はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインの処理速度向上が期待される「タップルート」、実装方法で意見が二分

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

タップルート実装で二分する意見

暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の大型アップグレードアップグレード、タップルート(Taproot)とシュノア署名の実装方法に関して、開発コミュニティ内で意見が二分していたことが分かった。

関連ビットコインの大型アップグレードで進展──TaprootがBitcoin Coreに統合

ビットコインコアのコントリビューターであるA.J. Towns氏は、他の12人のデベロッパーに対して、タップルートのアクティベート方法についての意見を調査。

その結果、タップルート実装に関する全体像については意見が一致していたものの、細かな導入方法について意見が二分していたことが分かった。

意見が二分した原因は、以前のSegwit実装において得られた教訓に起因している。具体的には、Segwitが導入された際、マイナーの中でアップグレードを行う者と行わない者が混在する状態となり、マイナーのスムーズなアップグレードに難航していた。

そのため今回の実装において、いかに円滑に作業を促すかという点で、開発者らから異なった意見が出ている形となっている。

提示される解決策

解決策として二つの方法が提示されている。

一つ目は、十分な割合のマイナーがアップグレードを行わなかった際に、自動的にアップグレードを行う「フラグ・デイ(flag day)」を設けるというもの。

二つ目は、マイナーに対して一年間のお知らせ期間を設け、その期間中に、大多数のマイナーがアップグレードを行わなかった場合、そのタップルートへのアップグレード自体を6ヵ月間見直すというものだ。

最終的には、そのレビュー後、二年間のアクティベーション期間を設け、強制ではなくマイナーの意思に任せ、アクティベートを促すことになる。

今回調査された12人の開発者のうち、8人は85%から95%程度のマイナーがアップデートを行えば十分だとし、それ以下にならない限り、チェーンが分岐するなどの問題は起こらないだろうとの見方を示している。

仮にアップグレードを行うマイナーが、前述された割合に達しないと見込まれた場合には、半強制的なアップグレード措置を取ることも考慮される可能性があるという。

タップルートとは

タップルートは、BTCブロックチェーン上の全トランザクションの見え方を均一にし、区別できないようにして匿名機能を強化する技術。MAST(Merkelized Abstract Syntax Tree=マークル化抽象構文木)とシュノア署名のメリットを融合することを目的としたソリューションとなっている。

MASTは、BTCのスマートコントラクト機能を強化するものだが、トランザクションのデータサイズを削減し、必要な条件だけを公開することでプライバシーを高めることができる。

現在BTC送金の際にはトランザクションごとに署名が必要となっているが、シュノア署名は、単独の受信者の場合にトランザクションの署名をまとめることが可能となる技術で、署名のデータサイズを削減できる。ブロック内の署名データサイズを縮小できれば、スケーラビリティを改善することが可能になる。

関連仮想通貨の技術的観点からみた、ビットコインの将来性と課題点

参考:ACTIVATING SOFT FORKS IN BITCOIN

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/19 水曜日
18:44
ストラテジーのセイラー会長、ウォール街参入による「ビットコイン弱体化」論を否定 
ストラテジーのセイラー会長がフォックス・ビジネスで、機関投資家の参入によりビットコインのボラティリティが大幅に低下していると発言した。2020年の約80%から現在50%まで縮小し、今後はS&P500の1.5倍程度に収束すると予測している。
18:25
アーク・インベスト、コインベースとサークル株を買い増し
ARK投資のキャシー・ウッド氏、コインベースとサークル株を計720万ドル購入。ステーブルコイン市場の成長を見据え、仮想通貨関連株への投資を拡大。
13:55
ブラジル、仮想通貨のクロスボーダー決済に課税検討 規制強化で抜け穴封じ=報道
ブラジル政府が仮想通貨を利用したクロスボーダー決済への課税を検討している。中央銀行は2026年2月から新規制を施行し、ステーブルコインを含む国際送金を外為取引として扱う方針だが、税収漏れ対策として金融取引税(IOF)の対象とする案が浮上している。
13:35
サークルが「xリザーブ」発表、USDC担保型ステーブルコインを展開可能に
サークルがブロックチェーン間でUSDC担保型ステーブルコインを展開可能にする相互運用インフラ「xリザーブ」を発表した。
13:15
米SEC、2026年度検査で仮想通貨監視を重点項目から削除 規制緩和加速
米SECが2026年度の検査優先事項から仮想通貨監視を除外。トランプ政権下で規制姿勢が執行重視から対話重視に転換。コインベースやリップルとの訴訟解決など、業界への軟化姿勢が鮮明に。
11:35
イーサリアム財団、レイヤー2を単一チェーンのように操作できる「相互運用レイヤー」構想
仮想通貨イーサリアムの財団が複数のL2を単一チェーンのように操作できる相互運用レイヤー(EIL)の構想を解説。現在開発中のEILへの参加を呼びかけている。
10:50
コインベース上のモナドICO、開始23分で65億円弱調達も販売ペース鈍化
コインベースで開始されたモナド(Monad)のトークンセールは、開始23分で64.5億円を調達したが、その後失速。高いFDV評価額やVC比率の高さが投資家の慎重姿勢を招いたとみられる。
10:33
全米初のビットコイン担保地方債、米ニューハンプシャー州が承認
ニューハンプシャー州が全米初のビットコイン担保地方債を承認した。1億ドル規模の債券でデジタル資産が140兆ドル規模の世界債券市場に参入する道を開く可能性が出た。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、ナスダック上場に向けた合併が延期に
ソネット・バイオセラピューティクスらの合併によるハイパーリキッド財務企業の上場が延期された。株主投票の賛成票が必要数に達していない形だ。
09:45
ビットコインとイーサリアムの現物ETF、資金流出が継続
仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFは、資金が純流出する日が継続している。この点について、ソラナやXRPなどのETFに資金が循環している可能性が指摘された。
08:50
テザー、ビットコイン担保融資企業レドンに戦略投資
テザーがビットコイン担保融資のリード企業Lednに戦略的投資を実施した。Lednは設立以来28億ドル超の融資を実行し、2025年だけで10億ドル超と見込まれている。
08:00
GMOトラスト、Japan Smart Chainと提携し日本法準拠ステーブルコイン発行を検討
GMOトラストがJapan Smart Chainと提携 AltXリサーチは18日、日本向けレイヤー1ブロックチェーン「Japan Smart Chain(JSC)」において、…
07:15
資産運用大手6社、日本での仮想通貨投資信託の提供を検討
資産運用大手6社が、日本での仮想通貨投資信託の開発を検討していることがわかった。米国でビットコインの現物ETFが認可されたこともあり、日本でも仮想通貨投資信託の誕生に期待する声は多い。
07:05
クラーケンがシタデルから2億ドル調達し企業価値200億ドルに、IPO前に資金基盤強化か=報道
クラーケンがシタデル・セキュリティーズから2億ドルの戦略的投資を確保し企業価値200億ドルと評価された。9月の6億ドル調達に続きIPO前に資金基盤を強化している。
06:35
米通貨監督庁、銀行に「ガス代支払い用」の暗号資産保有を承認
米財務省通貨監督庁が国法銀行によるブロックチェーンネットワーク手数料支払いのための仮想通貨保有を正式承認した。トランプ政権下で仮想通貨に対する規制姿勢が転換している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧