Kucoinもカナダで取り締まられる
カナダオンタリオの証券取引委員会(OSC)は暗号資産(仮想通貨)取引所Kucoinに対して、証券法違反と指摘している。Kucoinは多くの小規模銘柄を取り扱うシンガポール本拠地の交換業者だ。
米時間7日に発表された声明で、Kucoinの親企業Mek GlobalとPhoenixFinはオンタリオ州の居住者にサービスを提供していることから、同州証券法の対象となっているが、提供する仮想通貨デリバティブ等契約取引が有価証券に該当するにもかかわらず当局へ必要な登録手続きを行っていないと発表した。
オンタリオ証券取引委員会は3月29日にカナダ証券管理局および自主規制団体IIROCが発表した声明を参考にしている。当時、両組織は仮想通貨取引所のコンプライアンス要件を取り決め、「4月19日までに該当する州の証券取引委員会にコンプライアンス関連の相談を行う必要がある」と定めていたが、Kucoinは期限内に当局に連絡しなかったことがリーガルアクションを取る理由になったと説明している。
Kucoinに対する最初の委員会聴取は7月6日に設定されている。
直近、オンタリオ証券取引委員会は証券法を違反した仮想通貨取引所への取締りを強化している。Kucoinに類似する事例として、5月25日にPoloniexに対しても「4月19日までに、当局への必要な登録手続きを行わなかった」ことを理由に書面で警告した。Poloniexに対する最初の委員会聴取は6月18日と予定されている。