仮想通貨取引所運営可能に
スイスの証券取引所SIX Swiss Exchangeは10日、規制当局FINMAから、暗号資産(仮想通貨)取引所及びカストディアンを運営する許可を受けたことを発表した。
SIX Swiss Exchangeは欧州の大手証券取引所で、これまでさまざまな仮想通貨銘柄のETP(上場取引型金融商品)を上場させてきた。
ETPとは
ETP(上場取引型金融商品)は、上場投資信託(ETF)、上場投資証券(ETN)、コモディティ上場投資信託(ETC)など、取引所に上場し特定の指標の値動きに連動する運用成果を目指す金融商品の総称。(野村証券引用)
▶️仮想通貨用語集
新たな仮想通貨取引所、『SIX Digital Exchange(SDX)』の設立に関して初めて発表されたのが2018年7月。FINMA(金融市場調査局)がSIXに付与したのは2つのライセンスで、一つ目はSDXが中央証券預託機関を運営するもので、2つ目は関連企業SDX Trading AGが証券取引所となるライセンスだ。同局は、「スイスで、トークンの形でデジタル証券の取引を促進する金融機関にこれらのライセンスを付与した初の事例となる」とコメントした。
現時点では、SDXがどのような現物の仮想通貨銘柄を取り扱うかは定かではないが、主に銀行や保険企業などの機関投資家をサービス提供の対象としており、これから数ヶ月間はクライアントやマーケットメイカーのオンボード段階に入るという。