Bitrue、仮想通貨プロジェクトへの投資ファンドを設立
暗号資産(仮想通貨)取引所のBitrueは、5000万ドル(約54億円)規模の新たな投資ファンドを発表した。見込みのある仮想通貨プロジェクトへの投資を行っていく。
ファンドは仮想通貨で構成され、仮想通貨・ブロックチェーンプロジェクトへの資金提供を行う。
ファンドの内訳としては、ステーブルコインのテザー(USDT)が70%、残りの30%はBitrueのプラットフォームトークンであるBitrue Coin(BTR)が割り当てられる。
BitrueはXRP(リップル)を基軸とする独自の取り組みで知られる取引所で、一貫してXRPをサポートする姿勢を取り、ユーザー数や取引量を拡大させてきた。
有望な仮想通貨プロジェクトへ投資
ファンドの投資先や戦略などについては、仮想通貨プロジェクトを対象とすること以外は詳しく語られていない。
どのようなプロジェクトでも、ファンドの投資を受けたい場合はBitrueにコンタクトを取ることができる。
Bitrueは、自身のプロジェクトがファンドに値すると考えるなら、取引所宛てにピッチ(プレゼンテーション資料)を提出することを歓迎すると、プレスリリースで表明している。
また、「目に留まったプロジェクトにはBitrueが直接リーチするほか、さらにBitrueコミュニティからの推薦も求めている」としており、Bitrueのコミュニティメンバーによる推薦、提案によって新しいプロジェクトが日の目を見る可能性も示唆された。
発表にあたり、Bitrueの最高マーケティング責任者(CMO)、Adam O’Neill氏は次のように語った。
Bitrueでは誰もが利益が得ると信じており、そのポテンシャルを発揮するために金銭的サポートが必要な新しいプロジェクトには、出来る限りのことを行いたいと考えている。
また、以下のように続け、プロジェクトの目的を語った。
私たちは成功する可能性を秘めていたり、大きな価値を持つとみなせるようなプロジェクトを慎重に選んでいく予定だ。より多くの起業家がブロックチェーン技術を通して世界を変革していけるようになることを望んでいる。
プロジェクトからの応募は、今後3年間にわたって受け付けるとしているため、2024年まで応募が可能だ。3年間という募集期間の長さから見ても、プロジェクトに対し長期的な視野で投資を行っていくものと見られる。
Bitrueは、2021年4月時点における取引所レポートにて、ユーザー数や預け入れ資産の拡大を報告している。また、ファンドの構成資産であるBTRも、ユースケースの拡大に伴って高騰した。
取引所の成長には、XRP取引が出来高をけん引していることがあるとしている。