ビットコインファンドを申請
米暗号資産(仮想通貨)投資企業Galaxy Digitalとカナダの大手投資企業CI Global Asset Management(CI GAM)は16日、両社が提供するビットコイン(BTC)ファンドの仮目論見書が、カナダの規制当局から暫定認可を取得したことを発表した。
今後ファンドの仮目論見書の一部が変更される可能性もあるため、最終的な認可までは至っていない。
ファンドの名称は「CI Galaxy Bitcoin Fund」で、途中解約ができない「クローズドエンド型」。質の高いプラットフォームで、投資家にBTCへのエクスポージャーを提供することを目的とする。
このファンドはBTCに直接投資を行い、価格の指標には「Bloomberg Galaxy Bitcoin Index」を利用。この指標はBloomberg Index Servicesが運営しており、米ドル建てのBTC価格をもとにしている。
ファンドの運用については管理をCI GAMが行い、Galaxy DigitalがBTC取引の執行を行う仕組みだ。
カナダの仮想通貨市場
カナダでは今年4月、同国初となるBTCの投資信託がトロント証券取引所に上場。資産運用企業3iQ社が運用するこの投資信託もクローズドエンド型で、BTCに投資ができる金融商品である。
上場取引型金融商品(ETP)と同様の仕組みで提供されるため、現物の購入ができない、または購入を望まない投資家もBTCを金融ポートフォリオに組み入れることが可能だ。
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7月にはカナダの新興取引所「トロント先物オプションスワップ取引所(tFOSE)」が、2021年に仮想通貨のオプション取引を開始する計画を発表。
tFOSEは新たに設立されたデリバティブ取引所で、カナダの規制当局からの営業許可および商品の提供にあたるライセンスを取得できるのを待っており、自社で取引所および清算機関の2つの役割を果たすために申請を行っていることが明らかになった。
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参考:プレスリリース