NFT向け金融のVERAを上場へ
暗号資産(仮想通貨)取引所のAscendEXは、Veraトークン(VERA)の上場を発表した。取引ペアはVERA/USDTで、日本時間で12月1日の23時より取引が開始される。
Veraは、NFT向けの金融サービスを提供する分散型プロトコル。NFTの貸借やモーゲージなどのサービスを、主要ブロックチェーン上で展開するという。
モーゲージとは、一般に抵当権の設定された住宅ローンなどを指す。NFTをローンで手に入れることができ、現在のテストネットで体験できるNFTの貸借に加え、今後サービスの提供が予定されている。
ユーザーは、NFTの貸借の条件を定めた上で、マーケットプレイスにNFTを出品することができる。現在のテストネットでは、ユーザーは借りる際に担保を提供する必要がある。
今後、2021年のQ4の終わりまでに担保なしでのNFTレンタルを実装する予定だ。
VERAトークンは、Veraネットワークのユーティリティトークンであり、プラットフォームでの借り入れ上限を上げる担保などとして利用される。
また、トークンはイーサリアムのERC-20、バイナンス・スマート・チェーンのBEP-20、そしてポリゴンに対応しており、AscendEXはERC-20およびBEP-20の両方に対応する。トークンは今後、Veraのガバナンス等にも使われる予定だ。
ERC20とは
ERC20は、「Ethereum Request for Comments(Token Standard #20)」の略。イーサリアムチェーン上で発行されるトークンの規格の一つ。イーサリアムエコシステムの多くのトークンで採用されている。
▶️仮想通貨用語集
その他、トークン経済としては、マーケットプレイスにて収集された手数料を利用して、VERAトークンをバーンする仕組みを導入。これによってトークンの供給量の逓減が見込まれるとしている。