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伊高級車メーカーMazzantiがセキュリティトークンを発行、IPOへの布石か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マザンティ自動車がSTOで資金調達

イタリアの高級車メーカー「Mazzanti Automobili(マザンティ自動車、以下マザンティ)」がSTO(セキュリティトークンオファリング)を行うことが分かった。EUの規則に準拠したデジタル資産市場「STOKR」で実施される予定だ。

調達した資金は、スーパーカー「Evantra Millecavalli R」を製造するために充当される見込み。MZZという名前のトークンを発行し、999,999ユーロ(約1.3億円)の調達を目指す。MZZトークン1つあたりの金額は1ユーロ(約130円)で、最低投資額は50ユーロ(約6,400円)となる。

また、マザンティはEvantra Millecavalli Rの販売収益の50%を、トークン所有者に分配するという。MZZトークンは、証券のトークン化を行う企業Blockstream AMPを介して作成・発行される。扱いとしては、欧州連合の規制枠組みMiFID IIに基づく「譲渡可能な有価証券」とみなされる。

マザンティの創業者Luca Mazzanti氏は、同社が今後3年以内にIPO(新規株式公開)を行う可能性があり、今回のSTOはマザンティの将来性や価値を高めるための準備にもなると語った。

STOKRの共同創設者Arnab Naskar氏は、「多くの金融資産が今後トークン化される可能性がある」として、中でもマザンティのような革新的な小規模企業がトークン化をいち早く採用すると意見を示し、資金調達をシンプルにすることや、費用対効果の高さがトークン化の魅力だとした。

超高級車投資を少額から行えるCurio Invest

自動車業界でデジタル証券を扱う試みは、他にも事例がある。

例えばCurio Investというプラットフォームは超高級車への投資をトークン化するものだ。

Curio Investは、今後価値が高まると予測される車両を選定しており、投資家は、その内の1つまたは複数の車両に投資できる。

ホワイトペーパーによると、資産クラスとして投資される高級車は通常、高額であること、車両メンテナンスに専門知識が必要であること、多くの事務処理が必要なことなどから少数のエリート投資家のみがアクセスできる状況にあった。

この排他的な状況を改善し、誰もが貴重な自動車に投資できるようにすることがCurio Investの使命だという。

高級車に裏打ちされたセキュリティトークンを発行し、わずか500ドル(約53,000円)からオンラインで購入できるようにしており、参入のハードルを下げている。また複数の車両のトークンを購入することで分散投資を行うことも可能。車両の購入、保守、保険など関連する複雑なプロセスも、Curio Investが担当することで投資家は手間を省ける。自社車両に基づくマザンティの事例とは、また異なるモデルでトークン化が行われており、トークン化の方法にも多様な可能性があることを窺わせる。

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