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イランで7,000台の仮想通貨マイニングマシンを押収事例=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

過去最大の押収事例

イラン警察当局は7,000台の仮想通貨マイニングマシンを押収したことがわかった。ロイター通信が報じた。

報道によると、これらのマシンは一つの違法仮想通貨マイニングファームにあるもので、過去最大規模の押収事例となるという。

イランのハサン・ロウハーニー大統領が先月、夏季の電力不足解消のために、仮想通貨マイニングを9月22日までに電力の供給を停止する方針を発表しており、今回の取締りは方針に沿った動きと見られる。

同国の電力は安価だが、夏になるにつれ電力需要が高まる中で、大量の電力を必要とするマイニングファームは電力不足にも加担しているとされている。5月に連日発生していた首都テヘランなどの大規模停電事例で国民の不満が募り、政府は水面下で違法に活動するマイナーを含め拡大する仮想通貨マイニングが電力供給状況に影響する一因として発表した。

関連イラン、仮想通貨採掘事業を9月22日まで禁止へ 電力不足受け

マイニングハッシュレートとしてグローバル規模で4%ほどの水準に位置するイランは、米国などの経済制裁を避けるために、外貨取得手段としてビットコイン(BTC)等仮想通貨のマイニング事業に力を入れ、国内のマイニング事業者を登録制にする政府管理体制の仕組みを進めてきていた。4月にはイラン中央銀行(CBI)が登録された銀行や両替業者などを対象に、輸入資金として仮想通貨の利用を認めたこともある。

今回の大規模な禁止事例は、一時的なものになるとの見方もあるが、政府の登録を行わずにマイニング活動を行う業者の取り締まりはその規模を拡大している。

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