Gensler氏、SEC長官就任へ
Joe Biden米大統領によって、米証券取引委員会(SEC)の新長官として指名されたGary Gensler氏が米時間14日、上院における議場投票にて承認されたことがわかった。
Gensler氏における議場の投票は53-45という結果で指名プロセスは承認された。Biden大統領が正式に任命すれば、Gensler氏はSECの新長官に就任することになる。
SECのコミッショナーたちは投票結果を受け、Gensler氏を歓迎する共同祝辞を発表。「Gensler氏は今後SECのリーダーとして投資家と市場を代表し責務を果たすことになる。我々は新長官とともにSECのミッションを遂行することに期待している」とした。
"A warm congratulations to Gary Gensler on his Senate confirmation to become Chair of the SEC. He will be joining a dedicated staff that works tirelessly day in and day out on behalf of investors and our markets. 1/2
— SEC_News (@SEC_News) April 14, 2021
Gensler氏は政府の経験者だ。Obama政権下の2009年から2014年にかけてCFTCの会長を務めた他、Clinton政権下では財務省で国内財務次官を務めていた経歴を持つ元官僚。また、Biden新政権の政権移行チームの金融政策責任者を担当した。
また、暗号資産(仮想通貨)分野においては、米名門校であるMITで大学教授として、ビットコイン(BTC)やブロックチェーンに関わる授業も行っており、仮想通貨に関する理解と知識が高いことから有識者としても定評がある。今後どのような規制方針を持って仮想通貨市場を監督していくか業界に注目される。