CoinPostで今最も読まれています

ジャマイカ中銀、最初のCBDC試験運用プロジェクトを完了

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ジャマイカがCBDC試験運用に成功

カリブ海の島国、ジャマイカの中央銀行は2021年12月末、中央銀行デジタル通貨(CBDC)について最初の試験運用期間を完了したと報告した。

ジャマイカ中銀は昨年3月、CBDC技術企業eCurrency Mintと提携してCBDCをテストしていることを発表していた。昨年5月に試験運用プロジェクトを開始し、12月31日をもって終了したという。

CBDCとは

各国・地域の中央銀行が発行するデジタル化された通貨を指す。「Central Bank Digital Currency」の略である。仮想通貨との大きな違いは、CBDCはデジタル上の法定通貨であること。通貨の管理や決済等においてコスト削減や効率性向上が期待できる一方で、個人情報やプライバシーの保護、セキュリティ対策、金融システムへの影響など考慮すべき課題は多い。

▶️仮想通貨用語集

具体的な内容としては、以下の3つが実施された。

  1. CBDCの生成
  2. ウォレットプロバイダーへCBDCを提供
  3. リテールユーザーにCBDCを配布

まず、昨年8月に初回鋳造式で2億3,000万ジャマイカドル(約1.7億円)相当のデジタル通貨を生成。同月、さらにジャマイカ中銀の銀行部門に向けて、100万ジャマイカドル(約74万円)相当のCBDCを発行した。

続けて10月には、500万ジャマイカドル(約370万円)相当のCBDCを、預金取扱機関である国立商業銀行(NCB)に対して発行・提供。NCBはウォレットプロバイダーとなって、4つの小規模商店、53人の一般消費者、合計で57の顧客にCBDCを供給した。

12月に開催されたNCB主催のマーケットでは、地元の宝石店や衣服店と、消費者の間での個人間取引や、入金・出金などが行われている。

今後の予定

これからの予定としてジャマイカ中銀は、2022年第1四半期にCBDCプロジェクトを全国展開すると明かした。

国立商業銀行(NCB)は、既存ユーザーのCBDCアカウントを保持すると共に、新規ユーザーについてもCBDCを提供していく。さらに、現在バーチャル環境でシミュレーションテストを行っている、ウォレットプロバイダー2社についても、ジャマイカ中銀よりCBDCを入手し、そのユーザーに配布できるようになるという。

また、CBDCプロジェクトに参加する様々なウォレットプロバイダーのユーザー間で、相互運用性の面から取引テストが実施される見込みだ。

メキシコもCBDC導入へ向けて始動

ジャマイカの近隣国であるメキシコも昨年末、2024年までに独自のデジタル通貨を導入する計画を発表した。政府公式ツイッターで12月30日、「これらの新しいテクノロジーと最先端の決済インフラ(CBDC)は、メキシコの金融包摂を推進する貴重な選択肢として、最も重要だと考えている」と述べている。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
07:15
米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。
06:50
米Stripe、ソラナやイーサリアムでUSDC決済を導入予定
Stripeは2014年に初めて仮想通貨ビットコインの決済を導入した経緯がある。しかしその4年後の2018年にビットコインのバブル崩壊を受け同社はその取り組みを中止した。
05:50
モルガン・スタンレー、ブローカーによるビットコインETF勧誘を検討
最近の仮想通貨ビットコインETF資金流入状況に関しては昨日、ブラックロックのIBITが1月11日ローンチ以来初めて資金流入がゼロとなり、71日連続の流入記録が終了したことが確認された。
04/25 木曜日
17:42
ワールドコイン、仮想通貨WLDのトークンセールを計画
Worldcoinが個人認証に基づくベーシックインカムプロジェクトの拡大へ、機関投資家限定で暗号資産(仮想通貨)WLDのプライベートセールを計画。市場価格に近い価格で提供し、転売禁止やロックアップ措置を導入する。
15:00
ビットコイン強気相場継続の根拠、アーサー・ヘイズ氏語る
仮想通貨取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は、世界各国で法定通貨の供給量が拡大し続ける中、ビットコインをはじめとする仮想通貨の強気相場は今後も継続するとの考えを示した。
13:20
2028年の半減期に向けてビットコイン価格など5つの予測=Bitwise
Bitwiseの最高投資責任者は次の半減期までにビットコインに起こる5つのことを予想。ビットコイン価格は約3,880万円以上になるとする予測も含まれる。
10:25
ビットコインの供給インフレ率、金を下回る=レポート
Glassnodeは4回目の半減期についてレポートを発表。ビットコインの供給インフレ率がゴールドよりも低くなり、希少性が増したと述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧