームであり将来的に機関投資家向けサービスにも統合予定だ。
16:02
オルタナ信託設立とProgmat・ALTERNAの協業深化
三井物産デジタル・アセットマネジメントは、デジタル証券特化の信託会社「オルタナ信託」を設立。Progmatと協業し、ST発行・管理基盤を導入。ST市場の効率化と拡大を目指す。
12:04
ビットコイン反発で11万ドルに接近、Bitfinex分析ではQ3の季節性要因を警戒
仮想通貨取引所ビットコインは前日比+2.6%の108,733ドルまで上昇。Bitfinexレポートによると、4月安値から50%反発後は10-11万ドルのレンジ相場に移行し、第3四半期の季節性要因で平均リターン6%の「最弱四半期」を警戒する。一方、米国初のソラナステーキングETFが取引開始し初日3,300万ドルの好調なスタートを記録。
09:50
「ビットコイン保有者の大多数が含み益、HODLが主流に」Glassnode分析
Glassnodeの週次レポートによると、仮想通貨ビットコイン投資家の大多数が含み益状態で、長期保有(HODL)が市場の主要メカニズムになっている。
09:31
米SIFMA、証券トークン化の規制作りでSECに要望書簡送付
米SIFMAはSECに対し、RWAに分類される株などの証券のトークン化に対する規制整備について提案を行った。オープンで透明性の高いプロセスを通して、ルールを作るべきだと主張している。
08:55
米テック富豪ら、仮想通貨向け銀行「Erebor」設立を計画=報道
ピーター・ティール氏らテック投資家が仮想通貨企業向け銀行Erebor設立を計画。全米銀行免許を申請、シリコンバレー銀行の後継を目指す。
08:20
米上場の中国系アパレル企業アデンタックス、ビットコインを最大12000BTC買収へ
ナスダック上場の中国系企業Addentaxが最大1万2000BTCの買収で基本合意。約13億ドル相当を株式交換で取得予定、5月発表の8000BTCから規模拡大。
07:55
ブラックロックのIBIT、手数料収入が「S&P500ETF」超え
ブラックロックの仮想通貨ビットコインの現物ETF「IBIT」は、同社のS&P500のETFよりも手数料収入を生み出していることがわかった。IBITはビットコインETFの資金フローを主導している。
07:30
ドル指数が2022年以来の安値に、ビットコインや金に与える影響と今後の見通し=Cryptoquant分析
Cryptoquantが2日に発表した分析によると、ドル指数が2022年来安値を記録する中、ビットコインは膠着状態が続く。長期保有者の含み益減少も指摘。
06:55
ビットコイン、2025年後半に20万ドル到達目標を維持=スタンダードチャータード銀
スタンダードチャータード銀行のケンドリック氏がビットコイン20万ドル予測を維持。ETFや企業購入の拡大により2025年後半に史上最大の上昇を見込むか。
06:10
リップル、米国銀行ライセンス申請 サークルに続く動き
リップルが米通貨監督庁に国家銀行免許を申請。RLUSDステーブルコイン規制対象化とサークルとの競争激化が注目される。
05:50
オープンAI、ロビンフッドの株式トークン化サービスとの提携を否定 未承認でトークン発行か
OpenAIがロビンフッドの株式トークンサービスへの関与を公式否定。未上場企業トークン化における先買権問題が浮き彫りに。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧