はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

分散型取引所1inch.exchange、ガバナンストークン「1INCH」を発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ガバナンストークンをリリース

2020年に急成長を遂げた暗号資産(仮想通貨)分散型取引所(DEX)1inch.exchangeは、独自トークン「1INCH」のリリースと利用者への分配を行った。

現在の供給は15億トークンとなっており、これは総供給量の6%ほどになる。1インチネットワークは、特定の管理者や主体を持たないDAO(自律分散型組織)によって管理される。

1INCHはガバナンストークンであり、保有者はトークンを利用して株主のように取引所の決定に対する投票権を得ることになる。また、意思決定のスピードを速めるための機能として「インスタント・ガバナンス」機能を取り入れ、コミュニティの投票による意思決定を透明性を保ちながら効率よく行うことが可能になるとしている。

ガバナンスや流動性プロトコルに変更点

1INCHトークン保有者は、トークンをステーク(預ける:ステーキングとも)することで「Spread Surplus」の分配設定をどうするかについての投票に参加することが出来る。

Spread Surplus(スプレッド余剰)とは、スワップ(トークン同士の交換)において、引用価格(注文された価格)より有利な価格でスワップトランザクションが執行された時に生じる取引所側にとっての利益を指す。

取引所はベストな価格を提供するよう努めているものの、価格の提示からトランザクションがブロックチェーンに刻み込まれる(採掘される)までには時間差があり、Spread Surplusが生じる場合があるという。

トークンをステークしている人は、このSpread Surplus(利益)の何割を自分たちに分配するかを決定できる。

1inch

また、Moonswapとして知られていたAMM(自動マーケットメイカー)のバージョン1は、1inch Liquidity Protocolバージョン2となり、ボラティリティに基づいて流動性提供者とトークン保有者の収入が増える仕組みが新たに加えられた。

トークンを利用者に分配

12月24日までに1inchを利用したすべてのユーザー(ウォレット)は、トークンを受け取れる可能性がある。具体的には以下の条件のどれかに合致する必要がある。

  • 9月15日以前に少なくとも一回の取引を行った
  • 4回以上の取引を行った
  • 計20ドル以上の取引を行った

このほか、トークンは流動性提供者にも配布されていく予定となっており、2週間にわたり総発行量の0.5%が12月28日より開始される流動性提供プログラムで供給される計画だ。

流動性プールは1INCHとETH、DAI、WBTC、USDC、USDT、TFIのペアがそれぞれ追加される。これらのプールに保有する仮想通貨をステークすると、流動性提供者としてトークンを受け取れる(流動性マイニング)。

トークンの割り当て

1INCHトークンの総発行量の30%はコミュニティインセンティブに、14.5%は開発資金に充てられるとした。

1inch

トークンを利用者に分配する手法は、DEX大手のUniswapが実施し、その金額的なインパクトが注目を集めた。時価にして総額630億円にも相当し、ヘビーユーザーの中には1億円以上の受け取りがあった事例も存在している。

関連:DeFi大手Uniswap、独自のガバナンストークン「UNI」を発表

Uniswapの場合、コミュニティには総発行量の60%が、約21%が関係者等に、投資家には17.8%が配布されることが発表されている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/04 火曜日
17:02
エアドロップやCZ支持で注目集めるDEX「Aster」とは
エアドロップやバイナンス創業者CZ氏からの支持などで注目集めるAsterについて、DEXの特徴や使い方を解説。注目される理由、エアドロップの参加方法やリスクまで詳しく紹介します。
17:00
OKJ、国内初の「MEME」取扱いを発表 
OKJがWeb3スタジオMemeland発の暗号資産(仮想通貨)「MEME」を国内で初めて上場。11月11日17時より取引開始し、販売所・積立など4サービスに対応。
16:46
モブキャストHD、ソラナ(SOL)を1.5億円取得
モブキャストHDがソラナ1億5,000万円超取得、累計5,177SOL保有。クオンタムソリューションズのETH保有など、国内企業アルトコイン保有の動きが活発化。
15:09
ストラテジー、ビットコイン購入で約620億円を調達へ
ストラテジー(旧マイクロストラテジー)は、ユーロ建て永久優先株で約620億円を調達し、ビットコインの追加購入資金に充当する。保有総量は64万BTCを突破。
13:51
トランプ大統領、バイナンスCZとの面識を否定 恩赦に対する批判をかわす
トランプ大統領がCBSのインタビュー番組で、バイナンス創設者CZ氏への恩赦について「面識がない」と主張し、その妥当性を強調した。民主党議員らはこの恩赦について強く批判しているが、トランプ氏は米国を仮想通貨No.1にする戦略の一環と擁護している。
11:59
イーサリアム財団、戦略的な新助成金プログラムを発表
イーサリアム財団が優先項目に特化した新助成金プログラムを発表した。ウィッシュリストと提案依頼の2経路で、仮想通貨イーサリアムのエコシステムを戦略的に支援していく。
11:09
チェーンリンク、英FTSE Russellと提携 伝統金融の代表指標をブロックチェーンへ
ロンドン証券取引所グループ傘下のFTSE RussellがChainlinkと提携し、Russell 1000やFTSE 100など主要株価指数のデータをブロックチェーン上で提供開始。18兆ドル超の運用資産の投資指標として利用される指数データがオンチェーン化される。
10:59
リップル社、米国で仮想通貨現物のプライム・ブローカレッジ事業を開始
リップル社は、仮想通貨現物のプライム・ブローカレッジ事業を米国で開始。機関投資家の顧客が、XRPやRLUSDなど複数の著名なデジタル資産の現物取引をOTCで行えるようになったと説明している。
10:02
ビットコイン一時10万5千ドルまで下落、流動性不安再燃|仮想NISHI
*本レポートは、X-Bankクリプトアナリストである仮想NISHI(
09:27
Web3大手アニモカ・ブランズ、ナスダック上場の計画 AIインフラのカレンクと合併で
アニモカ・ブランズがAIインフラを手がけるカレンクと合併契約を締結。2026年にナスダック上場することを計画している。上場Web3・仮想通貨コングロマリットが誕生する見通しだ。
07:56
Balancerの不正流出受けて、L1「ベラチェーン」ネットワークを停止
仮想通貨イーサリアム互換のL1ベラチェーンは、バランサーへの攻撃を受け、エコシステムへの影響を抑えるために対策を講じたと発表。場合によってはハードフォークを行うと述べている。
11/03 月曜日
13:40
欧州が仮想通貨・証券の統一監督機関設立を検討 米SECモデルに
欧州委員会が仮想通貨・証券取引所を一元監督する機関を構想している。米証券取引委員会をモデルにしており、ESMAの権限拡大案も検討していると伝えられる。
13:36
FTX債権者は仮想通貨上昇分の恩恵受けられずか 債権実質回収率の試算は9%~46%
仮想通貨取引所FTXの債権者は破綻時の現金相当額で弁済されるため、債権者はビットコインなどの上昇分を受け取れないことになる。債権者代表は、実質回収率は9~46%と推算した。
10:25
仮想通貨Zcash、プライバシー取引機能をさらに強化へ 新ロードマップ公開
匿名機能を重視する仮想通貨Zcashが2025年10~12月期のロードマップを発表した。プライバシー機能を大幅強化し、スワップ毎の使い捨てアドレスなどを導入する計画だ。
09:00
Sui DEX「Momentum」、11月上旬にTGE予定 累積取引量250億ドル超でエコシステム基盤化
Sui最大のDEX「Momentum」、210万人のユーザーを獲得。投票型ガバナンスで投票者自身が報酬配分を決定し、プールの手数料を得る仕組みで流動性の安定化を目指す。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧