CEOインタビュー
暗号資産(仮想通貨)取引所Phemex(フェメックス)は設立から2周年を迎えた。今回同取引所の共同設立者でもあるJack Tao CEOに過去2年間で業界がどのように変化してきたか、そしてフェメックスがどのように変化を遂げてきたかを語ってもらった。
過去2年間の業界の変化をどう捉える
過去数年間の動向は間違いなくポジティブなもので、今後のさらなる盛況を示唆していると思います。機関投資家からの関心の増加や導入事例は間違いなく業界の成熟の表れです。
また、数えきれない改善を経て、DeFi(分散型金融)基盤も引き続き改良しており、既存金融と遜色のないプロダクトやサービスの台頭につながっています。
さらに、NFT(非代替性トークン)やゲームファイ(GameFi)、プレイトゥーアーン(Play-to-Earn)、メタバースなどの新たな領域では急速的な成長が見られています。これらのコンセプトは我々の遊び方、働き方、強いては生き方さえも再定義していると言えるでしょう。
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注目するカテゴリーとは
我々はメタバースに強い関心を持っています。
人々が自分の資産を完全に所有し、より良い経済的機会を得つつ、全体的に公平なシステムを享受しながら、新たなスタートを切ることができるデジタルな世界というアイデアは弊社のコアバリューと共鳴しています。今後もこの領域への投資や開発を通して経済的自由をエンパワーするデジタル革命の到来に貢献していきたいと思います。
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ユーザー数や関心度の変化は?
弊社のプラットフォームのアクティブユーザーは継続して増加しています。一つの理由は仮想通貨への関心と知識が自然と増えた結果であると言えるでしょう。
しかし、弊社が継続してユーザーが経済的自由を得る過程をサポートすべく、新たなサービスやプロダクトを提供し続けている点が最大の要因だと思います。例えば、「Earn Crypto」預金口座では、仮想通貨を保管するだけで高いイールドを得ることができます。
機関投資家からの需要
対照的に、機関投資家の参入においてはまだまだ初期段階にあると考えています。事実、非常に有名な金融機関が我々の業界に関心を示している一方で、全面的な導入が実現する為にはより良い規制が必須だと思います。
詐欺プロジェクトから投資家を保護しながら、イノベーションを妨げるような過度な規制を避ける良いバランスが必要です。
いずれにせよ、フェメックスでは個人投資家と機関投資家トレーダーの権利の為に信頼のあるリーダーとして立ち上がることにコミットしています。
グローバル規制について
先程申し上げた通り、我々は規制が根本的には仮想通貨業界にとって悪いものではなく、むしろ全面的な採択を実現する為には必要不可欠だと捉えています。しかし、イノベーションと自由を阻まない規制の整備が課題となっています。
これに加え、各国政府も異なるモチベーションの下、それぞれ独特のアプローチを取っている為、世界中で断片化された仮想通貨政策が進んでいます。恐らく最適解は国連(UN)のようなグローバル機関が共通の政策を作ることだと思います。
しかし、最も重要なことは法律の策定を左右する政策立案者らが無知な意見に左右されるのではなく、ブロックチェーン技術に精通している事です。
Phemexは過去2年間でどう変化
当初は3つのデリバティブ取引ペアで開始しましたが、現在は39の契約ペアと40の現物取引ペアを提供しています。また、150万人のユーザーを対象に、デリバティブ領域ではTOP10の取引所に早々と上り詰めました(CoinMarketCap参照)。
弊社の理想は自由なメタバースの理念と一致しています。我々は全てのユーザーが既存のシステムに縛られることなく、経済的機会に満ちたより良い世界へと突破できるよう、全力でサポートしていきます。
また、今後数ヶ月間から数年にかけて、この目的を支援する為に、より多くのツールやサービスを開発します。弊社の最大の目標はユーザーの目標達成を支援することなのです。
投資初心者が気をつけるべき事
全ての新規投資家がまず尽力すべき事は教育(学習)だと思います。マーケットは非常に複雑で多数の異なる概念やデータを理解する必要があります。幸い、弊社はこの分野でサポートできます。
我々は100%無料で仮想通貨やブロックチェーン、トレードなど様々なトピックに関する500以上の記事を提供するアカデミーを提供しています。また、基本的なコンセプトを紹介する短い動画を試聴するラーンアンドアーンプログラムもあります。
Phemexとは
フェメックスは2019年に設立され、シンガポールに拠点を置く仮想通貨取引所。
開設当初から「個人のエンパワーメント」を企業理念として掲げており、世界のおよそ200ヵ国にいる200万人以上のユーザーに仮想通貨取引サービスを提供してきた。
共同設立者の一人であるJack Tao氏はモルガン・スタンレーで11年間勤めた経歴を持ち、伝統金融業界の限界を実感。限られた少数派に有利に働く銀行エコシステムと違い、全ての人に平等な機会を提供する仮想通貨という新たな金融パラダイムに共感したという。
第4回トレード大会も開催へ
また、Phemexは創業2周年を記念してトレード成績を競う第4回目となるトレード大会 「Phemex Trader’s Arena」の開催を発表。
コンペ期間中は、10名のトレーダーで構成されるチーム全体のROI(投資利益率)によって順位が決定される。賞金総額はトレード大会への参加者数によって決まる仕組みで、最大750,000ドル分のビットコイン(BTC)が配布されるチャンスがある。
詳細情報は以下の通り。
- 登録期間:11月25日17時〜12月9日17時
- 開催期間:12月9日17時〜24日17時
- 賞金配布期間:12月24日〜1月7日
- 詳細:公式発表