はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

国連の地域委員会、エルサルバドルのビットコイン採用を懸念

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ラテンアメリカ経済の地域委員会局長が警告

国連のラテンアメリカ・カリブ経済委員会(ECLAC)の事務局長は、エルサルバドルがビットコインを法定通貨として認めたことに触れ、リスクや利益についての研究が不十分だと発言した。

ECLACは、ラテンアメリカ・カリブ地域の経済及び社会発展の促進に向け活動する国際連合の下部組織。

事務局長のAlicia Bárcena氏は、オンラインの会議でビットコインの抱えるリスクについて触れた。スペイン語圏の日刊紙、エル・ムンドが報じている。

Alicia Bárcena氏は、エルサルバドルにおけるビットコインの法定通貨採用は「多くのマクロ経済的、財政的、法的な課題を提起するため、注意深い分析を必要とする」、とした。

そして、ビットコインの採用におけるリスクや利益についての知見を提供するような既存の研究はないと続けた。

また、この法律が施行されると、マネーロンダリング等に対する国際的な取り組みを行う組織である、金融活動作業部会(FATF)の何らかの介入を受ける可能性が高いとした。

FATF

マネーロンダリングやテロ資金供与などに対して、基準の策定や勧告を通して国際的な枠組みを推進する組織。

▶️仮想通貨用語集

法案の発効まで続く議論

エルサルバドルの議会がビットコインを法定通貨として採用するという内容の法案を可決したのは、2021年6月9日のことだ。

法案は9月7日に発効する予定だが、法案が可決されて以来、国際機関などから懸念の声が相次いで表明された。

関連:【全文】ビットコインの法定通貨検討、エルサルバドル大統領のスピーチを日本語で読む

途上国への金銭・技術支援を行う世界銀行は、エルサルバドルにビットコインの法定通貨採用に関して技術的支援を求められらが、これを拒否。ビットコインの環境への影響や透明性の欠如といった点が協力を行えない理由としている。

また、国際通貨基金(IMF)も、ビットコインの法定通貨採用について、経済や法律面での懸念が多くあると発表した。

何より、ビットコインを法定通貨として採用したことで、エルサルバドルは世界銀行やIMFのように途上国への経済的な支援を行う機関から支援を獲得することが今後難しくなる可能性が指摘されている。

さらに、日本政府は7月1日、ビットコインを資金決済法上の外国通貨ではなく、これまで通り暗号資産に該当するとする見解を示し、「外国通貨は、ある外国が自国における強制通用を認めている通貨と解する」とした上で、ビットコインについてはエルサルバドル共和国の法律において、支払いを受け入れる義務が免除される場合が規定されている(ビットコインの使用は任意)ことから、「強制通用力」を持たないとの解釈を出した。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/24 水曜日
10:20
ブラックロック、ビットコインETFを「今年の3つの投資テーマ」に選出
最大手資産運用会社ブラックロックが、仮想通貨ビットコイン現物ETF「IBIT」を2025年の上位3つの投資テーマに選出した。米国債などと並ぶ投資先として位置づけている。
09:46
コインベースがベース経由でSOL入出金に対応
コインベース取引所が23日、ベースネットワーク経由でのSOL入出金機能を開始。チェーンリンクとの協力により、外部ブリッジを使わずソラナとベース間の直接送金が可能に。ただし日本を含む一部地域では利用制限あり。
09:45
IMF「エルサルバドルのBTCプロジェクトに関する議論は継続中」
IMFは、エルサルバドルに関する職員の報告を公開。報告は40カ月間の中期融資制度のレビューに関する内容で、同国の仮想通貨ビットコインのプロジェクトにも言及している。
08:30
米Amplify ETFs、ステーブルコインとトークン化特化の新ETFを上場
米Amplify ETFsがステーブルコイン技術とトークン化技術に投資する2つの新ETFを発表した。ステーブルコイン市場は2030年に3兆7000億ドル、トークン化資産は3兆6000億ドルへの成長が見込まれている。
07:20
ロシア中銀、適格投資家以外の仮想通貨購入の認可を政府に提案
ロシア中銀は、仮想通貨規制のコンセプトを考案して政府に対して法改正の提案を行ったと発表。提案の内容や今後の計画を説明している。
06:55
ソラナ特化型ウペクシ社、シェルフ登録で柔軟な資金調達体制を構築
米上場のソラナ特化型企業ウペクシが米SECにシェルフ登録届出書を提出し、未使用のエクイティラインを解約する計画を発表した。資本調達の効率性向上とコスト削減を目指す動きとなる。
06:20
ビットコイン、金・銀と乖離し上昇に遅れ 大口売り圧力が要因に
仮想通貨ビットコインは金や銀と異なり最高値から30%下落したまま推移。8月以降ナスダックとの相関が乖離し、大口プレイヤーからの売り圧力が上昇を阻んでいると分析された。
05:35
米アリゾナ州、仮想通貨免税法案を提出
米国アリゾナ州で仮想通貨を州税から免除する法案が提出された。連邦レベルでは200ドル未満のステーブルコイン取引を非課税とする超党派法案の草案が発表された。
12/23 火曜日
18:30
CircleのStableFXとは?外国為替をステーブルコインで効率化する戦略を読み解く
1日1,400兆円超のFX市場に、Circle社がステーブルコインで挑む。StableFXの仕組み・強み・日本円ステーブルコインJPYC採択の背景まで、戦略を読み解きます。
18:16
ビットコイン、インフレ調整後の購買力ベースでは10万ドル突破せず=Galaxy分析
ギャラクシー・デジタルの研究者がインフレ調整後、ビットコインは「真の10万ドル」に未達と指摘。しかし日本の投資家は円安効果により米国投資家を大きく上回る実質リターンを獲得。円キャリートレードの典型例を分析。
18:00
edgeX(エッジエックス)とは?エアドロップ情報・使い方を解説
edgeX(エッジエックス)は累計取引高5,900億ドル超の永久先物DEX。独自トークンの発行やエアドロップも予定されています。本記事では特徴や使い方、流動性提供の方法、手数料・リスクまでわかりやすく解説します。
18:00
SBIホールディングス株式会社、次世代金融カンファレンスMoneyX 2026の企画・運営として参画決定
SBIホールディングスが、2026年2月27日にザ・プリンスパークタワー東京で開催される次世代金融カンファレンス「MoneyX 2026」に共催企業として参画。通貨のデジタル化と社会実装をテーマに開催される。
15:46
予測市場カルシ、BNBチェーンでの入出金サポートを開始
CFTC規制下の予測市場カルシがBNBチェーンの入出金に対応。BSCユーザーはブリッジ不要で直接アクセス可能に。予測市場業界は2025年に急成長、取引高は400億ドル規模へ。
14:34
ソラナ財団、手数料代行サービス「Kora」を発表 SOL不要で取引可能に
ソラナ財団が12月23日に発表した「Kora」により、ユーザーはSOLを保有せずにUSDCなど任意のトークンで取引手数料を支払えるようになる。手数料代行の仕組みと応用例を解説。
13:15
仮想通貨ウォレット狙う情報窃盗マルウェア「Stealka」検出=Kaspersky
Kasperskyが仮想通貨ウォレットなどを狙う高度マルウェア「Stealka」を報告した。海賊版ソフトなどに偽装し100種類以上のブラウザやウォレットを標的に。被害を防ぐ対策も解説。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧