仮想通貨Bancor(BNT)の有価証券関連訴訟、米連邦裁判所で却下

Bancorの訴訟が却下

DeFi(分散型金融)プロトコルBancor(バンコール)に対する未登録有価証券販売の訴訟がニューヨークの連邦裁判所で却下されたことがわかった。

Bancorは2017年6月に暗号資産(仮想通貨)BNTのICO販売で計1.53億ドル(約160億円)を調達。現在オンチェーン流動性を提供するDeFiプラットフォームを提供している。

2020年4月に起こされたこの訴訟の背景は、2019年にシンガポール取引所COSSで約212.5ドル(約22,000円)分のBNTを購入したイニシャル原告人William Zhang氏がBancorのデベロッパー団体BProtocol Foundationがミスリードなステイトメントを開示し、有価証券に該当することを示さなかったとして提訴。後に集団訴訟としてTimothy Holdsworth氏がリード原告人に変わった。

しかし今回、Alvin Hellerstein裁判官は「ニューヨーク州は、この事案が判断される適切な場所ではない」とコメントし、原告側がBProtocol Foundationによる勧誘が原因でBNTを購入するに至ったことを十分に証明できていないと指摘。また、BProtocol FoundationによるBNTの宣伝行為は裁判所の管轄外にあると判断した。

管轄について、BProtocol Foundationがスイスで運営されているため、「連邦証券法は海外で購入されたものには適用しない」と説明した。

著者:菊谷ルイス
参考:裁判所書類

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