はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

英規制当局FCA、仮想通貨企業の登録審査体制を強化

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

遅延に対応して審査体制を強化

英国の規制当局である金融行動監視機構(FCA)は暗号資産(仮想通貨)企業のライセンス登録をめぐって、審査体制を強化中。背景としては、登録の審査が遅延しており関連企業からクレームが発生していることがある。

FCAとは

FCAは、イギリスの金融を規制する機関。金融サービス業に携わる企業の行動を規制している。

▶️仮想通貨用語集

英国では、2020年1月よりFCAが仮想通貨関連企業に対するマネーロンダリング及びテロ資金供与対策(AML/CTF)の監督機関となり、当局への登録を義務付けていた。

しかし審査が遅延し、登録期限はこれまでに二度延長され、当初の2021年1月から、2022年3月31日まで延長。それまでの間、既存の仮想通貨関連企業は登録なしでも事業を継続できることになる。

当局は、パンデミックの影響や審査プロセスの複雑さなどにより作業に遅れが生じていると説明していた。

議員との質疑応答

この遅延について保守党のPhilip Davies議員は、一連の書面により財務省に質問を投げかけた。その後5月28日に、英財務省のJohn Glen経済担当政務官が「かなりの数の企業が、十分に強固なマネーロンダリング制御のフレームワークを準備できておらず、また適切な人材も確保していなかった」と回答。

これを受けてDavies議員は、審査が遅延している状況でFCAはまだ仮想通貨セクターの監督者として適切なのかどうかと6月に入ってから新たに質問を提出。Glen政務官は再度応答し、現在審査体制を強化しているとして、次のように述べた。

申請の処理に予想よりも長い時間がかかったために、FCAが審査に割り当てるリソースを大幅に増やしたことを確認している。

また政務官は、審査にかかる時間についても明かしている。仮想通貨企業が登録申請してから審査結果が出るまでの平均は248日で、これまで企業の最長待機期間は527日だったという。

審査遅延については、企業に追加情報を求めていたことも原因として挙げた。

金融行動監視機構(FCA)は企業のビジネスモデルを総合的に評価しており、多くの場合は申請企業に追加情報を要求する必要があった。

大きな理由としては、事業形態や、会社が必要な基準を満たしていることを示す情報が不足していたことがある。このために、仮想通貨企業の審査には、当初の予想よりも時間がかかった。

Glen政務官は「消費者へもたらす潜在的なリスクと、仮想通貨セクターの競争力とイノベーションを促進することとの間でバランスを取る」必要性があると強調している。

また政府は「金融商品の規制に関する専門知識や、仮想通貨以外の金融サービス企業について、マネロン防止の監督を行ってきた経験」などにより、FCAを仮想通貨セクターの適切な監督者だとみなしているとも回答した。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/18 月曜日
17:00
Tezos ecosystem at WebX 2025:RWA最新動向から日本限定グッズ、体験型コンテンツまで一挙公開
テゾス(Tezos)は、ハードフォークなしでアップグレードできる独自の仕組みを持つブロックチェーンプラットフォームです。2014年にArthur Breitman氏とKathl…
15:50
NewLo、リワードプログラム上のポイントを暗号資産に交換できる新機能をリリース
Web3マーケティング企業のNewLoは8月18日、「NewLo Quest」でポイントを暗号資産ETHに交換できる機能を開始。企業向けサービスも展開し、既存ポイントプログラムのブロックチェーン拡張を支援。
14:27
スイス大手スーパー「SPAR」、全国100店舗で仮想通貨決済開始 
スイスの大手スーパーマーケットチェーン「SPAR」が全国100店舗で仮想通貨決済を開始した。Binance PayとDFX.swissとの提携により、100種類以上の仮想通貨とステーブルコインでの支払いが可能になる。
13:30
加藤財務大臣・金融担当大臣の「基調講演」が決定|WebX2025
加藤財務大臣・金融担当大臣が登壇決定 国内最大手のWeb3メディア「CoinPost」の運営会社、株式会社CoinPost(本社:東京千代田区、代表取締役CEO:各務貴仁)が企…
12:28
イーサリアム RWAトークン化のリスクとは?有識者が指摘する課題と対策
ニューヨーク大学教授が、仮想通貨イーサリアムにおける資産トークン化が普及する上での課題を指摘した。大規模採用前に解決すべき問題を提示している。
12:11
メタプラネット、137億円でビットコインを追加購入 
メタプラネットは137億円で仮想通貨ビットコイン 775BTCを追加購入し、累計18,888BTCを保有。通算取得額は2,840億円超に到達し、戦略的なBTC投資を継続している。
11:59
ビットコインETF好調も個人投資家は利益確定売り先行、ジャクソンホール会議控える中
仮想通貨市場ではビットコインETFやイーサリアムETFに過去最高水準の資金流入が続く中、BTC価格は調整中。ジャクソンホール会議でパウエルFRB議長の利下げ示唆に期待が高まる一方、機関投資家の買いと個人の利益確定売りが交錯している。
09:56
タイ政府、外国人観光客に仮想通貨決済システム「TouristDigiPay」を提供開始
タイ政府が外国人観光客向けに仮想通貨をバーツに交換して決済できる新システムを導入する。マネロン対策などで安全性を確保しつつ、観光業活性化を目指す。
08/17 日曜日
19:37
金融庁、日本円建てステーブルコイン「JPYC」承認へ=日本経済新聞
金融庁が国内初の円建てステーブルコイン「JPYC」を承認へ。今秋にも発行開始予定で、3年間で1兆円分の発行を目標とする。JPYC代表の岡部氏は「ステーブルコインは巨大な国債消化装置」とコメントし、日本国債市場への影響を予測。国際送金やDeFi活用に期待が集まる
14:00
今週の主要材料まとめ、ビットコイン6年以内1000万ドル到達の可能性やリップル訴訟終了発表など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
ステーキング 主要取引所の仮想通貨別・年率報酬を徹底比較
【2025年7月最新】国内主要取引所のステーキング対応銘柄と年率を一覧比較。イーサリアムやソラナなど人気コインの高利率サービスを紹介し、各取引所のメリット・デメリットや税金のポイントも解説します。
11:30
ビットコイン1750万円台で方向感欠く、ジャクソンホール会議が転換点に|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)対円相場が1750万円周辺で方向感を欠く展開。米CPI下振れで利下げ期待が高まるも、PPI上振れで大幅利下げ観測が後退。来週のジャクソンホール会議とパウエルFRB議長発言が相場の鍵を握る。テクニカルサポートも豊富な現在の市況を詳しく分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メタプラネットの大幅増益に高い関心
今週は、メタプラネットの決算発表、バリュークリエーションのビットコイン全売却、スコット・ベッセント米財務長官のビットコイン準備金に関する投稿のニュースが最も関心を集めた。
11:00
『守りの金(ゴールド) vs 攻めのビットコイン』資産配分における役割の違いを解説
相場暴落時に注目の集まりやすい金(ゴールド)とビットコインの比較を初心者にもわかるよう解説、インフレ耐性や政府の影響回避といった類似性と、安定性や価格変動要因の違いを比較、投資戦略や資産配分のポイントも提示する。
08/16 土曜日
13:45
トランプ一族支援のアメリカンビットコイン、日本・香港企業買収を検討
ドナルドJrとエリック・トランプ氏が支援する米仮想通貨マイニング企業アメリカンビットコインが、日本と香港の上場企業買収を検討中。マイケル・セイラー氏の戦略に倣い企業財務でビットコイントレジャリー企業を目指す。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧