ソニーの研究開発拠点がノードとして参加へ
国内大手ソニーのブリュッセル研究所(BRL)が、ブロックチェーン基盤の動画配信プラットフォームで「Thetaネットワーク」に参加したことが分かった。
ソニーのヨーロッパ地域における研究開発(R&D)拠点であるブリュッセル研究所(BRL)は、外部バリデータとしてThetaネットワークノードの運用を行うと同時に、ネットワークを運営するガバナンス議会のメンバーとなる。
Thetaはブロックチェーンを基盤とした分散型の動画配信(P2P)ネットワークで、Eスポーツを中心としたストリーミングサービスであるTheta.TVなどを提供している。
P2Pのストリーミングは、帯域を提供するユーザーにとってのインセンティブの欠如が課題となっていたが、Thetaでは、ユーザーが通信リソースを提供すると対価としてトークンを貰うことができる仕組みでその問題の解決を図ってきた。
Thetaを運営するTheta Labsは、2018年にソニーのイノベーションファンドから投資を受けている。また、メディアプラットフォームであるLittlstarとの提携により、ソニーの家庭用ゲーム機であるプレイステーションからThetaのサービスにアクセスすることが出来るという。
プレスリリースで、研究所の責任者を務めるMagdalena Wasowska氏は以下のように述べた。
R&DセンターではThetaネットワークの分散型技術に向けた情熱を共有しており、ブロックチェーン技術がクリエイターに提供できる可能性について興奮しています。
Thetaにはソニーのほかに、Samsung、Binance、Googleといった企業がバリデータとして参加しており、それらの外部バリデータと、Theta Labsの内部のバリデータでネットワークが運営される。
日本のgumi Cryptosは暗号資産ファンドとしてThetaへの投資を行っており、ガバナンスに参加している。また、gumi Cryptosは、2020年6月に、Theta Labs Inc.と日本のブロックチェーン市場進出に向けた戦略的パートナシップを新たに締結した。