はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米国版FTX、国際スワップ・デリバティブ協会へ加入

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ISDA加入で法的順守とネットワークを強化

暗号資産(仮想通貨)取引所FTX USのSam Bankman-Fried CEOは10日、同取引所がInternational Swaps and Derivatives Association(国際スワップ・デリバティブ協会:ISDA)の会員資格を取得したことを発表。スワップ取引に関して、法的順守をより確実なものにした。

Sam CEOは「米国および世界における仮想通貨デリバティブ市場を構築していく上で、ISDAと協働していけるのを楽しみにしている」と述べた。

国際スワップ・デリバティブ協会(ISDA)とは

英語名はInternational Swaps and Derivatives Association。デリバティブを扱う会員企業のために協定を作成する、国際的な会員制の組織。外国為替や金利などのデリバティブ取引に適用される基準を基本合意書にまとめている。デリバティブ市場の促進も行う。

▶️仮想通貨用語集

ISDAに加盟すると、グローバル企業の間である程度の標準化が図られ、ISDA基本合意書という一つの基準により取引を行うことができるため、流動性が高まる。これにより、個別に様々な企業と国際協定を結ぶ必要がなくなる格好だ。米国版FTXは、こうしたISDAネットワークを活用していく見込みである。

また、米国版FTXは10月に、米仮想通貨デリバティブ取引所LedgerXの買収を終えた。ISDA加盟に合わせて、米国で規制に準拠した仮想通貨デリバティブ取引を提供する狙いだ。

関連米国版FTX、米仮想通貨デリバティブ取引所を買収完了

米議会の公聴会に出席

Sam CEOは8日、米下院金融サービス委員会で開催された、仮想通貨に関する公聴会に証人として出席したばかりだ。この公聴会には、他にコインベース、米サークル、Bitfury、Paxos、ステラ(XLM)開発財団から幹部が招待されていた。

この公聴会について、Sam CEOは次のように報告している。

公聴会は建設的なものだった。参加し様々な考えを表してくれた議員たちに感謝する。

ある程度の敵意を予想していたのだが、実際は、全般的に生産的で役立つ議論が展開された。仮想通貨規制をより洗練されたものにしていくために、これからも議員や規制担当者たちと関わりつづけていきたい。

仮想通貨規制について提案

Sam CEOは公聴会で、ステーブルコインや仮想通貨規制のあり方について意見を述べた。

ステーブルコインのメリットとして、ほぼ即時の決済が可能であり、仲介者やカウンターパーティーリスクを削減できることを挙げた。ステーブルコインに対して、すべてのシーンで銀行並みの監督を行うと、かえって、現在ステーブルコインが回避しているリスクを持ち込んでしまう可能性があるとしている。

その上で、ステーブルコインの裏付け資産の報告や監査、金融犯罪に関する法執行機関への情報提供といった基本的な要件は必要で、これらは現行の規制環境を活用して満たすことができると続けた。

また、米ドルを裏付けとしたステーブルコインは「世界の基軸通貨としての米ドルの覇権を守るものであり、それを脅かすものではない」と意見した。ステーブルコインに過度な規制を行うと、ステーブルコイン発行者が、他の国や地域に移動し、別の国の法定通貨を裏付けとしたコインに注力する可能性もあると懸念を表明している。

さらに、仮想通貨規制全般については、規制当局の連携を呼びかけた。

1つの統一された規制システムがあれば、取引所は仮想通貨のスポット取引とデリバティブ取引の両方を、同じ規制の下で提供することが可能になるという。取引活動に関するリスク管理も、1つのシステムで行えるようになり、リスク低減と顧客保護の面からも、のぞましいと主張する格好だ。

関連FTXのCEOなどが証言した米公聴会 ステーブルコインが焦点

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/20 火曜日
13:10
個人ノード運用を容易に、ヴィタリックの新たなイーサリアム拡張案とは
仮想通貨イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が新L1スケーリング計画を発表。個人のノード運用を容易にする「部分的ステートレスノード」でガスリミットを10~100倍に拡張する革新的アプローチを提案。
12:35
米上院、ステーブルコイン規制『GENIUS法案』の審議進行可決
米上院が仮想通貨ステーブルコイン規制法案「GENIUS法案」の審議を66対32で可決。消費者保護や倫理規定を強化した修正案で超党派合意が進展。
11:59
ビットコイン下髭で押し目買い意欲旺盛か イーサリアムにも機関投資家の強い関心
過去最高値の更新まで目前のビットコインは米国債格下げなど不透明感のある中、下髭形成し押し目買い意欲の強さを示した。50日・200日移動平均線のゴールデンクロスが目前に迫る中、イーサリアムには機関投資家の資金が集まり、CMEグループのXRP先物は初日に1,560万ドルの取引高を記録した。
11:20
SEC新委員長、仮想通貨規制を全面見直し
SEC新委員長ポール・アトキンス氏が仮想通貨規制の抜本的見直しを表明。前政権の執行措置を批判し、発行・保管・取引の3分野で明確なガイドライン策定へ。
10:35
リップル社、UAEの金融企業2社と提携
リップル社は、UAEのZand BankとMamoの2社が顧客になったことを発表。両社はリップルペイメントを使用すると説明しており、中東市場の事業を強化していく。
10:05
ソラナの新コンセンサスプロトコル「Alpenglow」提案 性能引き上げへ
ソラナ開発スタジオAnzaが新コンセンサスプロトコル「Alpenglow」を発表した。処理時間を理論的に約150ミリ秒まで短縮し、Web2と競合できる高速処理を実現するとしている。
08:45
ビットコイン急騰、米国債格下げと州法により"安全資産"化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは史上最高値となる10万9,000ドル付近まで上昇している。米国債の格下げを契機として米国の信用力に対する懸念が台頭し、ドル安が進行した。
08:02
ステーブルコイン大手サークル、コインベースとリップルから買収アプローチ=報道
USDC発行元のサークル社が50億ドル以上の企業価値での買収提案を複数社から受けている。リップルとコインベースからアプローチされ、IPO計画と並行して検討中か。
07:45
過去最高515億円含み益達成、エルサルバドルのビットコイン投資
エルサルバドルが保有するビットコインが515億円の含み益を達成。国際通貨基金との合意に反してビットコイン蓄積を継続中。
07:25
コインベース顧客情報流出事件、米司法省が捜査開始=報道
米司法省が仮想通貨取引所コインベースの顧客データ流出事件について刑事捜査を開始。インド拠点従業員への贈賄による情報漏洩で、ハッカーが2000万ドルの身代金を要求していた。
06:40
ストラテジー社とセイラー氏、ビットコイン投資の収益性めぐり投資家から集団訴訟
ストラテジー社とマイケル・セイラー会長が、仮想通貨ビットコインの投資戦略の収益性について虚偽の説明をしたとして投資家から集団訴訟を起こされた。
06:15
Bybit、USDT使用の株式取引開始 ストラテジーなど78社が対象
仮想通貨取引所Bybitが株式取引機能をGold & FXに追加。ストラテジーやコインベース、マグニフィセント7を含む78社株式をUSDTで取引可能。CFDモデル採用で実株保有は不要。
06:05
SEC、ソラナ現物ETFへの決定を延期 21SharesとBitwiseが対象
米証券取引委員会が21SharesとBitwiseのソラナETF提案について決定期限を延期し、パブリックコメントを求めると発表。Canary、VanEckも含む複数企業が仮想通貨ETF承認を競う中、SECの審査が本格化へ。
05:45
米メガバンクJPモルガン、顧客のビットコイン購入を許可
CNBCによると、JPモルガンのダイモンCEOが顧客によるビットコイン購入を許可すると発表。長年の仮想通貨批判にも関わらず顧客選択の自由を重視。
05:35
1100億円相当のビットコインを買い増し、セイラーのストラテジー社
米ストラテジー社は19日夜、2025年5月12日から18日の間に総額1,100億円を投じて、7,390 BTCを購入したことを報告した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧