デリバティブ市場のOIが増加傾向
ビットコインの高騰が続くなか、これまで比較的大人しかったデリバティブ市場でも過熱感が表れ始めてきた。ビットコインは18日、一時190万円台を突破し、そのあと乱高下している。
Skewのデータによると、16日時点でビットコイン先物における未決済建玉(OI)は60億ドル(約6240億円)を突破した。OIは先物取引でまだ決済がされていない建玉(ポジション)の残高を示している。OIが溜まっている場合、乱高下のリスクが高まる。
#bitcoin futures total open interest making new all-time-high > $6bln pic.twitter.com/G7IsPhEXQV
— skew (@skewdotcom) November 17, 2020
個別で見ると、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のビットコイン先物OIは9億7500万ドル(約1000億円)を超えており、過去最高レベルとなった。
ビットコインの価格高騰の理由としては相次ぐ好材料の出現などが挙げられる。また、CMEのビットコイン先物がローンチされたのは、バブルの真っ最中であった17年12月のことであり、デリバティブ市場の環境は以前とは大幅に変化している。
関連:ビットコイン高騰はなぜ止まらないのか、過去最大級の強気相場に4つの理由