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米大手ビットコインマイニング企業、570億円の資金調達へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マラソン、資金調達とSECの召喚状

ナスダック上場の米大手暗号資産(仮想通貨)マイニング企業マラソン・デジタル・ホールディングス(以下、マラソン)は15日、5億ドル(約570億円)の転換社債を販売し、それにより調達した資金の一部をビットコイン(BTC)の購入などにあてると発表した。10日には、3Qの業績報告も行っている。

また、同社は米証券取引委員会(SEC)より、モンタナ州のデータセンターに関連して、証券法に違反がなかったかどうか情報を求められているという。

マラソンは公式発表で、適格機関投資家に、2026年満期となる5億ドルの転換社債(転換社債型新株予約権付社債の略)を提供する予定だと述べた。最初の購入者は、追加で7,500万ドル(約86億円)の社債を購入するオプションを持ち、投資家は特定の状況下、期間中に社債を普通株式に転換することができる。

転換社債型新株予約権付社債とは

事前に決められた価格で株式に転換する権利を持つ社債のこと。株式にせず社債の形で保有した場合、定期的に利子を受け取ることが可能で、償還日には額面金額が払い戻される。

▶️仮想通貨用語集

マラソンは、調達した資金を「ビットコインまたはビットコインマイニングマシンの取得を含む、一般企業目的に使用する予定」だとしている。

投資家は潜在的な希薄化を懸念し、マラソンの株価は15日に前日比で27%程度下落した。SECが同社に対して、召喚状を出したことも下落の背景の一つとみられる。なお、マラソンの株価は、2021年の1月からこれまでの間では5倍以上に上昇していた。

SECがマラソンに発行した召喚状

SECの召喚状は、2020年10月に、マラソンがモンタナ州ハーディンに最大100メガワットのデータセンターを構築するために、複数の関係者と結んだ一連の契約に関わるものだ。

この際に、同社は証券法に基づいて登録が免除される取引として、制限付き普通株式600万株を発行したことを開示している。第3四半期中に、SECはこのデータセンター施設に関する文書や通信の提出を求める召喚状を、マラソンに対して発行。

マラソンは、SECが「証券法違反があったかどうか調査している可能性がある」としており、調査に協力しているとも述べた。

第3四半期決算報告

マラソンは10日、第3四半期(7~9月)の決算報告を実施。

総売上高は、2021年2Qの2,930万ドル(約33億円)から増加し、5,170万ドル(約59億円)に達した。また、2020年3Qの83万5,000ドル(約9,500万円)から、前年同期比で60倍以上に上昇した。

同社のFred Thiel CEOは、次のように説明している。

第3四半期には、ハッシュレートを2.7 エクサハッシュ/毎秒に上げ、ビットコインを1,252BTC採掘した。第2四半期のビットコイン採掘量から91%増加した形だ。これにより、当社は、3Q末時点で約7,035ビットコインを保有している。以降もハッシュレートを高め、採掘したビットコインを長期保有する戦略を維持しながら、毎月保有量を増やし続けていく。

当四半期の顕著な動きとしては、他に、リーダーシップチームの強化、ビットメイン社からの新しいマイニングマシン購入、当社のマイニングプール「MaraPool」に、他社のマイナーが参加したことなどがあった。

また、マラソンは最近、世界的に物流問題が発生している状況下で、問題を軽減し、マイニングマシンの配送を迅速に行うため、飛行機のチャーターを開始したという。

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