仮想通貨のイールドファンド
米暗号資産(仮想通貨)投資企業Arcaは業界初のアクティブ・インカム(配当収入)イールドファンド「Arca Digital Yield Fund」をローンチしたことがわかった。
アクティ・ファンド
アクティ・ファンドとは、ファンドマネジャーなどの運用会社が独自の見通しや投資判断に基づいて、ベンチマーク以上の収益を目指すファンドだ。その逆がパッシブ・ファンド。(三井住友DSアセットマネジメント 参考)
▶️仮想通貨用語集
このファンドは安定したイールド(利回り)を目指すもので、年利2桁台の前半範囲をターゲットとする。現在内部及び既存投資家のみがアクセスできるが、年内には一般公開する予定だという。
また、どのような仮想通貨銘柄で運用されるかは明らかではないが、アクティブファンドであるため、固定された銘柄で運用されない仕組みとなっている。
このファンドを管理・運用する責任者には、伝統金融で年金債券などのノウハウがある。最高投資責任者のJeff Dorman氏はCitadelやMerrill Lynchの経歴を持っており、ポートフォリオマネージャーのHassan Bassiri氏は会計ビッグ4のKPMGのM&A(合併と買収)及びDeFiアナリストを務めていたという。
Dorman氏は発表で、「弊社はアクティ・ファンドのほうがパッシブイールドオプションよりも投資家に適していると見ている」、「仮想通貨の様々な分野からリターンを得ることができるため、よりフレキシブルに運用できる」と説明した。