はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインなど仮想通貨全面高、過去の歴史では強気トレンド中の大規模調整も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場とBTC(ビットコイン)

世界中でパンデミックを引き起こしている新型コロナウイルス(Covid-19)をめぐり、米バイオテクノロジー企業「モデルナ(Moderna Labs)」が開発中するワクチンの第3相臨床試験(Phase III)において、「94.5%」と極めて高い有効性を示したことを発表した。

治験における未承認薬は人体へ副作用をもたらす懸念も強いため、臨床試験は3段階に分けられ、フェーズ1は少人数の患者への投与で最適な用法・用量を確認する。徐々に規模を広げていき、「第3相試験」はその最終段階だ。

日本の場合は、臨床試験の最終段階で、医薬品(候補)の有効性と安全性が検証されれば、厚労省への医薬品申請が行われるプロセスとなる。したがって、第3相臨床試験で極めて高い有効性が示されたことは、新型コロナウイルスのパンデミックで深刻なダメージを受ける各国にとっても、待ちわびた朗報であることが言える。

モデルナのステファン・バンセル最高経営責任者(CEO)は、米政府当局者との会談で「治験が成功すれば、2021年までに5億〜10億回分を生産する」との方針を示していた。モデルナと提携する武田薬品および日本政府は、21年前半に2000万人分を、7~9月に500万人分の供給を受ける契約で基本合意していることから、感染拡大を予防できる恩恵は計り知れない。

これに先駆け、9日には、米製薬大手ファイザーと独ビオンテックが共同開発中の新型コロナワクチンが、第3相臨床試験で90%以上の予防効果があったと発表。米大統領選の先行き懸念も後退したことで、金融市場のリスク選好姿勢が強まっていた。

金融市場への影響とビットコイン動向

モデルナのニュースを受け、16日の米ニューヨーク株式市場は大幅続伸。 ダウ平均株価の終値は、先週末比470ドル高の2万9950ドルとなり、今年2月に記録した過去最高値を9ヶ月ぶりに更新した。

世界経済回復への希望の光が見えたことから、市場が好感した。一方、外国為替市場では、米ドルがほぼ全ての主要法定通貨に対して下落。リスク選好姿勢が強まった。

そのような状況にあるなか、仮想通貨市場への資金流入も加速している。 ビットコイン(BTC)価格は、前日比+4.53%の175万円(16,750ドル)と年初来高値を更新。イーサリアム(ETH)が前日比3.68%高の48,750円まで回復したほか、リップル(XRP)価格が前日比9.2%高の30.87円と高騰している。

fear-and-greed-indexによれば、「極端な強欲水準」を維持している。

fear-and-greed-index

大口投資家による現物主導の上昇が取り沙汰され、オンチェーンデータもかつてなく良好であるものの、ビットコインの歴史を振り返ると、今回のような強気相場の過程でも、さらなる上昇のための屈伸運動である大規模調整(プルバック)は起こり得る。

2015年〜2017年の強気相場では、約2年で計9回の大規模調整を挟んでおり、調整幅は平均37%に及んだ。19年6月14,000ドルを記録した後に30%ほど暴落したが、15年11月には41.3%、17年9月には40.3%の暴落を経験している。

海外の著名アナリストJosh Rager(@Josh_Rager)氏は昨年、過去の上昇相場では30%超のプルバック発生後、平均153%ほどの上値余地があると指摘している。

Josh_Rager

一方、テクニカル上では、中長期上昇チャネルを実体で上抜けるなど強い形状を維持している(下図)。

14,000〜20,000ドルは、上値抵抗線の少ない「真空地帯」に突入しているとの指摘もある。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/17 水曜日
07:10
Visa、米国でステーブルコインUSDCによる機関向け決済を開始
Visaは、米ドルステーブルコインUSDCでの機関向け決済を米国で開始したことを発表。銀行の初期の参加者が仮想通貨ソラナのブロックチェーン上でUSDCを使った決済を開始したと説明した。
06:35
米国XRP現物ETFの累計流入額、開始1ヶ月で10億ドルの大台突破
米国のXRP現物上場投資信託の累計資金流入額が月曜日に10億ドルを突破した。11月13日の取引開始以降の節目となり、アルトコイン系ETFへの機関投資家の関心の高まりを示している。
06:02
米FDICがステーブルコイン発行規則案を承認、銀行子会社の申請手続きを整備
米連邦預金保険公社が銀行によるステーブルコイン発行の規則案を承認した。今夏成立したジーニアス法に基づき金融機関が子会社を通じて決済用ステーブルコインを発行する申請プロセスを定める。
05:45
ロシア最大手銀スベルバンク、分散型金融商品をテスト
ロシア最大の銀行スベルバンクが分散型金融商品のテストを開始した。顧客の仮想通貨取引への関心増加に対応し、5月にはビットコイン仕組債の発行も開始している。
05:30
米SEC、4年にわたるAave調査を法的措置なしで終了
米証券取引委員会が分散型金融プラットフォームのAaveに対する約4年間の調査を終了した。法的措置の勧告はなく、創業者のクレチョフ氏が17日に調査終了を公表している。
12/16 火曜日
18:08
米SEC委員長が警告、「仮想通貨が史上最強の金融監視システムになる恐れ」
SEC委員長が仮想通貨タスクフォース円卓会議で、過度な規制により仮想通貨が史上最強の金融監視システムになる恐れがあると警告。国家安全保障とプライバシー保護のバランスを強調し、トランプ政権の方針と一致する姿勢を示した。
17:22
ナスダック、23時間取引体制を提案 仮想通貨取引モデルが影響か
ナスダックが1日23時間の株式取引体制を米SECに提案。仮想通貨の24時間取引が投資家の期待を変化させたことを背景に、2026年後半の導入を目指す。NYSEも22時間取引の承認を取得済み。
16:15
ペイパル、SparkでPYUSD貯蓄商品をローンチ 年利4.25%
ペイパルがSparkと提携し、年利4.25%のPYUSD貯蓄商品を開始。10億ドルの預金目標を掲げ、Paxosの連邦免許取得により規制面での優位性も確保。
15:27
中国で仮想通貨マイニング施設が大規模停止か 当局が2週間前に警告
中国新疆で仮想通貨マイニング施設の大規模停止が報じられた。ビットコインのハッシュレートが急落し、40万台のマシンが停止したとの推定も。2021年の全国取り締まり後、地下で復活していたマイニング活動に再び規制の動きか。
13:30
2025年ブロックチェーン人気ランキング、XRP初のトップ10入り=CoinGecko
CoinGeckoが2025年ブロックチェーン人気ランキングを発表した。ソラナが2年連続トップとなるも関心度は12ポイント減少した。XRPレジャーが初のトップ10入りを果たし、SuiとBNB Chainのシェアが大幅に拡大した。
13:00
Visa、銀行向けステーブルコイン事業支援を開始
決済大手Visaが「ステーブルコイン・アドバイザリー・プラクティス」を立ち上げた。銀行や企業のステーブルコイン戦略構築を支援する。
11:07
トランプ関連のアメリカン・ビットコイン、1000BTCを追加購入
トランプ関連のアメリカン・ビットコインが12月に1000BTC以上を追加購入。上場企業上位100社の保有総額は108万BTC超に達し、企業のビットコイン財務戦略が加速。
11:05
SBIとスターテイル、信託型円建てステーブルコイン共同開発へ
SBIホールディングスとStartale Groupが日本の金融規制に準拠した円建てステーブルコインの共同開発でMOUを締結。信託型3号電子決済手段として2026年度1Qのローンチを目指す。
10:20
仮想通貨「市場構造法案」採決は2026年に先送り
米上院銀行委員会がビットコインなど仮想通貨の市場構造を定める「市場構造法案」の採決を来年に先送りした。超党派による協議が継続中だ。
10:05
仮想通貨投資商品、先週は約1340億円の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体の先週における資金フローは約1,340億円の純流入だったと報告。ビットコインなどの原資産別のデータも公開している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧