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チャーリー・リー「最終的にライトコインから手を引くことになるかも知れない」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

中央集権化と非中央集権化
中央集権も非中央集権のどちらもメリット、デメリットがあると言えます。中央集権は、影響力を持つリーダーに左右され、管理者に近い個人がいることからも検閲体制が低いとされています。その一方で、非中央集権は検閲体制が高いものの、効率性に劣ると言えます。
Charlie Lee氏の主張
将来的にライトコインが、国際的で非中央集権的な通貨を実現するためには、その中心に運営を行うリーダーが存在していてはならないとLee氏は述べ、最終的には、ライトコインから手を引くべきであることを自覚していると主張しました。

ライトコイン創始者の信念

ライトコインの創始者であるCharlie Lee氏は、インタビューにて、最終的にライトコインから手を引くと改めて語りました。

ライトコインは、仮想通貨市場でも最も人気の通貨の一つです。

同貨は、ビットコインの軽量化モデルとして開発され、より短時間でのブロック生成や通貨の最大発行量増加を実現させています。

企業がなんらかの形で仮想通貨を採用する際には、最もメジャーであるビットコインが最初の対応通貨になるケースが多いものの、対応通貨を増やす場合にはライトコインが2番目に選ばれることが多いのです。

ライトコインは、時価総額80億ドル(約8700億円)を超える、優秀な仮想通貨であると言えるでしょう。

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4月27日に行われたインタビューでは、ライトコインの創始者であるCharlie Lee氏(以下、Lee氏)が、仮想通貨における非中央集権化問題について言及しました。

これは、彼自身が最重要だと認識している議題であり、実際に2017年12月、「利益相反による非難を避けるため、所有する全てのライトコインを売却」しています。

ライトコイン創業者が利害対立を避けるために保有LTCを全て手放す
ライトコイン創業者のCharlie Lee氏は自身が所有する全てのライトコインを手放しました。SNSを使い価格操作を行っているという疑いをかけられていたため、こういった利害対立を避ける目的で全てのLTCを売ったとのことです。

当時彼は、以下のように語っています。

ニュースの良し悪しに関わらず、私がライトコインの価格について公言する度に、個人的利益を得るための行為だとして非難された。

一部の人々は、私がライトコインを空売りしているとさえ考えていた。

自身の影響が強すぎることで、利益相反が発生してしまっていたのです。

彼は、ライトコインが価格のピークを記録した360ドル(約39,000円)で売却しました。

しかしその売却後、売却行為が通貨に悪影響を及ぼす、市場で売却された場合の売り圧力で価格が下落する、という2つの予想を覆すかのように、ライトコイン価格は上昇していきました。

売却時に、彼はコミュニティに対し、以下のように念押ししていました。

心配はいらない。

私は、ライトコインから手を引くわけではなく、今後もできる限りの事をするつもりだ。

その結果、ライトコインが成功したら、通貨所有として直接的に利益を得ることはなくなったが、それ以外の方法でも恩恵を受けることはできる。

27日に、TenXの仮想通貨ウォレットのJulian Hosp氏(以下、Hosp氏)によって実施されたインタビューで、Lee氏は

実際さほど多くのライトコインを所有している訳ではなかった。

よって、私自身のライトコイン売却は市場に大きな影響を与えることはなかったが、人々がライトコインを市場で投げ売りするのではないかと考えていたことは問題だった。

と語りました。

Lee氏は、個人的に非中央集権化には、良い側面も悪い側面もあると考えていることを語っています。

私は、ビットコインの開発者が表舞台から姿を消したのは非常に優れた判断であり、その行動こそがビットコインの非中央集権的な特性を生み出していると考えている。

もしNakamoto氏が誰か特定されていれば、彼の一挙手一投足が注目され、ビットコインもライトコイン同様、中央集権的になっていたでしょう。

ライトコインは、私という個人が特定されているため、中央集権的になってしまい、私がライトコインをその掲げるビジョンに向かって躍進させ、多くの人が発行者である私自身の声に耳を傾けてしまうのです。

良い側面は、私達が効率的に進んでいけるということでしょう。

一方で、悪い側面を挙げるとすれば、もし何らかの形で「政府がライトコインの停止」を求めたと仮定した場合、停止する可能性があるということです。

これによって、ライトコインは、検閲体制が比較的低くなっていると言えるでしょう。

ライトコインの未来について質問したHosp氏に対し、Lee氏は以下のように回答しました。

将来的には、最終的に私はライトコインから手を引くことになるかもしれない。

もしその仮想通貨が、本質的に国際的かつ非中央集権的な通貨を目指すのであれば、その中心に運営を行うリーダーが存在していてはならない。

よって、さらなる非中央集権性を追求するため、最終的には私は手を引くべきであると考えている。

興味深いコメントとして、彼はビットコインのもう一つのフォークによって作成されたビットコインキャッシュについても言及しました。

彼は、ビットコインキャッシュが、ビットコインよりも手数料が安く、取引速度も早いことからも、ライトコインに似通っていると語る一方で、以下のように言及しました。

ビットコインキャッシュの大きな違いは、その通貨がビットコインを代替しようと試みていることだ。

ビットコインキャッシュは、より良いビットコインとしての役割を目指しているようだが、現時点でその試みは容易ではないと考えられている。

あくまで個人的見解になるが、ビットコインブランドに対抗する間違った方法なのではないかと捉えている。

Charlie Lee: “Democracy Is Better but It’s Less Efficient”

Apr 29, 2018 by Simon Golstein

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