CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン相場、来週も週央からの不安定な値動きに注意したい bitbank寄稿:仮想通貨週次市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

今週の相場の動きは

今週のビットコイン市場は依然として上値が重い展開が続き、500万円前後を推移している。27日には米経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」がオンライン開催されている。


目次
  1. 各市場の騰落率
  2. bitbank寄稿

各指標の騰落率一覧

8/27(金)終値時点の週間騰落率は、以下のようになった。

週間騰落率(CoinPost作成)

月初来騰落率

月間騰落率(CoinPost作成)

年初来騰落率

年初来騰落率(CoinPost作成)

(今週の騰落率は、先週の終値、今週の終値を用いて計算。月初来、年初来についても前の月、年の終値で計算)

(仮想通貨の価格は取引所コインベースを参照、各銘柄の価格はTradingviewを参照)

8/21〜8/27のBTCチャート

今週のBTCチャート

bitbankアナリスト分析(寄稿:長谷川友哉)

【お詫びと訂正】

前週掲載した市況内容について、CoinPost側のミスで前々週分と同じレポートを掲載する誤りがありました。大変申し訳ございません。正しいレポートは以下になります。

8/14〜8/20レポート:底堅く推移するビットコインだが、様子見ムード想定も

8/21〜8/27レポート:今週のビットコイン(BTC)対円相場は、心理的節目の5万ドルを背に上値の重い展開。相場は27日正午時点で、520万円周辺で推移している。

シカゴマーケンタイル取引所(CME)のBTC先物取引開始を皮切りに、週明けのBTCは530万円周辺から550万円に肉薄し、対ドルで心理的節目の5万ドルにタッチ(第1図内青線)。しかし、その後は目標達成感から小甘く推移すると、ハッシュレートの急反落が嫌気され530万円周辺まで押し返された。

週央には、米インフラ法案が修正案なしで来月27日までに採決されることが決定し、相場は更に一段安を演じ520万円にタッチ。その後はBTCの採掘難易度が13.24%と大幅に上方調整されたことが好感され、540万円台に一時的に戻すも、26日朝方にBTCとETHの複数大口送金が検知されたことや、ジャクソンホール会議を目前にした警戒感が相場の重石となり、520万円を割り込み、足元510万円台後半で踊り場を形成している。

【第1図:BTC対円チャート(1時間足)】出所:bitbank.ccより作成

先週も指摘の通り、ジャクソンホールでは市場にネガティブサプライズとなる材料が出る可能性は低いと見ているが、来週は米国の雇用統計が発表される週となっており、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長のジャクソンホールでの基調講演がハト派な内容だとしても、8月の雇用者数変化が上振れとなれば米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバー内で債券購入プログラムの早期テーパリングを支持する声は更に強固なものとなろう。

ただ、8月は新型コロナウイルスのデルタ変異株感染拡大による影響が経済指標にも現れており、7月と同等のペースで労働市場の回復が確認されるかにも疑問がある。また、一般的には、米労働相が発表する雇用統計の2営業日前に発表されるADP雇用レポートは先行指標の役割を果たすとも言われているが、直近3ヶ月ほどのデータはADPと雇用統計の結果が正反対(一方が市場予想を下回ると、もう一方が市場予想を上回る)となる傾向があり、来週も週央からは不安定な値動きに注意したい。

BTCの対円相場は、ボリンジャーバンドのセンターラインや一目均衡表の転換線といったサポートの密集するエリアで推移しており、ジャクソンホールを無事に通過することができれば安心感から押し目買いが入り5万ドルを再トライする展開を想定しているが、上述の米労働市場動向の不透明さも考慮すれば、同水準の明確な上抜けには少し時間を要するか。

また、アフガン情勢もISISによる自爆テロやそれに対する米国の報復措置など、エスカレーションの兆候も見られ、投資家心理が冷え込む事態が起きる可能性も念頭に入れておきたい。

寄稿者:長谷川友哉長谷川友哉(ハセガワ ユウヤ)
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

関連:bitbank_markets公式サイト

前回レポート:底堅く推移するビットコインだが、様子見ムード想定も

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/19 金曜日
13:53
Yuga Labs、NFTゲームの知的財産権をゲームスタジオ「Faraway」に売却
著名NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」で知られるYuga Labsは、同社が開発するNFTゲーム「HV-MTL」と「Legends of the Mara」の知的財産権を、ゲームスタジオ「Faraway」に売却したと発表した。
11:54
中東情勢緊迫化で株やビットコインなど急落、リスク回避の動き強まる
中東情勢を巡りイスラエルのイランへの報復攻撃が伝わり、日経平均株価や仮想通貨ビットコインなどリスク性資産が暴落した。先行き懸念からリスク回避の動きが強まっている。
11:30
Ondo Finance、米国債建てトークンUSDYをコスモスで展開へ
資産トークン化企業Ondo Financeは、Noble Chainと提携して米国債建てトークンUSDYなどの資産をコスモス上で展開すると発表した。
11:00
テザー社、USDT超えて最先端技術提供へ 4つの新部門立ち上げ
USDTを発行するテザー社は事業部門を4つに再編する計画を発表した。ステーブルコインを超えた、より包括的なソリューションを提供していく計画だ。
10:10
「BTC半減期後の相場はマクロ経済が主導」10x Research分析
仮想通貨ビットコインの半減期後の相場を主導するのはマクロ経済であると10x ResearchのCEOが指摘。現状ではビットコインの今後価格が5万ドルまで下がる可能性もあると述べている。
09:35
Aptos開発企業、マイクロソフトやSKテレコムなどと提携
アプトス・ラボが数社と共同で開発するAptos Ascendは、金融機関向けのデジタル資産管理プラットフォームだ。この製品はAzure OpenAI Serviceを使用する。
07:55
仮想通貨取引所バイナンス、ドバイで完全な事業ライセンス取得
バイナンスは昨年同局からMVPライセンスを取得したが、同ライセンスには3段階のプロセスがあり、今回は最終段階をクリアしたことになった。
07:20
「半減期後にBTC価格は下落する可能性」JPモルガン
半減期後に仮想通貨ビットコインの価格は下落する可能性があると、JPモルガンのアナリストは分析。17日のレポートで分析の根拠を説明している。
06:30
バイナンス、新たな仮想通貨ローンチパッド「メガドロップ」発表
最初に選ばれたプロジェクトは仮想通貨ビットコインのステーキングプラットフォーム「BounceBit」で、168,000,000 BBトークンがMegadropを通して配布される予定だ。
06:00
コインベース、ソラナミームコイン「WIF」の永久先物提供へ
米仮想通貨取引所大手コインベース(およびインターナショナル取引所)は19日、ソラナ基盤のミームコイン「WIF」のパーペチュアル先物取引を新たに提供する予定を発表した。
04/18 木曜日
17:05
Flare Network、PFP NFT生成AIサービスの一部機能を公開
Flare Network(フレアネットワーク)はデータに特化したブロックチェーンとしてAIを強化。Atrivと提携してコードなしでNFTを生成するプラットフォームを提供。このプラットフォームは、デジタルアートの取引と集大成を容易にし、安全なクロスチェーン取引をサポートする予定。
17:00
ビットコインの新トークン標準「Runes」が注目される理由
仮想通貨 ビットコイン新たな代替トークン基準「Runes」にコミュニティの注目と期待が集まっている。ビットコイン版NFTの発行を可能にしたOrdinalsの開発者が、設計した新たなプロトコルで、ビットコインの半減期に合わせてローンチされる。
16:25
ソラナのDEX「Drift」、18万ユーザーに1億トークンのエアドロップ実施へ
ソラナのDEXプロトコル、Driftが1億トークンのエアドロップを実施予定。取引量200億ドル超のプラットフォームで、ユーザー活動に基づくトークン配布が行われる。新たな暗号資産(仮想通貨)DRIFTの詳細を解説。
15:00
コンサル大手EY、イーサリアム基盤の契約管理サービスを立ち上げ
世界四大会計事務所の一つ、アーンスト・アンド・ヤングは、ブロックチェーン技術を活用した企業契約管理ソリューション「EY OpsChain Contract Manager」の立ち上げを発表した。
14:00
「ビットコイン半減期は年単位で見れば価格に大きなインパクト」Bitwise分析
Bitwiseは今後の価格についてビットコイン半減期の長期的な影響は過小評価されていると述べた。一方、ゴールドマン・サックスはマクロ経済情況も重要と分析している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧