CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨暴落時、機関投資家マネーの行方は

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BTC・ETHからの流出が加速

暗号資産(仮想通貨)の上場投資商品(ETP)などを提供する英大手投資企業CoinSharesは、デジタルアセット市場の週間レポートを公開。自社が提供する仮想通貨金融商品を分析した。

仮想通貨市場が続落した5月24日までの1週間は、ビットコインおよびイーサリアムファンドから、より下落率の高かった特定のアルトコインファンドへ、一部の資金が流入したことを報告した。

ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)は一時、最高値から約50%安水準を超える大幅安に。小規模キャップの時価総額に近づくほど、顕著な資金流出が観測された。相場から資金が抜かれる動きも見られた一方、データによれば、機関投資家のマネーは、安値圏と見たアルト市場へ資金が向いた可能性がある。

テスラ社のビットコイン決済利用停止が報じられたことをはじめ、中国当局によるビットコインマイニング・取引の規制方針が伝わったこと、ビットコインなどPoW関連銘柄のマイニングエネルギー消費問題が、仮想通貨に関連する米上場企業に波及することを懸念する見方などが相場の重しとなっていた。

出典:CoinShares

暴落時の資金流出規模は

大幅下落時にCoinSharesのビットコインとイーサリアムファンドからの資金流出も大規模なものとなっていた。データによると、ビットコインは約-120億円、イーサリアムからは約-13億円の流出が確認され、ビットコインファンドは、2週連続で-100億円を超えた。イーサリアムでは今年初めての初めてのマイナス水準となる。14日までの週では、1週間で約52億円相当の資金が流入していたが、逆流した格好だ。

アルトコイン別では、資金の流入が顕著となったのがカルダノ(ADA)で+11億円。それに次ぐのはバスケット形ファンド「マルチアセット」とポルカドット(DOT)だった。複数のアルトコインへ流入があったとはいえ、全体的には-100億円の流出となり、先週の-54億円より2倍水準と資金流出が加速したことから、機関投資家は先行きの不透明な相場から資金回収に動いた可能性がある。

なお、CoinSharesだけでなく、欧州で仮想通貨ETP商品を提供する仮想通貨投資企業ETC Issuanceも資金の流出が確認され、約-25億円。1週間における主要ファンドからの流入出額は-100億円となった。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
13:02
ビットコイン1000万円台割り込む、高騰していたアルト急反落にも警戒感
暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコインが続落。日本円建て価格で1000万円台を割り込んだ。イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)などアルトコイン相場の方が下げが顕著で警戒感が強まりつつある。
11:35
CZ氏、世界の子どもに向けた「Giggleアカデミー」を立ち上げ
仮想通貨取引所バイナンスのCZ前CEOは、世界の子どもに基礎教育を無料で提供するプログラム「Giggle Academy」を立ち上げると発表した。
11:00
アバランチ財団、ミームコイン5種の保有を発表 
アバランチ財団が暗号資産(仮想通貨)AVAXのエコシステム支援のため、Coq InuやTechなど5種類のミームコイン保有を公表。コミュニティ活性化の一環として選ばれた。
10:20
今後ビットコイン現物ETFにさらなる資金流入可能性 CoinShares分析
仮想通貨投資企業CoinSharesのアナリストは、ビットコインには今後数か月の間に需要急増が起こる可能性があるとの見解を述べた。
08:20
ミームコイン熱狂でソラナのGoogle検索数急増、2018年ICOブームに類似との懸念も
次にヒットするミームコインを探すトレーダーや投資家は「BOME」プレセール型ローンチをはじめ、さまざまなプレセール型ミームコインに資金を流入させ、その多くが「出口詐欺」であることが確認されている。
07:15
SCB銀、イーサリアム現物ETF承認の今後の影響を分析
仮想通貨イーサリアムの現物ETF承認なら最初の1年で6兆円超の資金が流入する可能性があると、英大手銀行のスタンダードチャータード銀行が分析。今後のイーサリアムやビットコインの価格予想もしている。
06:20
OKX、欧州でUSDT通貨ペアを廃止 MiCA法準拠で
USDTはOKXやバイナンス、Bybitなど集権型取引所の出来高の根幹となっているためUSDTペアの廃止は取引所の収益に打撃を与えることになる。
05:50
AI・DePIN関連銘柄「Akash」、コインベースに新規上場
半導体大手エヌビディアが今週「NVIDIA GTC AI 2024」を開催することから、思惑買いで先週末にAKTやRender、ワールドコインなどのAI仮想通貨銘柄は一時的に値上がりしたが、その後反落。
03/18 月曜日
19:46
プライバシー保護と相互運用性に特化した「Partisia Blockchain」の魅力とは 専門家が動画解説|WebX STUDIO
企業や自治体からも注目される、秘匿マルチパーティ計算(MPC)を用いてプライバシー保護と相互運用性に特化したPartisia Blockchainとは。コミュニティサポーター「ぐぬぐぬたい」氏がCoinPost YouTube番組「WebX STUDIO」に出演し動画解説を行なった。
15:25
「Web3の未来をリードするのはアジアの国々」Parity Asia製品工学トップが見解示す
ブロックチェーンインフラ企業Parity Technologies Asiaは、日本で昨年開催されたWebX2023実績などを踏まえ、アジア太平洋地域の国々がWeb3の未来を形作る上で主導権を握るとの考えを明らかにした。
12:47
米検察、FTXのサム前CEOに懲役40年以上を求刑
米検察当局は、22年11月に破綻した仮想通貨取引所FTXの前サム・バンクマン=フリードCEOに懲役40年から50年の判決をくだすよう裁判所に要請した。弁護側は緩和を求めている。
12:35
イーサリアム現物ETFが5月までに承認される確率は? 海外アナリスト6名が見解述べる
米各社のアナリストら6名は、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム現物ETFが今年5月までに承認される見通しについて議論し見解を述べた。承認の上でのハードルなどについても意見している。
12:31
ビットコイン一時65000ドル割れも反発、ソラナは時価総額4位に浮上
暗号資産(仮想通貨)市場では週末にかけて急落していたビットコインが反発。前週比30%高のソラナ(SOL)はBNBを超え、時価総額4位に浮上した。
03/17 日曜日
11:00
週刊仮想通貨ニュース|ETHのDencunやBTCの7万ドル割れに高い関心
今週は仮想通貨イーサリアムの大型アップグレードDencunの完了、ビットコイン価格の急反落、米金融大手JPモルガンのビットコイン現物ETF分析に関する記事が最も関心を集めた。
03/16 土曜日
12:00
バイナンスのVC部門バイナンスラボ、グループから独立
大手仮想通貨取引所バイナンスのVC部門バイナンスラボが、今年初めにバイナンスグループから独立していたことが分かった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/03/22 18:30 ~ 21:00
東京 東京都江東区
2024/03/28 15:00 ~ 18:00
東京 東京日本橋タワーB2階
2024/04/06 ~ 2024/04/09
香港 香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター3FG
重要指標
一覧
新着指標
一覧