ビットコイン相場
週明け22日の暗号資産(仮想通貨)市場。 ビットコイン(BTC)価格は、前日比-0.95%の621万円(57,000ドル)で推移。乱高下している。
オンチェーンアナリストのウィリー・ウー氏は、ビットコインが時価総額1兆ドル(約105兆円)を下回る可能性は低いとの見立てを示した。
URPD: "7.3% of bitcoins last moved at prices above $1T"
— Willy Woo (@woonomic) March 21, 2021
This is pretty solid price validation; $1T is already strongly supported by investors. I'd say there's a fair chance we'll never see Bitcoin below $1T again. pic.twitter.com/bf8uXkht16
ビットコインが時価総額1兆ドルを初めて超えたのは2月19日。価格水準は、55,000ドル(約580万円)前後となる。
当時、テスラ社のBTC大量購入やMicroStrategyの買い増し、カナダのビットコインETF承認などが材料視されて高騰が続いていた。
関連:ビットコインETF(上場投資信託)最新情報まとめウィリー・ウー氏によれば、ビットコイン供給量の内7.3%が1兆ドル以上の価格で動いており、厚めの下値支持線を形成している。
20年12月、3年前に記録した当時の過去最高値19,700ドルを更新してからわずか3ヶ月の間に、ビットコイン供給量の内28.7%が19,700ドルより上の水準で動いている点も指摘した。
同分析は、Glassnodeのデータ「URPD(UTXO実現価格分布)」に基づくものだ。UTXO(Unspent Transaction Output)とは、ユーザーの残高情報に該当するビットコインの「未使用トランザクション」のこと。入金後に出金しない限り、UTXOのビットコイン数は変わらない。
ビットコインの動きは必ずしも購入によるものではなく内部移動の可能性もあるが、最後に移動した時の価格表示は「レンズ」とのしての機能を果たし得るという。
個別銘柄の動向
金融市場の下落もあり、ビットコイン(BTC)が前週比3.8%安、イーサリアム(ETH)が4.8%安と弱含みの推移となる中、XRPが前週比15.6%高の0.51ドル(55.6円)と反発の兆しを見せている。
海外トレーダーKALEO(@CryptoKaleo)氏は、ドル建て、BTC建て共にトレンドラインを上抜けたことを指摘。テクニカル的な優位性が生まれたとの見解を見せた。
XRPの有価証券問題で米SECがリップル社を提訴したことで係争状態にあり、米取引所やマーケットメイカーは、上場廃止や取り扱い停止事例が相次いだ。8日には、XRPを利用するODL及びRippleNetの利用などで蜜月関係を築いてきた、送金大手マネーグラムも不本意な形で提携解消を余儀なくされた。
一方、悪材料出尽くしと見る向きもある。
年始の強気相場では他のメジャーアルトが全面高となる反面、XRPは独歩安に。時価総額3位から7位まで後退するなど大きく出遅れた。「和解」に向けてポジティブな進展が得られれば材料視される可能性があるが、ネガティブ材料としては、裁判の長期化リスクが挙げられる。
関連:米SECが提訴したリップル社裁判の進展と今後のスケジュールまとめ
そのほかの注目銘柄では、ネム(XEM)の大型アップデートで誕生した新チェーンSymbol(XYM)価格が、前日比一時+65%の0.77ドルまで高騰した。
一部取引所のみの取り扱いで出来高も限定されるため、参考価格となるものの、すでに「ハーベスト」でのXYM収穫でも高い関心を集めている。今後バイナンスなどの大手取引所に上場すれば、活況さを増すことは想像に難くない。国内での取り扱いについて続報が待たれる。
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