カナダの初事例
カナダ発の暗号資産(仮想通貨)カストディ企業Tetra Trustは同国初の登録したカストディ業者となった。
発表によると、Tetraは今週の月曜日にアルバータ州政府に登録し、運営の許可を取得したという。
同社は2019年に設立され、カナダの大手仮想通貨取引所Coinsquareや米Coinbase Ventures、上場企業Mogo(カナダの住宅ローン仲介企業)などから出資を受けている。カストディでは複数レベルの監査を受けており、顧客への保険制度も設けている。
TetraのEric Richmond CEOは発表で、「カナダは仮想通貨関連の上場企業、ETF、および仮想通貨取引所も注目する国になっている」、「カナダ拠点のソリューションを市場へ提供するのが楽しみだ」とコメントした。
これまで、カナダで承認されたビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のETF(上場投資信託)は、コインベースカストディなど主に米国企業のサービスが採用されている。Tetra Trustのような地元企業が当局に規制され、サービスを提供することによって、機関投資家への選択肢が増やされ、事業拡大などにつながるメリットがあるとみられる。
仮想通貨ETFの運用状況
ビットコインETFについては、現在最も運用規模が大きいのは、カナダPurpose InvestmentsのBTCCで、22367.5338BTC(800億円)を運用している。これは7月7日時点の数値で、6月15日に記録された19745.7848BTCより+13%と増加。
また、イーサリアムETFでもPurpose Investmentsのほうがリードしており、59918.3625ETH(136億円)が運用されている。