はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米Coinbase社:銀行ライセンス取得へ向け規制当局と協議か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Coinbaseが銀行ライセンス取得へ向け動く
米大手機関紙のWSJは、Coinbase社銀行ライセンス取得を進めるべく、米規制当局との協議を行なったと報道しました。同社は、規制当局と協力関係にあり、同社のサービス、プロダクトについても適切なライセンスの下で提供していくとの見解を示しています。
銀行ライセンス取得までの険しい道のり
同社が銀行ライセンスを取得することにより、新たなサービスを自社単体で提供することが可能となるでしょう。しかし、銀行ライセンスを得るためには厳しい規制をクリアする必要があり、認可のための道のりは険しいものとなります。

Coinbaseが銀行ライセンス取得へ向け動く

米経済紙のウォール・ストリート・ジャーナルは5/18、Coinbaseが銀行ライセンス取得を進めるべく、米規制当局と協議を行ったと報道しました。

事情通によると、Coinbaseは2018年初頭にOCC(米通貨監督庁)の関係者と会い、同社の銀行業取得について協議を行ったとのことです。

また、決済システムを手がけるスタートアップのIvy Koin LLCは、米国政府の公社である連邦預金保険公社の公官と協議を行ったとも伝えられています。

これらの協議では会社のビジネスモデルについても語られ、さらに同社らが銀行ライセンスの取得について必ずしも前向きではないとの見解が明らかにされたようです。

銀行業としての運営がコストに見合ったものであるかどうか次第で、同社らの決断は大きく変わってくると思われます。

Coinbase社の広報担当者はこの協議に関する言及を避けましたが、同氏は”州、国の規制当局と協力関係にあり、同社の提供するサービス、プロダクトは全て適切なライセンス下にある”と述べました。

現在、融資や決済サービスなどのビジネスを手がける多くのフィンテック企業が、銀行ライセンス取得を目指していますが、仮想通貨は規制が及んでいない経済システム内で急速に発展を遂げており、こうした動きは仮想通貨関連のフィンテック企業には馴染みのない話題です。

国の規制当局は現在これらの分野の精査に勤しんでおり、

仮想通貨は非常に革新的な技術ではありますが、投機的な動きや、投資家、消費者保護、マネーロンダリングのリスクなど、多くの懸念事項が存在しています

と連邦準備制度理事会のLael Braiard氏は15日に述べています。

銀行ライセンス取得までの険しい道のり

数百万人の顧客がすでに米国内でCoinbase社のアカウントを保有しており、ビットコインや他の仮想通貨をドルで購入・売却しています。

Coinbaseは現在、銀行の決済システムを利用し、複数の規制当局による厳しい送金ライセンスのもと事業を展開しています。

また、Coinbase社は、SECの認定する取引所として認可を得ることも模索しているとウォール・ストリート・ジャーナルが伝えており、さらにCoinbaseは機関投資家の資産を預かる新たなサービスの提供を5月半ばに発表しています。

CoinPostの関連記事

世界最大手取引所Coinbase:4つの機関投資家向け新製品を発表|機関投資家流入の影響は?
機関投資家からの要望や、彼らが仮想通貨投資を躊躇する理由を受け止め、Coinbaseが機関投資家向けに4つの新サービスを発表しました。機関投資家の流入が増えることで、ビットコインおよび仮想通貨市場規模は更に拡大する可能性があります。
Coinbase:公認取引所を目指しSECに連絡・停滞するアルトコイン上場に大きな一歩
サンフランシスコ基盤の仮想通貨取引所であるCoinbaseは、仲介企業や取引プラットフォームとして認可されるため、アメリカ証券取引委員会(SEC)に連絡を取ったと報告されました。また、規制への適応も目指している模様です。

Coinbase社は銀行ライセンスを取得することにより、これら自社の仮想通貨資産保管サービスを自身で提供することができるようになるでしょう。

一方で、銀行ライセンスを得るためには、顧客資産を預かる上で求められる、州、国が定めた厳しい規制をクリアしなければなりません。

規制遵守のためには、多くの弁護士を雇い、社内システムの改善へ多額の資金を投入する必要があり、余剰資金のない新興企業には大きなハードルとなります。

これまでにも多くのフィンテック企業が我々と協議し、銀行ライセンスの取得を目指してきました。

しかし、彼らは皆、我々が銀行業のために課すルールを説明すると、銀行業への参入障壁の高さを理解し諦めて建物を出て行きました。

とOCCのJoseph Otting氏は4月に米国銀行協会のメンバーに語っています。

CoinPostの関連記事

米最大手取引所Coinbase:自社の企業価値を約8,500億円と算定
米最大手仮想通貨取引所のCoinbase社は2018年4月、Earnの買収時に自社の企業価値を約8,500億円と算定。同社は昨年8月の時点で、仮想通貨における初の"ユニコーン企業”として注目を集めていました。日本最大手の仮想通貨取引所、コインチェックとの比較も掲載しています。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/07 月曜日
16:00
Binance Japan千野剛司社長が語る日本市場戦略|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のプラチナスポンサーとしてブース出展を決めた、世界最大級の暗号資産取引所Binanceの日本法人が、国内最多60銘柄の取扱いを達成。千野剛司社長がWebX 2025への期待と日本市場での展望を語る。
15:57
メタプラネット、約345億円でビットコイン追加購入 保有量15,555BTC
メタプラネットが345億円でビットコイン2,205BTC追加購入。累計保有量15,555BTCで世界上場企業5位に。555ミリオン計画の進捗と株価への影響、今後の戦略を詳しく解説。
13:57
ヴィタリックらがイーサリアムのトランザクションごとのガス上限を共同提案 DoS攻撃対策と安定性向上目指す
イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏と研究者のトニー・ワースタータ氏は、ネットワークのセキュリティと安定性向上を目的として、トランザクションごとのガス使用量にプロトコルレベルの上限を導入するEIP-7983を提案した。
12:21
イーロン・マスク、新政党でビットコイン支持示唆 法定通貨への懸念表明
イーロン・マスク氏が新政党「アメリカ党」でビットコイン支持を表明。「法定通貨は絶望的」と発言し、暗号資産への姿勢を鮮明に。トランプ氏との対立から第3政党設立へ。2026年中間選挙で限定的な議席獲得を目指す戦略も明らかに。
12:15
UAE当局、トンコインによるゴールデンビザ取得プログラムを否定=報道
アラブ首長国連邦当局がトンコインのステーキングでゴールデンビザを取得できるプログラムを否定した。当ビザの要件で仮想通貨投資家は対象外と表明している。
12:07
ビットコイン高値圏で推移、取引所の流入・流出比率は3年ぶり低水準に
ビットコインは109,060ドルで小幅上昇。取引所流入・流出比率が0.9まで低下し、2023年弱気相場以来の最低水準を記録。昨年11月の米大統領選以降、約20万BTCが取引所から流出し、残高は280万BTCと7年ぶりの低水準となった。これは投資家の長期保有志向の強まりを示しており、短期投機から長期価値投資へのシフトが鮮明になっている。
09:22
米シークレットサービス、過去10年間で犯罪関連の仮想通貨580億円相当を押収
米シークレットサービスが過去10年間で4億ドル相当の仮想通貨を押収した。米国では豚解体詐欺による銀行破綻も発生しており捜査当局は仮想通貨が関連する犯罪への対処を進める。
07/06 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ETH価格特化の新組織誕生や米国初のソラナ現物ステーキングETF上場など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン週次レポート:1600万円台を窺う展開、トランプ減税法案通過で相場底堅く推移|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコイン(BTC)対円相場は1600万円を窺う底堅い展開。トランプ減税法案上院通過で1520万円台で下げ渋り、ADP雇用レポート下振れによる早期利下げ観測で1570万円台に回復した。bitbankアナリスト長谷川氏は下降チャネル突破も11万ドル乗せに苦戦と分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BitwiseのBTC20万ドル到達予測維持に高い関心
今週は金融アドバイザーの推奨ポートフォリオ、Bitwiseのビットコイン20万ドル到達予測維持、アリゾナ州知事による押収仮想通貨の準備基金法案への拒否権行使に関するニュースが最も関心を集めた。
07/05 土曜日
13:40
トランプ一族の「World Liberty Financial」、WLFIトークンの取引開始を提案
World Liberty Financialが仮想通貨WLFIトークンの譲渡可能化を提案。早期支援者のトークンがアンロックされる見込み。
13:00
リップル社、シンガポールでXRPLの起業家育成プログラム開催へ 最大20万ドル資金提供
リップル社がシンガポールでXRP台帳基盤の起業家育成プログラムを開始する。RWAトークン化・DeFi・AI分野などに焦点を置き、最大20万ドルの資金提供を予定している。
10:20
1兆円相当ビットコインが移動も、構造的売り圧力は限定的か=Bitcoin Vector分析
14年以上動かなかった8万ビットコイン(約1.2兆円)が8個のアドレスから移動。仮想通貨取引所への売却ではなくOTC取引との見方も。
09:45
ロシア国営ロステック、トロンでステーブルコインRUBx発行へ 制裁回避狙いも
ロシア国営企業ロステックがルーブル建てステーブルコインRUBxを年内に発行する予定だ。決済プラットフォームRT-Payも立ち上げる。経済制裁回避の意図もあるとみられる。
08:20
Mercado Bitcoin、XRPレジャーで約300億円の資産トークン化計画
ブラジルの仮想通貨取引所Mercado BitcoinがXRPLで実世界資産トークン化を拡大。南米機関による最大規模の取り組み。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧