資産売却せずに流動性確保
米仮想通貨取引所大手のコインベースは20日、イーサリアム(ETH)を担保にしたローンサービスを開始したと発表した。
同サービスにより、米国の適格顧客は保有するETHを売却することなく、最大100万ドル(約1億5,700万円)相当のステーブルコインUSDCを借り入れることが可能になる。
このローンはMorphoレンディングプロトコルを活用し、イーサリアムのレイヤー2ネットワーク「ベース(Base)」上で運用される。コインベースはユーザーインターフェースを提供する形で展開している。
同サービスでは、ラップドイーサリアム(WETH)を担保として使用する。借入者は担保価値の最大75%まで資金を引き出すことができる。
例えば、1000万円相当のETHを預けた場合、最大750万円相当のUSDCを借りられる計算だ。ただし、ETH価格の下落や利息の累積により、借入額が担保価値の86%に達すると清算(強制決済)が実行される。
ローンには固定の返済期限は設けられておらず、担保価値に対する借入比率を健全に保てば、借入者は自由なタイミングで返済できる。金利は変動制で、Morpho上の貸し手と借り手の需給バランスによって決まる。
同社のBTC担保ローンサービスは今年1月の開始以来、約16,000人の顧客から13億8,000万ドル(約2,167億円)相当の担保に対し、12億5,000万ドル(約1,963億円)以上の融資を実行している。
ETHは同社が担保資産として対応する最初の追加資産となり、今後さらに多くの資産を対応予定だという。このサービスは、ニューヨーク州を除く米国の認証済みユーザーが利用可能となっている。
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