はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン暴落で仮想通貨相場がクラッシュ、コインベースのクジラは「買い集め」を示唆

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

高騰していたビットコイン、暴落

日本市場では祝日開けとなった24日の暗号資産(仮想通貨)市場。ビットコイン(BTC)価格は、前日比-4.66%の528万円(5万ドル)に。

22日から23日にかけて、ビットコインが暴落。

直近高値の58,000ドル(約600万円)から45,000ドル(約480万円)まで-23%下落した。下落幅としては、20年3月のコロナショックや今年1月11日の大暴落(-28%)に次ぐ規模だ。

イーサリアム(ETH)は前日比一時30%安、XRP(リップル)は0.63ドルから0.36ドルまで、前日比一時40%以上下落した。

デリバティブ市場では、過去最大となる約56億ドル相当のポジションがロスカットされた。 最大手取引所のバイナンスが25億ドル以上を占め、Huobi(約14億ドル)、OKEx(7.5億ドル)が続く。

テスラ社のイーロン・マスク氏や米イエレン財務長官によるネガティブな発言を下落要因とする向きもあるが、デリバティブ市場の警戒感は日増しに募っていたことから、主因はテクニカルと需給面の過熱感(上方乖離)、及び利益確定売りに押されたものと思われる。

なお、暴落前には、16億ドル(1600億円)相当に及ぶ28,000BTCが、仮想通貨取引所ジェミニに送金されたとの観測もあった。

Willy Woo氏は、同取引所へのインフロー(資金移動)情報は、送金の「ラベルミス」の可能性があると懐疑的な見方を示したが、大口アラートは、タイミングを見計らっていた短期筋の利益確定売りを助長したとの見方もある。

需給面は大幅良化

一方、今年1月の暴落同様、中長期の上昇トレンドは崩れていない。

相場の急落に伴い、高値圏で膨れ上がったレバレッジポジションが一掃されたほか、永久先物における資金調達率(ファンディングレート)など、過熱感の強まっていた指標は大幅に改善している。週間の資金調達率は一時マイナス乖離に転じた。

記事冒頭に掲載したチャート(赤丸)では、4時間足のRSI(相対力指数)が30%を下回った。過去相場ではいずれも底値付近に位置することから、相応の信頼度が認められる。

BTC情報アラート(@btc_status)のデータでは、資金調達率やアクティブOI(未決済建玉)の大幅減少も確認出来る。

出典:BTC情報アラート

反騰も期待される一方、目先トレンドは崩された。例年の税金対応売りなどが予見される3月にかけて、先行き不透明な相場が続く可能性は十分ある。今後さらに続落した下値目処は、38,000〜4万ドルの下値支持線が挙げられる。海外のアナリストMichael van de Poppe(@CryptoMichNL)氏は、42,000〜44,000ドルの下値支持線を反発領域と見込んでいる。

コインベースの鯨が動く

データ分析サイトCryptoQuantのKi Young Ju(@ki_young_ju)CEOは、米コインベースのプレミアム(価格乖離)が、過去最低の-1020ドルに達し、その後+486ドルに急騰したことを示し、「誰が市場を動かしているのかを覚えておくべきだ。コインベースでは、44000ドル〜48000ドルで”クジラ”の買いが観測されている。」 と指摘した。

過去の相場では、ビットコイン2万ドル突破時に最大+77ドル、3万ドル突破時に50〜160ドル、4万ドル突破時に50〜174ドルのプレミアムが発生。富裕層や機関投資家による大規模な資金流入を示唆していた。

CryptoQuantがCoinPostに寄稿したクジラ(大口投資家)動向などの相場分析方法は、以下で解説している。

関連:ビットコイン大口投資家の動向とマーケットへの影響|CryptoQuant寄稿

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/02 水曜日
13:45
トランプ大統領、イーロン・マスクに対する批判を再び展開、 『大きく美しい法案』巡る対立が再燃
「大きく美しい法案」をめぐり、トランプ大統領とイーロン・マスク氏の対立が再燃している。マスク氏の痛烈な法案批判に対し、トランプ氏は、マスク氏が率いる企業の政府補助金受給について政府効率化局(DOGE)で調査すべきと発言し、かつて盟友だった両氏の関係は緊迫感を増している。
13:20
アリゾナ州知事、押収仮想通貨の準備基金法案『HB2324』を拒否権行使
アリゾナのホブズ知事が犯罪捜査で押収した仮想通貨管理法案を拒否。地方自治体の協力阻害を懸念と声明。
11:45
パクソス、ステーブルコインUSDGを欧州全域でローンチ サークルとの競争激化
パクソスが米ドル建てステーブルコインUSDGをEU全域で発行開始した。MiCA規制に準拠している。合計30か国に展開しており、ステーブルコイン時価総額ランキングでは15位だ。
11:10
ナスダック上場DeFi Development Corp、1億ドル転換社債発行 ソラナ蓄積戦略を拡大
米初のソラナ準備金戦略企業DeFi Development Corpが1億ドル転換社債の私募発行を発表。調達資金でSOL購入継続、バリデータ運営による複利成長を目指す。
10:50
上場企業のビットコイン購入量24万BTC超えも、価格には反映されず その理由は?
2025年上半期に世界の上場企業が仮想通貨ビットコインを24万5510BTC購入しETF保有数の2倍超。前年同期比約5倍増でマイクロストラテジー戦略が拡散、企業準備金としての位置づけが確立された。
10:30
米SEC、仮想通貨ETFの上場基準を策定か 審査迅速化に期待
米証券取引委員会が、ビットコインなど仮想通貨ETF向けの汎用上場基準策定を検討していると伝えられる。19b-4様式省略により審査迅速化が期待される。
10:20
ETH1万ドル到達は『義務』と表明、イーサリアムに新組織誕生
仮想通貨イーサリアムに、イーサリアムコミュニティ財団という新たな組織が誕生。公式サイトで、イーサリアムの価格に特化した組織であると説明している。
07:55
NYSE上場DDCが760億円調達完了、ビットコイン準備金戦略を本格始動
アジア食品ブランド運営のDDC EnterpriseがNYSE上場企業として最大規模の仮想通貨専用資金調達を実施。Anson Fundsらから総額5億2800万ドルでビットコイン準備金構築へ。
07:25
XRP戦略推進へ、ナスダック上場のWebusが1億ドル調達合意
ナスダック上場のWebusがリップル・ストラテジー・ホールディングスと1億ドルの資金調達契約を締結。仮想通貨XRPを活用した事業戦略推進により株価が日中130%上昇も最終的には8%反落。
07:15
「ビットコインが25年に20万ドルへ到達するとの予測は維持」Bitwise
仮想通貨運用企業Bitwiseは、2025年の10の予測に対する中間評価を公開。ビットコインが20万ドルに到達するとの予測は維持することなどを記載した。
06:50
ストラテジーのビットコイン循環戦略、NAV超プレミアムを正当化か=TD Cowen分析
ストラテジーの株価は純資産価値(NAV)を大きく上回って推移。継続的な株式発行が1株あたりのBTC保有を押し上げる構造が、投資家の注目を集めている。アナリストはその持続性とリスクに着目している。
06:12
ビットコイン利確が加速 第3四半期は過去最弱の季節性=アナリスト分析
仮想通貨ビットコインの利確が進む一方、市場は方向感に欠ける展開。第3四半期は過去最弱の季節性もあり、アナリストは地政学リスクや米金融政策の不透明感に警戒を示している。
05:50
トランプ大統領の「大きく美しい法案」上院可決も、仮想通貨少額免税案は見送り
トランプ政権が推進する大型予算法案に、仮想通貨の少額免税や報酬課税見直しの修正案は含まれず。ルミス上院議員は今後の再提出を示唆し、業界団体もロビー活動を継続する構え。
05:37
米SEC、ビットコインやXRPに投資するグレースケールの仮想通貨ファンドETF化を承認
米証券取引委員会(SEC)は、グレースケールのバスケット型ファンドのETF転換を加速承認。構成資産の約8割をビットコインが占めており、今後の仮想通貨ETF全体に追い風となる可能性も。
07/01 火曜日
18:07
仮想通貨ビットコインの長期投資【初心者向け】ドルコスト平均法でかんたん積立
「投資でどのタイミングで購入すれば良いか分からない」という疑問は多い。ビットコインなど仮想通貨投資初心者でも、リスク回避をしつつリターンを見込めるドルコスト平均法とは。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧