WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

英議会で議員がイーサリアムに強気発言、「仮想通貨の実験」が許される規制環境を求める

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

金融におけるイノベーションの必要性を主張

5月18日、保守党のトーマス・トゥゲンダート議員は、英国下院議会で世界の金融が大きく変わりつつ今こそ、政府はより革新的なアプローチとして暗号資産(仮想通貨)に目を向けるべきであると訴えた。

エリザベス女王による政府の新たな政策演説を受けた討論で、トゥゲンダート議員は19世紀に国会議事堂で発生した大火事が、議事堂だけでなく古い秩序を壊したと指摘。経済の妨げとなっていた制限が取り除かれ、通貨に革新がもたらされたことで、経済の方向性が大きく変わり、その後の繁栄が生まれるきっかけとなったと主張した。

そして、女王の演説では、通貨や経済の性質の変化や、様々な形態を持つ仮想通貨の革新性に触れられていないと指摘し、今こそ金融改革の必要性について議論する必要があると述べた。

しかし、トゥゲンダート議員には詳細に説明する時間が残されていなかったため、「フリッペニング(注1)や、ビットコイン(BTC)よりもイーサリアム(ETH)に強気である理由」、またイノベーションを可能にするための財務省に対する要求については触れずに、議会でのスピーチを終えた。

その後、トゥゲンダート議員は次のようにツイートし、スピーチ全文をインターネットに掲載し公開した。

「我々は将来の取引やリスク共有を形成する契約と通貨について熟考する必要がある。ビットコインからイーサリアムへのフリッペニングを目の当たりにしている中、英国のイノベーションのためのスペースを作り、新しい経済に何が必要なのかを法制度が学べるよう、財務省が支援する必要がある。」

(注1)仮想通貨業界用語で、将来、イーサリアムの時価総額がビットコインを上回り、「最も価値のある」仮想通貨になる可能性に言及したもの

金融の分散化

Soundcloudで公開されたスピーチで、トゥゲンダート議員は、未来へのリスクをどのように共有するべきかについて、金融の面から自身の考えを披露した。

議員は、すでに紙幣の時代は終盤を迎えており、「銀行が契約の形で貸し出す」電子マネーの時代となっていると指摘。そして、次に来るべき段階が仮想通貨がもたらす「金融の分散化」だが、多くの人々が金融の分散化を大きなリスクと認識してしまっていると述べた。

しかし、仮想通貨の本質は、ビットコインやその他諸々のコインという話ではなく、個人が直接リスクを共有し、直接交換手段を持つということに尽きると議員は主張する。仮想通貨は「通貨としてではなく、交換手段として世界を変えるものだ」と強調。「個人間の信頼を築き、世界中で信頼を築き、リスクと繁栄の共有方法を変える」ものだという。

2008年の金融危機に見られたように、中央集権的な権威主義は、将来に対する長期的な予測の可能性を持つものではなく大きなリスクであり、対照的にP2Pのような金融の分散化は経済の安定性を増すことにつながると、議員は述べた。

財務省への要望

トゥゲンダート議員は、今後数年間にわたり、仮想通貨やスマートコントラクトを試すことができるサンドボックス的な制度を、財務省に求めていくつもりだという。「イノベーションを許容し、規制は後回しにする」ことが可能かどうかを探っていくと述べた。

さらに、「技術革新や新しい市場を疑いの目で見るのではなく、人々が実験できるように一歩踏み出す」という、米証券取引委員会(SEC)のHester Peirceコミッショナーの革新技術に対する規制アプローチを称賛した。

国会議事堂の火事の後、英国は建物の再建だけではなく、新たな金融システムを構築し成功を収めたことを思い起こし、今、仮想通貨がもたらす変革の中心に陣取って、世界の金融の「配管を理解し、再構築する」ことが、「次の産業革命」を見逃さないために重要だと強調し、同氏はスピーチを結んだ。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/11 土曜日
13:30
イーサリアム、温室効果ガス排出量を99%以上削減
ケンブリッジ大学オルタナティブ金融センターは、PoS移行後の仮想通貨イーサリアムが電力需要を大幅低下させ、温室効果ガス排出量が99%以上減少したとする報告書を公表した。
12:00
規制はコストではなく「堀」、NERO Chain創業者に聞く2026年のWeb3業界
WebX2026プラチナスポンサーの豪州発レイヤー1「NERO Chain」創業者Jake Stolarski氏に取材。規制対応を強みとする金中心のRWAトークン化と、規制を「堀」と捉える2026年のWeb3市場観を聞いた。
11:35
ソラナ初期クジラ、23億円相当SOL盗まれたか
オンチェーン調査者のZachXBT氏は10日、ソラナのジェネシスブロック配布に関連する初期クジラのウォレットから約18万900SOLが盗まれた可能性があると報告した。一部はイーサリアムにブリッジ転送されたという。
10:20
ビットコイン6.4万ドル台へ上昇、現物主導の買いと原油安が追い風|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは7月10日から11日朝にかけて上昇した。7月初旬には一時5万7,000ドルまで下落し、年初来安値を更新していたが、足元では6万4,000ドル台まで回復。
10:05
ジーキャッシュ、ZEC偽造脆弱性対応の「Ironwood」アップグレードで実施日程公開
プライバシー仮想通貨ジーキャッシュがOrchardプールの脆弱性に対応する『Ironwood』アップグレードの実施日程を発表。フルノードのZebra移行も並行して進む。
09:40
米住宅法、CBDC禁止条項含み自動発効へ トランプ大統領署名拒否
トランプ大統領が米住宅法への署名拒否を表明した。法案は11日深夜に自動的に法律となり、連邦準備制度理事会によるCBDC発行を2030年末まで禁止する条項も発効する。
08:35
SKハイニックスのトークン化株式がソラナで取引開始、米ADR上場と同時に
韓国の半導体大手SKハイニックスが10日、米ナスダックにADR上場。約280億ドルの調達額は2014年アリババIPO以来最大の外国企業上場規模で、同日ソラナ上でもトークン化株式の取引が始まった。
07:15
AIエージェントで新たな取引体験の実現へ、ビットバンクが実証実験開始
仮想通貨取引所ビットバンクは、AIエージェントを通じた新たな取引体験の実現に向けて実証実験を開始。実証実験の背景や内容、将来的な目標について説明している。
06:55
米上場エンペリー・デジタル、AIデータセンター資金調達のため1400BTC売却
米ナスダック上場のエンペリー・デジタルが5月7日以降にビットコイン1,400BTCを売却し、約8,710万ドルを調達した。AIデータセンター投資や債務返済に充てる方針で、7月10日時点の保有残高は1,514BTCとなった。
06:25
暗号屋、銀行振込対応のステーブルコイン決済「すてぶるペイ」を発表
合同会社暗号屋は10日、銀行振込でステーブルコイン決済を実現する「すてぶるペイ(STBLpay)」を発表した。利用者はウォレット不要、加盟店は与信審査なしで導入でき、7月開催のWebX2026でもデモ展示を実施する。
05:55
英大手銀、2026年末ビットコイン10万ドル予測を維持
英スタンダードチャータードが2026年末ビットコイン価格10万ドルの予測を維持した。ストラテジーのBTC売却を「ノイズ」と評価し、同社が優先株担保へ戦略転換しているとの見方を示した。
05:00
USDC発行企業サークル、信託銀行設立の最終承認を取得
米ステーブルコイン発行大手のサークルは10日、米通貨監督庁から国法信託銀行の設立最終承認を受けた。デジタル資産の機関向けカストディ提供と、将来的なUSDCの準備資産管理を計画中。
07/10 金曜日
19:01
片山金融相、仮想通貨ETFの国内解禁に改めて意欲
片山さつき財務・金融担当相がQUICKセミナーで仮想通貨ETFの国内解禁検討を表明。仮想通貨を金融商品と位置付ける金商法改正案は参院審議中で、成立すれば2027年度施行の見通し。SBI証券・楽天証券は仮想通貨投信の販売準備を進める。
18:00
OKJ、カントンコイン(CC)取扱い開始予定 板取引でのCC取扱いは国内初
OKJが7月15日、カントンコイン(CC)の取扱いを開始予定で、対応暗号資産は54種類に。板取引での提供は国内初。Canton NetworkにはGoldman Sachs等大手金融機関に加え、SBIグループのSBIデジタルアセットホールディングスも運営参加している。
17:03
メタプラネット・JPYCら4社、デジタルクレジット共同検討
メタプラネットとJPYC、Progmatなど4社が、ビットコインとステーブルコイン、セキュリティトークンを組み合わせたデジタルクレジット領域の共同検討を開始した。中堅企業の資金調達課題や「Project NOVA」構想との関係を解説する。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧