コインベース上場直近:ナスダックが参考株価を公開

コインベースの参考株価

米時間4月14日に株式の上場が予定される米最大手仮想通貨取引所コインベースの参考株価について、上場先のナスダックがその数値を公開した。

ナスダックの公式掲載によると、その参考株価は一口250ドル(27,267円)になる。参考株価とは、コインベースが公開した企業の資料および市場の温度感などの要素をもとに算出された数値で、通常では「保守的価格」になる傾向が高い。また、ナスダックは、「この参考株価がオファーリング価格ではなく、すでにこの価格で売買されているわけではない」とした上で、実際の価格は取引が開始した時点で決められると説明した。

では、参考株価の用途とは何か。主にマーケットメイカーが利用する一つの基準で、通常はナスダックが上場企業の金融アドバイザーと相談し決めた数値になる。コインベースの場合、その金融アドバイザーは大手投資銀行のゴールドマンサックスだ。

また、上場前のプライベートマーケットにおける最後の取引価格も参考とする。コインベースが上場するまではナスダックのプライベートマーケットで約343.5ドルの価格で取引されていた。参考株価の250ドルと比べ一定の差がある。仮想通貨デリバティブ取引所FTXでは600ドル以上で取引されているが、これも限定された市場であるため、実際の状況を反映していない可能性が高いとみられる。

有識者の見解

コインベースの上場は仮想通貨取引所として初めての事例になるため、仮想通貨業界だけでなく、ウォール街金融にも注目されている。

ブルームバーグのシニアコモディティストラテジストMike McGlone氏は、コインベースの上場はビットコイン(BTC)が7万ドルに上昇する追い風として、テスラのビットコイン購入ニュース同様に市場に大きな影響を与え得るとみている。

また、CNBC金融番組のホストJim Cramer氏はコインベースの将来性を見込んでおり、「たとえ時価総額が1,000億ドルだとしても買いだろう。MicroStrategyをはじめ、より多くの企業も仮想通貨に参入していくからだ」とコメントした。

「John Street Capital」というフィンテック・VC評論SNSはコインベースが先日公開した財務報告を分析。Cash AppやVenmoのユーザーベースより大きく、すでに大きな利益をもたらしている企業になっていることを指摘している。

*追記:従業員に株式を付与

ナスダックへの上場を前に、コインベースが1,700以上の従業員に、1人あたり100株を付与したことがわかった。代表者がCoinDeskに明かしたという。

コインベースをサポートしてきた従業員に対し、感謝の意を込めての株式付与と説明されている。

著者:菊谷ルイス
参考:ナスダック

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します