はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ロシア首相、仮想通貨を財産と認める方針を示唆

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

税法改正により法的財産として保護される予定

ロシアのMikhail Mishustin首相が26日、暗号資産(仮想通貨)を財産と認められるよう、税法を改正する予定であるとする旨の発言を政府の会議で行なった。

首相は、「仮想通貨は比較的新しい金融商品で、関心が高まっている」と述べつつ、次のように説明している。

ロシア政府は、こうした資産の所有者がその権利と利益を守ることができるように、文明的な方法でこの市場の発展を指示する予定であり、不正なスキームを作成することは困難になるだろう。

税法をいくつか改正する予定だ。デジタル金融資産が財産として認められ、その所有者は、違法行為が行われた場合に法的保護を頼りにしたり、法廷で財産権を守ることができるようになる。

デジタル資産が、法的に保護されることを明言した格好だ。

仮想通貨への態度軟化を示すものではないという意見も

ただ、今回の発言がロシア政府の格な方針を仮想通貨に対する態度軟化を示しているわけではないとする専門家もいる。

分散型金融を取り扱う企業Tokenomicaの弁護士兼CEOであるArtyom Tolkachev氏は、 7月に可決された「デジタル金融資産に関する法(DFA法)」の内容はすでに、直接税法改正を示唆していたと指摘する。

DFA法には、仮想通貨の申告があった場合に法的保護の可能性を示唆する条項がすでに含まれているおり、ロシア政府の方針が大きく変わることを過度に期待すべきではないとするのが同氏の見解だ。

ビットコインなどの仮想通貨全般よりもセキュリティートークン(証券)のようなデジタル資産に言及している可能性もあると注意を促している。

ロシアでは2021年1月1日から施行されるDFA法で、仮想通貨取引は合法となるが、商品やサービスの支払いに使うことは違法とみなされることが決定済だ。

DFA法は現状、大枠を規定するもので、実際の具体的な規制内容は12月下旬に終了する国会で審議される「デジタル通貨関連法(DA法)」で判明する予定である。

仮想通貨の決済使用には刑事罰

ロシア政府内でも仮想通貨についての意見は一致しておらず、経済開発省が過度な規制はロシア経済にとって損失になると主張する一方、ロシア中銀は仮想通貨に批判的な発言を繰り返してきた。

ロシア財務省が作成した仮想通貨に関する最新の納税案では、申告対象となるのは取引が1年間で60万ルーブル(約82万円)を超えた場合である。

以前の法案では年間10万ルーブル(約13万円)を超える場合を対象としていたため、条件は緩和された形だ。

しかし法案では、支払い手段として仮想通貨を使用した場合、一般市民は2万から20万ルーブル(約26万円)の罰金を支払うことも規定されており、厳格な規制が考えられているといえる。

ロシアは、民間仮想通貨に対しては厳しい方針を示しているが、中央政府が発行するデジタル通貨「デジタル・ルーブル」については積極的に取り組んでおり、その発行は「非常に現実的」として2021年末に試験運用する可能性があることも明かした。

関連: 「デジタル・ルーブルの発行は現実的」ロシア中銀2021年末にCBDCテストか

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/02 水曜日
07:55
NYSE上場DDCが760億円調達完了、ビットコイン準備金戦略を本格始動
アジア食品ブランド運営のDDC EnterpriseがNYSE上場企業として最大規模の仮想通貨専用資金調達を実施。Anson Fundsらから総額5億2800万ドルでビットコイン準備金構築へ。
07:25
XRP戦略推進へ、ナスダック上場のWebusが1億ドル調達合意
ナスダック上場のWebusがリップル・ストラテジー・ホールディングスと1億ドルの資金調達契約を締結。仮想通貨XRPを活用した事業戦略推進により株価が日中130%上昇も最終的には8%反落。
07:15
「ビットコインが25年に20万ドルへ到達するとの予測は維持」Bitwise
仮想通貨運用企業Bitwiseは、2025年の10の予測に対する中間評価を公開。ビットコインが20万ドルに到達するとの予測は維持することなどを記載した。
06:50
ストラテジーのビットコイン循環戦略、NAV超プレミアムを正当化か=TD Cowen分析
ストラテジーの株価は純資産価値(NAV)を大きく上回って推移。継続的な株式発行が1株あたりのBTC保有を押し上げる構造が、投資家の注目を集めている。アナリストはその持続性とリスクに着目している。
06:12
ビットコイン利確が加速 第3四半期は過去最弱の季節性=アナリスト分析
仮想通貨ビットコインの利確が進む一方、市場は方向感に欠ける展開。第3四半期は過去最弱の季節性もあり、アナリストは地政学リスクや米金融政策の不透明感に警戒を示している。
05:50
トランプ大統領の「大きく美しい法案」上院可決も、仮想通貨少額免税案は見送り
トランプ政権が推進する大型予算法案に、仮想通貨の少額免税や報酬課税見直しの修正案は含まれず。ルミス上院議員は今後の再提出を示唆し、業界団体もロビー活動を継続する構え。
05:37
米SEC、ビットコインやXRPに投資するグレースケールの仮想通貨ファンドETF化を承認
米証券取引委員会(SEC)は、グレースケールのバスケット型ファンドのETF転換を加速承認。構成資産の約8割をビットコインが占めており、今後の仮想通貨ETF全体に追い風となる可能性も。
07/01 火曜日
16:00
UXLINKが実現目指すWeb3の大衆化、CEOが語る成長戦略|WebXスポンサーインタビュー
5500万人のユーザーを擁するWeb3成長支援プラットフォーム「UXLINK」。WebX 2025への参加を控え、同社CEOが日本市場への期待を述べた。
14:49
日本初の仮想通貨建てクレジットカード「Slash Card」が登場 β版の事前登録開始へ
日本初の暗号資産建てクレジットカード「Slash Card」がβ版の事前登録を開始する。米ドル連動型ステーブルコインUSDC担保サービスで物理・バーチャル両対応。ソラナやイーサリアムなどマルチチェーン互換性とトークン還元リワードを特徴とし、Web3技術を現実世界の決済に橋渡しする。
13:30
ビットコイン需要減少で市場脆弱性指摘、イーサリアム大口投資家は巨額含み損で売却継続=アナリスト
Cryptoquant分析によると、ビットコインのオンチェーン需要指標がマイナス転換し短期調整リスクが高まる。一方でETH大口投資家は3週間で9万5313ETHを償還、4260万ドルの含み損を抱える状況。
13:05
トランプ家支援のAmerican Bitcoin、約320億円調達でビットコイン購入とマイニング機器導入へ
エリックとトランプ・ジュニア氏が支援するビットコインマイニング企業American Bitcoinが2億2000万ドルを調達。ビットコイン購入とマイニング機器導入に充当予定。
12:00
金融庁、ステーブルコイン健全発展のための報告書を公表 不正リスクや今後の課題を分析
金融庁が仮想通貨ステーブルコインの健全な発展に向けた報告書を公表した。不正利用の実態と今後の規制課題を分析調査する内容だ。
11:05
取引所BybitとKraken、ソラナ基盤トークン化株式「xStocks」を190カ国で提供開始
世界第2位の仮想通貨取引所BybitがBacked社のトークン化株式サービス「xStocks」を取り扱う。Apple、Amazon、Microsoft等60銘柄超をソラナブロックチェーン上で24時間365日取引可能に。
10:40
トランプ氏関連のミームコイン「TRUMP」、口座開設キャンペーンで配布へ
ドナルド・トランプ氏が公認とされるミームコイン「TRUMP」がもらえるキャンペーンがBITPOINTで7月末まで開催中。特典内容や条件を詳しく解説します。
10:20
国内Web3関連企業BACKSEAT、組み込み型Web3体験でブロックチェーン社会実装目指す
BACKSEAT株式会社が第三者割当増資により累計14億円の資金調達を完了。Spiral CapitalとHeadline Asiaが共同リード投資家として参画し、組み込み型Web3体験の実現に向けサービスローンチを本格化。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧