はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨Kyber Network、過去最大のアップグレード計画を発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

過去最大のアップグレードに

KyberNetworkは次のアップグレードとなる「Kyber3.0」の目的や主要な開発目標について発表。アップグレードの規模としてはこれまでで最大のものになるという。

Kyberは「Any Token Anywhere」を掲げる、トークンの交換(swap)を行うためのプロトコルであり、アプリやウォレットではKyberの交換サービスを組み込むことができる。

Kyber3.0では①ハブ化による手数料の削減や柔軟性の向上、②DMMの導入による資本の非効率性や変動損失(Impermanent loss)への対処、③KNCトークン周りの提案によるコミュニティの強化などがそれぞれ挙げられている。

また、KNCトークンは発表を受け、高騰している。

主な変更点

まず、変化の激しいDeFi(分散型金融)に対応する場面でこれまでのKyberでは柔軟性に欠ける面があったとし、Kyber3.0によってトレンドに遅れないよう適応力の向上を目指す。

そこで、1つの流動性プロトコルであったKyberを「目的志向の多様な流動性プロトコルによるハブ」へとアップグレードするとした。

ハブの概観(Kyber Network

これによって流動性の提供側も、ユーザーやdAppsなどの利用側もより柔軟な選択が行えるようになるという。

将来的にプロトコルとしては、デリバティブを集約し取引するためのデリバティブプロトコル、ストップロス機能を備えたトレードプロトコル、トークンの販売を行うプロトコルなどの開発が想定されているという。

このアップグレードにより手数料の削減や、dAppsを含めた利用者は流動性を柔軟に選択可能になるとしている。なお、従来の、全てのプロトコルから最適なレートを見つけるシンプルなエンドポイントも引き続き提供する。

Kyber DMMなど

次に、Kyber3.0では、新たに「Kyber DMM」をローンチする。

DMMはDynamic Market Makerの頭文字をとったもので、DeFi初のDMMだという。調整可能な価格曲線や、手数料をボラティリティに応じた変動制とすることで、資本効率の向上、変動損失(Impermanent loss)のリスクなどに対応する。変動損失は、DeFiの流動性プールに流動性(トークンペア等)を提供した際、レート変動により発生し得る含み損を指す。

また、Kyber DMMの普及により、KNCトークン保有者に分配される収益も増加する可能性があるとした。

そして、Kyber DAOとKNCトークンについてもアップグレードが提案された。これはKyber3.0に伴う変更点への対応と、KNCトークンの有用性を追加することなどが目的だ。

具体的にはKyberDAO(DAO=自立分散型組織)のガバナンス力を強化、新たな流動性プロトコル群からの手数料収入の受け取り、ネットワークにおける資金調達の仕組みなどが整えられるとした。

提案がDAOを経て可決された場合、アップグレードは実行に移される。

2段階でアップグレードを実施

Kyber3.0のアップグレード予定は2段階で実施され、1段階目となる「Katana」は今年の第1四半期~第2四半期の実施を予定しており、Kyber DMMのローンチのほか、Kyber DAOとKNCに関する提案が提出される。

次の段階である「Kaizen」フェーズとKyber3.0アップグレードの完了は第3四半期の終わりごろになる見込みだ。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/17 土曜日
14:00
アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビのムバダラ・インベストメントが第1四半期にブラックロックのビットコインETFを49万株追加購入。ゴールドマン・サックスは最大保有者として3000万株を保有。
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。
10:10
トランプ家のWLFI、民主党議員による調査要請を正式拒否
トランプ一族の金融企業WLFIが上院による調査を拒否した。政治的動機と批判し、同社は説明責任や米ドル優位性を指針としていると主張。倫理規定違反の疑惑なども否定している。
09:02
ETH・BTC比率が5年ぶり急騰、アルトシーズンの到来示唆か
イーサリアム/ビットコイン(ETH・BTC)価格比率が過去5年最低水準から38%急反発。ETFによる買い増し、取引所流入減少などの指標から需要増加・売却圧力低下が鮮明に。「極端な過小評価ゾーン」からの回復が示すアルトコインシーズン到来の可能性を分析。
07:50
ビットコインで利回り獲得、Solvがアバランチ基盤の新トークン発表
仮想通貨ビットコインの保有者にRWAの利回り獲得手段を提供するため、Solv Protocolはアバランチ上にSolvBTC.AVAXをローンチ。ローンチの目的や仕組みを説明した。
07:30
10億ドルのビットコイン投資を検討、米上場のシンガポール医療企業
シンガポールの医療企業バーゼル・メディカル・グループが10億ドル規模のビットコイン投資に関する交渉を開始。ストラテジー社に続く大規模企業BTC投資の新事例として注目される中、「革新的な株式交換契約」を通じてアジア医療企業最強の財務体質構築を目指す。
06:45
米裁判所、SECとリップルの和解案を「手続き上不適切」として却下 再申請へ
米連邦地裁がSECとリップルの和解申請を「手続き上不適切」として却下。民事訴訟規則違反が原因で、両者は適切な手続きでの再申請を迫られる状況に。
06:25
イーロン・マスクの『Kekius Maximus』切り替えでミームコインが2倍以上急騰
イーロン・マスク氏がツイッターのプロフィール画像とユーザー名をミームトークン「Kekius Maximus」に変更し、関連トークンが2倍以上急騰。昨年の900%上昇・急落事例に続くマスク氏のSNS活動による仮想通貨市場への影響力を示す展開に。
06:05
サウジ中央銀行、15億円相当のストラテジー株保有でビットコインに間接投資
サウジ中央銀行がセイラーのストラテジー社の株を25656株取得し仮想通貨ビットコインへの間接投資を開始したことが確認された。
05/16 金曜日
17:00
マスクネットワークとは?仮想通貨MASKの買い方・取引所まで徹底解説
Mask NetworkはSNS×Web3をシームレスに接続するSocial-Fiプラットフォーム。本記事では特徴とMASKトークンの買い方を初心者向けに解説します。
13:50
米ステーブルコイン法案、来週末までの成立視野に 次の「起爆剤」との見解も
米上院のステーブルコイン法案「GENIUS法案」で新たな超党派修正案が決定された。消費者保護や倫理規定が強化され、5月19日に討論終結投票が予定されている。
11:58
ビットコイン高値圏推移もアルトコインは上昇一服
仮想通貨ビットコインは104,100ドルと高値圏で推移、アルト市場ではメイプルストーリー(NXPC)はバイナンス対応で一時高騰したほか、XRPは7,300万ドル相当の大口売りとリップル和解手続き却下で下落した。コインベースはサイバー攻撃で最大4億ドルの損失も被害者への返金を約束した。
11:30
ブラックロックの「BUIDL」、初めてDeFiと接続へ アバランチ利用で
ブラックロックの米国債ファンド「BUIDL」がアバランチ上のプロトコル「Euler」に導入された。セキュリタイズは、機関投資家のDeFi参入を促進する一歩になったとしている。
10:55
加速する企業のビットコイン争奪戦、米上場のDDC社が5000BTC取得計画
香港発DDCエンタープライズが5000ビットコイン取得計画を発表。テザーの4812BTC購入、アデンタックスの8000BTC購入のための交渉、ウクライナの国家準備金構想など、企業・国家レベルでビットコイン争奪戦が激化。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧