ドバイ経済特区で暗号資産ビジネス推進へ
アラブ首長国連邦(UAE)最大の都市、ドバイの経済特区にて、確立された規制のもとでの暗号資産(仮想通貨)のビジネスを行うことが可能になる。
ドバイ空港自由特区局(DAFZA: Dubai Airport Free Zone Authority)とアラブ首長国連邦の証券コモディティ局(SCA:Securities and Commodities Authority)は仮想通貨に関する合意を行い、特区内での暗号資産ビジネスを推進する方向がわかった。UAEのメディア、Khaleej Timesが報じている。
特区を管理するDAFZAと、UAEで証券・コモディティの分野を監督するSCAが連携することで、洗練された特区内の規制、監督環境を整備し、暗号資産ビジネスを呼び込むことが狙いとなる。
空港内に位置する経済特区
ドバイ・エアポート・フリーゾーンは、ドバイ国際空港に隣接しており、税制面などで優遇し外国の企業を呼び込む、いわゆる経済特区となっている。
認可を受けた企業は1,600を超え、ドバイでも有数の経済特区となってきた。DAFZAは、特区内のライセンスの発行や、その他様々な特区のサービスを運営している。
SCAの最高経営責任者代理であるMaryam Al Suwaidi氏と、DAFZAの副局長Amna Lootah氏によって署名された合意により、今後、暗号資産ビジネスを行う企業は、特区内でライセンスを取得しビジネスを行うことができる。
また、DAFZAは特区と密接に連携し、暗号資産の発行・提供や上場、取引および財務活動など、フリーゾーン内の暗号資産ビジネスを監督する。
SACのAl Suwaidi氏は以下のように述べた。
合意への署名は、国家の議題であり、政府の戦略である、経済成長の推進という目標に向けた領域内での協力関係を更に発展させようという、両者の熱心さの表れだ。
ドバイの暗号資産ビジネス
ドバイで暗号資産ビジネスの取り込みを行うのは、DAFZAだけではない。
今年の3月、DAFZAと同じくフリーゾーンのドバイ・マルチ・コモディティ・センター(DMCC)はSCAと覚書を締結し、クリプト・センターを設置した。これにより、DMCC内の企業はDMCCクリプト・センターからライセンスを受け、暗号資産を取扱うことが可能になる。
また、ドバイ金融サービス局(DFSA)は暗号資産に関する法整備を、2022年までの事業計画として行っていく方向を今年1月に発表した経緯がある。
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