Town Star、 P2E版が公開
ブロックチェーンゲームを開発するGala Gamesは10月5日、『Town Star』のP2E(Play to Earn:収益化可能ゲーム)バージョンの提供を開始した。それに伴い、13日にはTown Starの新ウェブサイトも公開されている。
Town Starは農業と街づくりを楽しめる箱庭系シミュレーションゲームで、WindowsやMacでのクロスプラットフォームに対応。
スマホからもブラウザですぐにプレイ可能で、日本語にも対応している。現在、アーリーアクセス版として誰でも無料で参加できるが、今後はシーズン制となり、「シーズンパス」と呼ばれるNFTチケットの所有が参加条件となる仕様に変更される予定。
ゲームで稼げる仕組み
Town Starで収益を上げるには、ゲーム内トークンである「Town Coin」を報酬として獲得することが目的となる。Town Coinを得るためには、ゲーム内にNFT(非代替性資産)を配置して、毎日開催される「デイリーチャレンジ」を達成する必要がある。
ゲーム内にNFTキャラを配置して報酬を得るには、NFTアイテムの「Town Star NFT」またはNFTキャラの「VOX」を配置し、それらのレアリティにより獲得できる報酬が変動する。配置できるNFTの個数は、GALAトークンとTownCoinの保持枚数で決まる「Galaパワー」というレベルシステムに比例する仕組みだ。
なお、ゲーム内の「Town Coin」トークンは、Gala Gamesが新たに発行した仮想通貨で、現時点では、仮想通貨取引所に上場しておらず、ゲーム以外での獲得方法は、(Swapなどを除けば)GALAノード運営者への配当としてのみとなっている。
今後はNFTの貸し借りを可能にすることで、NFTを持っていないユーザーでもゲームで報酬を得るチャンスが持てる制度も開発が予定されている。
また、Gala Games側から発表されたデータによると、『Town Star』P2Eバージョン開始日のアクティブユーザー数は17,880人で、開始から1週間経った時点では3,000ユーザーがTown Coinを獲得、ノード運営者への配布も含め、約250万枚のTown Coinが配布済。10月14日時点では、約2,500のTown Star NFTが販売されたという。
Town Coin(TOWN)について
Town Coinは、イーサリアムのトークン規格「ERC-20」に準拠した、Gala Gamesが新規に発行を開始する独自仮想通貨だ。通貨のティッカーシンボルは「TOWN」となる。
ERC-20とは
ERC20は、「Ethereum Request for Comments(Token Standard #20)」の略。イーサリアムチェーン上でICOを実施する際に採用される統一規格のこと。
発行上限は1,000兆TOWNと定められており、TOWNを使ってゲーム内アイテムやシーズンパスを購入することができるようになるものの、GALAトークンとの交換が可能になる時期はまだ未定だ。
また公式FAQによれば、TOWNの流通量が増えれば、仮想通貨取引所にも上場される可能性があるという。
その他Gala Games近況
共同制作NFT、史上最高値で落札
10月7日、『シン・シティ』30周年記念版として、アメコミ界のレジェンドであるフランク・ミラー、Concept Art House、Gala Labsによる共同制作の限定NFT『I Love You, Nancy Callahan』が、コミックアートの分野としては史上最高値の84万ドル(約9,500万円)で落札されたと報道された。
関連:Binance上場で勢いを増すGala Gamesエコシステム概要
韓国ゲーム企業との提携
またGala Gamesは10月9日、韓国の大手ゲーム会社、Wemadeのブロックチェーン部門の子会社であるWemade TreeとMOUを締結したことを発表。今後ブロックチェーンゲームのプラットフームであるWEMIXを通し、Gala Gamesと連携していく。
Gala Games主催のコンベンション開催
米ラスベガスにて12月11日~13日に開催されるイベント、「Galaverse」の特典付き限定NFTチケットがGala Gamesストアにて10月10日より販売中だ。また一部のNFTチケットは、GALAノードオーナーへのドロップもあるとのこと。Galaverseでは今後Gala Gamesプラットフォームでリリース予定の最新ゲーム情報、プレゼント企画などのイベントが催される。