マスターカード、仮想通貨関連企業を支援するプログラムを開始

Visaのプログラムをライバル視か

米大手決済企業マスターカードは、暗号資産(仮想通貨)およびブロックチェーン関連のスタートアップをサポートするインキュベータープログラムをローンチした。

このプログラムは「レイター・ステージ」のスタートアップへの支援を対象とする。マスターカードは専門家や他金融企業とのテクノロジーパートナーシップなどを提供し、より多くの次世代企業と今後提携することを目的とするという。

レイター・ステージとは

レイター・ステージ(後期)、ベンチャー企業(スタートアップ)の投資における成長ステージの区分のうち、事業が軌道に乗り、安定している成長および収益化が実現された段階を指す区分。(IT用語辞典参照

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新たに立ち上げられたインキュベータープログラムはマスターカードのスタートアップインキュベータープログラム『Start Path』に加えられた。すでに7つの関連企業が参加している。

対象となった最初の仮想通貨・ブロックチェーン関連企業は、仮想通貨カストディ企業GK8、NFTマーケットプレイスMintable、仮想通貨投資企業Domain Money、ブロックチェーンオラクル企業SupraOracles、デジタル金融サービスUphold、ブロックチェーンインフラ企業STACS、およびデジタルアセット取引所のTaurus、という7企業だ。

マスターカードのフィンテック・エグゼクティブバイスプレジデントを務めるJess Turner氏はプレスリリースで、「我が社は2015年からデジタル通貨のエコシステムに関わってきている」、「我々の役割の1つは、仮想通貨の未来を築くことだ。そのためには、デジタルアセットの革新を既存金融につなげる必要がある」と話した。

同じ米大手決済企業のVisa社も類似したプログラムを運用している。『Fast Track』というスタートアップを対象に多方面から支援するプログラムには、複数の仮想通貨関連企業が参加しており、デビットカードなどの発行も行っている。マスターカードの今回の動きは、デジタルアセット分野でVisaと競合する動きになる。

また、今回の新規フログラムのほか、マスターカードは仮想通貨決済の本格導入に向けて先週、試験的にステーブルコイン「USDC」を利用することを発表している。

同パイロットプログラムでは、USDCを法定通貨と仮想通貨の間を仲介する「ブリッジ通貨」として採用し、法定通貨ネットワークを意識せずに仮想通貨決済の導入が円滑に行えるようにすることが可能になり、グローバルに展開する仮想通貨企業も自社仮想通貨決済カードの導入がしやすくなるとの見通しを立てている。

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