はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨ヴァージ(XVG)に悪意ある攻撃、チェーン再編成で200日分の取引履歴消える

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨XVG、200日分の再編成(リオーグ)が発生か

暗号資産(仮想通貨)のヴァージ(XVG)ネットワークで米時間15日、200日分のトランザクションに相当する56万ブロックが再編成(リオーグ)されたことが判明した。

CoinMetricsのネットワークデータを管理するLucas Nuzzi氏の指摘によれば、再編成の影響で、過去200日分(20年7月〜)のトランザクション履歴が消えたと説明。時価総額の上位100銘柄において最も長い再編成になったとしている。

Verge側は、公式ツイッターで悪意ある攻撃を受けたことを報告。マイナーや開発チームとともに連携して、被害を最小限に留める修正パッチをリリースし、日本時間20時頃には通常運転に戻ると説明した。

チェーンの再編成(reorg:リオーグ)は、ノードが最も長いチェーンを受け取る際に起きる。最も長いチェーンが正当なブロック(≒記録)として刻まれる。

一部では、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)を採用する銘柄において最も深刻な攻撃だとする意見もある。大手デリバティブ取引所Deribitで仮想通貨関連リサーチを行うHasu氏(@hasufl)によれば、2020年7月以降のトランザクションが空白のブロックと置き換えられた可能性がある。現段階で詳細は明らかになっていない。

「51%攻撃」などを仕掛ける理論値(≒ネットワークの堅牢性)を試算するCrypto51によると、ヴァージネットワークに攻撃を仕掛けるコストは、1時間あたり47ドル(約5,000円)相当。ビットコインは71.6万ドル/1h(約7,000万円)、イーサリアムは41.8万ドル/1hと桁違いのコストが必要とされ、堅牢性の低さが狙われたものと考えられる。

出典:Crypto51

51%攻撃とは、悪意のあるグループなどがハッシュレートの51%以上を支配することで、不当な取引を行う行為。本来ならば複数の分散化されたマイナーが監視することで取引の正当性を証明するブロックチェーンの性質に反し、不正取引の正当化などが行われるリスクがある。

2014年にDogeCoinDarkとして発足した同通貨は、2016年にヴァージ(Verge)に改名している。匿名性を保つことが可能な匿名通貨の一種として知られている。

ヴァージでは過去にもネットワークへの攻撃が発生した過去がある。2018年には4月と5月に相次いで51%攻撃(DDos攻撃)などを受け、5月には数時間で当時換算で2億円相当の3500万XVGが持ち逃げされていた。

また同時期の18年4月、ヴァージは世界最大級のアダルトサイト「Pornhub」の決済手段の一つとして対応銘柄に追加されている。

現在同サイトではビットコインや匿名通貨など十四の仮想通貨銘柄で決済が可能だ。20年12月にはPornhubが「未成年の性行為や性虐待に関する違法コンテンツの掲載を許可していること」を背景に、決済大手のVisaやMastercard社が有料サービスの決済手段としてのサービス中止を公表。

世界でもアクセス数でTOP10に入る人気サイトで仮想通貨が数少ない決済手段となり、注目を集める事例となっていた。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/11 木曜日
18:32
NYSE、サトシ・ナカモト像を設置 ウォール街の変化示す
ニューヨーク証券取引所がビットコイン創始者サトシ・ナカモトの像を設置。設置者のトゥエンティワン・キャピタルは約4万BTC保有で世界3位。伝統的金融が仮想通貨を受け入れる象徴的出来事に。
17:56
テザーとHoneyCoinが提携、アフリカでUSDT決済を拡大
テザーはHoneyCoinと戦略的提携を発表し、アフリカでのUSDT決済拡大を目指す。HoneyCoinはQRコードや専用端末に対応したPOSネットワークを導入し、加盟店が直接USDTを受け取れる仕組みを構築。まずケニアでサービスを開始し、他市場へ展開予定。現地通貨の変動リスクを避けたいユーザーの需要に応え、アフリカにおけるステーブルコイン普及を加速させる。
17:15
コインチェックがソラナ(SOL)の取扱いを開始
コインチェックがソラナ(SOL)の取扱いを開始。販売所・取引所・つみたてに対応し、1万円購入で抽選1万円分のSOLが当たるキャンペーンも実施中。
16:47
ブータン都市GMC、金裏付けトークン「TER」発行へ ソラナ活用
ブータンの特別都市GMCが、金を裏付け資産とする国家支援型トークン「TER」をソラナ基盤で発行。DK Bankが販売・保管を担い、同国のデジタル経済戦略を加速させる取り組みとなる。
16:33
仮想通貨取引所ジェミニ、CFTC承認で予測市場参入へ
仮想通貨取引所ジェミニがCFTCから予測市場運営の承認を取得。関連会社ジェミニ・タイタンを通じて二者択一式イベント契約を提供する。カルシとポリマーケットが急成長する予測市場で、競争が激化している。
14:58
仮想通貨業界トップ、米CFTC新設諮問会議に参加へ
米CFTCが「CEOイノベーション評議会」を設立し、クラーケンやジェミナイなど仮想通貨業界トップが参加。デリバティブ市場の構造変化やトークン化について議論。仮想通貨担保のパイロットプログラムも開始。
14:06
レイヤーゼロ(ZRO)とは?スターゲートの使い方・バイバックの仕組みを解説
レイヤーゼロ(LayerZero)の仕組みやZROトークンのバイバック、スターゲートを使ったブリッジ方法を初心者向けに解説。Stargate買収の背景やリスクまでわかりやすく紹介します。
12:05
イーロンのスペースX、146億円相当のビットコイン移動 IPO関連か?
イーロン・マスク氏率いるスペースXが約146億円相当のビットコインを移動した。10月から毎週大規模な送金を継続しており、IPO計画との関連が注目されている。
11:49
トム・リー氏、「イーサリアムは既に底打ち」 先週690億円相当を購入
ビットマイン会長トム·リー氏が、イーサリアムは既に底入れしたと発言。同社は先週、約4億6,000万ドル相当のETHを購入し、10月以来最大規模の買い増しを実施。今後10~15年間、ビットコインよりもイーサリアムの将来性に期待を寄せている。
11:49
FRBの慎重姿勢でビットコイン反落 2026年の利下げは限定的か
FRBは25bpの利下げを決定したが、パウエル議長の慎重姿勢を受けビットコインは下落した。2026年の追加利下げは1回との見方が広がる中、グラスノードのデータは実現損失が1日5.5億ドルとFTX崩壊時並みの高水準を示す。機関投資家の本格参入で4年サイクル終焉論も加速。
11:04
米大手9行が仮想通貨企業を排除 通貨監督庁が是正へ
米通貨監督庁(OCC)は、JPモルガンなど大手9行が2020-23年に仮想通貨企業を含む合法事業者へのサービスを業種理由で制限していたと発表。「金融の武器化」と批判し、違法行為には司法省照会も検討。トランプ政権下で「デバンキング」問題の是正が加速。
11:00
ビットコイン9.4万ドル急騰からの反落、FOMC利下げ後に軟調な動き|仮想NISHI
FRBの25bp利下げを受け、ビットコインは一時9万4000ドルまで上昇したものの、その後反落。X-Bankアナリストの仮想NISHI氏によると、デリバティブ市場でのロング解消による売り圧力が現物買いを上回っている。欧米機関投資家のクリスマス休暇入りを控え、年末にかけて軟調基調となるリスクを指摘。
09:19
ストラテジー社、ビットコイン保有企業の扱いめぐり書簡 MSCI指数除外案に反対表明
ビットコインを蓄積するストラテジー社がMSCIの指数除外案に反対意見を提出。仮想通貨保有50%以上の企業を除外する提案に対して、様々な観点から異論を唱えている。
09:11
Superstate、株トークン化の新サービスをローンチへ
Superstateは、株式をトークン化する新サービスを発表。上場企業が仮想通貨イーサリアムやソラナのブロックチェーン上で株式を新たにトークン化して、投資家に直接発行することができる。
07:40
ビットコインの買い増しなどを計画 米Strive、最大約780億円を調達へ
米Striveは、最大約780億円相当の株式を発行・販売する契約を締結。調達資金は仮想通貨ビットコインの買い増しやビットコイン関連商品への投資などに使用すると説明した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧