CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨取引所FTX、レバレッジ上限を20倍に引き下げ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

FTXがレバレッジ上限を引き下げ

大手グローバル暗号資産(仮想通貨)取引所FTXは25日、高レバレッジの取引を廃止することを発表した。これまでは最大で、証拠金の101倍まで取引を行うことができたが、今後この上限が20倍までに引き下げられる。

レバレッジ

手持ち資金(取引証拠金)に倍率をかけて取引すること。倍率をかける分、損切りや強制ロスカットされた時のリスクが高くなる。

▶️仮想通貨用語集

FTXのSam Bankman-Fried CEO(通称、SBF)は一連のツイートでこの方針について説明した。

SBF氏は「最近20倍を超えるレバレッジが問題視されている」が、そうした取引は「FTXにおける取引高とポジションの1%未満で、ボラティリティ(価格変動)を引き起こす大きな要因でもない」と述べる。しかし同時に、高レバレッジ取引がいつも健全なものであるとはいえないとして、次のようにツイートした。

FTXで使用されるレバレッジの平均倍率は約2倍だ。高レバレッジについての議論の多くは的外れだとも思う。けれど同時に、それ(高レバレッジ取引)は仮想通貨エコシステムの重要な部分ではなく、健全ではないこともある。

そこで何度も考えた結果、業界がしばらく前から向かっている方向に私達も踏み出すことを決めた。今日(7月25日)からFTXでの高レバレッジ取引を撤廃する。(新たな)上限は20倍となる。

FTXは先週、約1,000億円を調達したばかりで、今後は米国をはじめとするグローバル市場での事業拡大も視野に入れている。これを念頭に、各国の規制当局との関係性においても事業を円滑に進めるための動きと捉える見方もある。

関連仮想通貨取引所FTX、約1,000億円を調達 ソフトバンクやコインベースなども参加

米議員からSECへの質問状

米国では、一部の議員から仮想通貨業界に対する規制強化を求める声が高まっている。

民主党のエリザベス・ウォーレン上院議員は7月7日、米証券取引委員会(SEC)委員長宛てに仮想通貨業界の適切な規制を求める書簡を提出。

ウォーレン議員は「仮想通貨への需要が急増している」が、適切な規制がないために消費者や投資家を詐欺などの危険にさらし「金融市場の安全性を損なっている」と訴えていた。また、SEC委員長への書簡に様々な質問事項を盛り込んでおり、7月28日までに回答するよう求めた。

質問内容としては「仮想通貨の特性」や、「その特性を踏まえた消費者保護強化の必要性」「SECが仮想通貨取引所を規制する上での権限範囲」などがある。また、バイナンスのようなグローバル取引所を規制するための国際的取り組みの必要性についても言及した。

バイナンスも同じ対応

その後、26日には大手仮想通貨取引所バイナンスのCEOであるCZ氏(本名:Changpeng Zhao)も先物取引における新規ユーザーのレバレッジを最大20倍まで引き下げていたことを表明。7月19日からこの対応をとっていたことを明かしており、今後数週間をかけて現存ユーザーにも同じ対応をとる方針を発表した。

バイナンスは5月末、BTC/USDTの取引ペアにおいて最大レバレッジを125倍に定めていたが、6月下旬から各国の規制機関が相次いでバイナンスに警告を発令。アメリカ、カナダ、イギリス、日本、香港、イタリア、ケイマン諸島などの金融規制当局から厳しい対応が目立つ。

関連:バイナンス 各国政府の警告・金融機関のサービス停止事例まとめ

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/29 金曜日
17:08
HSBC銀行がトークン化されたゴールド商品を香港で提供開始
HSBCは香港の個人投資家に向けて、オンラインバンキングとウェブサイトを通じたトークン化されたゴールド商品のアクセスを提供開始した。トークンはHSBC Orionプラットフォームで発行され、リテール向け、HSBCオンラインバンキングおよびHSBC香港モバイルアプリを通じて提供される。
15:30
Filecoinステーキング大手、Glifがポイントプログラム開始
暗号資産(仮想通貨)ファイルコイン(FIL)の、ステーキング・プロトコルGlifがポイントプログラムを開始した。FILトークン保有者は流動性プールにFILを預けることで、Glifのネイティブ・リキッド・リース・トークンである「iFIL」を受け取り、運用できる。
14:34
イーサリアム共同創設者ブテリン氏、Dencun後の改善点を語る
仮想通貨イーサリアムの共同創業者ヴィタリック・ブテリン氏は、Dencunが完了した今後の技術的な改善点を提案した。
14:11
CoinTradeがソラナ含む4銘柄の取扱い開始、ステーキングサービスにSOL追加
暗号資産(仮想通貨)販売所CoinTradeがソラナを含む4銘柄の取り扱いを開始。ステーキングサービスにSOLを追加した。条件をクリアすることでSOLをプレゼントするキャンペーンを開催中。ジパングコイン(ZPG)など三井物産デジタルコモディティーズも新規で取り扱う。
12:55
日本DAO協会4月1日に立ち上げ 府令改正も同日公布
日本DAO協会が4月1日に設立される。DAOの自主規制や健全なエコシステムづくりを推進していくもので、協会自体の運営もDAOで行う計画だ。
12:24
ビットコイン7万ドル台で高止まり、ブラックロックの新規ファンド好調でRWA関連銘柄買われる
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが7万ドル台新高値をうかがう展開。アルト相場ではブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」絶好調の影響で、ONDOなどのRWA関連銘柄が買われた。
11:30
Googleサーチ、ビットコインやArbitrumなどのアドレスで資産残高を確認可能に
全ての資産を表示するわけではなく、残高は各ネットワークのネイティブトークン(ETHやARB、OPなど)のみを表示。
10:50
5月のローンチ目指す、香港でビットコイン現物ETF申請のVSFG
仮に香港で承認された場合、アジア初の事例となり、今後日本でのビットコインETF上場や発行にも追い風になりうるとみられる。
10:00
FTXのサム前CEOに懲役25年の判決 カリフォルニアで服役へ
米国地方裁判所の判事は28日、破綻した仮想通貨取引所FTXのサム前CEOに対して懲役25年、および最大1.7兆円の資産没収という判決を言い渡した。
08:40
2.6兆円相当のBTC保有数到達、ブラックロックのビットコイン現物ETF
純流入再び加速 ブラックロックのIBIT・ビットコイン現物ETFの運用資産は初めて、250,000 BTC(2.6兆円)を超えた。1月11日の取引開始からわずか11週間で2兆円…
08:10
Wormholeの仮想通貨「W」、取得開始日明かす
Wormholeは、今月7日に、Wトークンのエアドロップアロケーションや適合対象アドレスを公開。ソラナ、EVM系、Sui、Aptos、Osmosis、Injectiveといったネットワークでのユーザーや、ソラナNo.1NFTコレクションである「Mad Lads」のホルダーを対象としている。
07:40
米投資会社、マイクロストラテジーの株はBTCより割高と指摘
マイクロストラテジーの株価から概算する仮想通貨ビットコインの価格は17万ドル超であると米ケリスデールが分析。同社の株は、ビットコインに対し正当ではないプレミアムがついて取引されているとの見方を示した。
07:20
アバランチ財団「Codebase」、最初の支援プロジェクト15社を選出
アバランチではすでに「Colony Lab」という分散型アクセラレーターが活動しているが、今回Codebaseと連携し支援対象への資金提供を拡大し、1プロジェクトにつき、100万ドルを超える金額を提供する可能性がある。
06:45
5月承認の可能性低いもBitwiseらがイーサリアム現物ETFの上場申請行う
イーサリアムETFが現在の多くの申請の最終期限となる5月に承認される見込みは、SECがイーサリアム財団を調査しているとの報道などを受け大幅に後退している。1月には70%あったが、現在は20%程度まで低下してきた模様だ。
05:50
Bybit、ソラナミームコイン「POPCAT」の永久先物提供
ソラナの仮想通貨ミームコインへの需要は未だ高い。代表的な犬系ミームコイン「WIF」は29日過去最高値を更新し、前日比で20%上昇している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/06 ~ 2024/04/09
香港 香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター3FG
2024/04/09 14:00 ~ 16:00
その他 オンライン
2024/04/13 ~ 2024/04/14
東京 東京都港区
2024/04/13 10:00 ~ 17:00
その他 オンライン
重要指標
一覧
新着指標
一覧