オランダ中銀も警告
暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスがオランダの中央銀行からも警告を受けたことがわかった。
オランダ中銀は、バイナンスが同国で登録しておらず違法でサービスを提供しているとして警告を発した。
The Blockに答えたバイナンスの代表者は「我が社はコンプライアンスにコミットしており、登録申請を現在行うところだ」、「現時点では登録していないが、資金洗浄とテロリスト資金支援への対策については堅牢なコンプライアンスプログラムを運用している」と説明したという。
これまでバイナンスは日本の金融庁やイギリスの金融行動監視機構、シンガポール中央銀行、香港証券取引委員会(SFC)など複数の規制当局から警告を受けていた。
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法令遵守のため、バイナンスは専門分野の人材募集を加速させているところだ。例えば、17日にシンガポールの中央銀行「MAS」で規制業務を担当した経験のあるRichard Teng氏に、アジア事業の最高経営責任者(CEO)を務めるよう依頼していることが報じられた。そして、18日にはアメリカの内国歳入庁(IRS)の元サイバー犯罪捜査責任者Greg Monahan氏をバイナンスのグローバル資金洗浄対策チームの責任者に採用したという事例もある。
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