State Streetも本格的参入
米二番の歴史を持つ金融機関State Street(ステート・ストリート)はプライベートファンドクライアントに、仮想通貨関連の管理サービスを提供することを発表した。
ステート・ストリートは340兆円相当の資産を運用する大手金融機関。今回、仮想通貨関連ソフトウェアやデータソリューションを手がけるLukka社と提携し、仮想通貨ファンドにおけるコレクション、プロセッシング、レポートティング、レコンシリエイションなどのサービスをプライベートファンド(機関投資家や適格投資家向けのファンド)クライアントに提供するという。
また、ステート・ストリートはブロックチェーン・仮想通貨のデータなどを含むLukkaのミドル及びバックオフィスソフトウェアソリューションを利用。「クライアントは仮想通貨を採用するにつれ、機関レベルのソリューションへの関心度も高まっている」、「Lukkaはそれらのデータサービスを提供する理想的なパートナーだ」、とステート・ストリートのオルタナティブ・リード責任者Jen Tribushが発表で述べた。
また、LukkaのRobert Materazzi CEOは同発表で「規模の大きい伝統ファンドは仮想通貨をオファーリングに組み入れることを積極的に検討している。ステート・ストリートのような大手金融もその対象となる」と説明した。
ステート・ストリートは今年に入り、本格的に仮想通貨関連事業に力を入れている。6月に仮想通貨やブロックチェーンを取り扱うデジタル金融部門を設立。先週はBNYメロンとともに、イギリスの仮想通貨関連企業Pure Digitalに出資し、同プラットフォームを通してクライアントに仮想通貨取引へのアクセスを提供することを計画していると報じられた。
Lukkaもウォール街金融とのパートナーシップを増やしているところだ。世界最大の金融指数プロバイダー「S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス(S&P DJI)」と提携し、複数の仮想通貨関連指数を提供している。