- Binanceの法定通貨取り扱い
- 世界有数の仮想通貨取引所であるBinanceが6月11日、今年中に「法定通貨ユーロと仮想通貨」の取引ペアを追加することを発表した。
- 今後の展開
- BinanceのCEOを務めるCZ氏は、マルタだけでなく、ジャージー代官管轄区でも取引所ライセンスを取得する計画を持っており、台湾当局や銀行とも話し合いを設けていることを明らかにした。さらに、将来的にユーロだけでなく、他の法定通貨の追加も示唆している。
- バイナンスとは
- Binance(バイナンス)は、2017年に急成長を遂げた「バイナンス(Binance)」は、世界最大級の取引量を誇る海外取引所。取り扱い通貨は80種類以上。
Binanceの法定通貨取り扱い
世界有数の仮想通貨取引所であるBinanceのCEOを務めるChangpeng Zhao氏(以下、CZ氏)は、6月6日にマルタでの銀行口座の開設に成功したことを明かし、法定通貨での取引への大きな一歩を踏み出したことを明らかにしました。
そして先日6月11日に、今年中に法定通貨ユーロと仮想通貨との取引ペアを提供することを発表し、大きな話題となっています。
Binanceは、2018年3月に仮想通貨および、ブロックチェーン技術に寛容であるマルタへの移転を発表しました。
さらに、Bloombergによると、仮想通貨市場が停滞しているにも関わらず、その利用ユーザー数は、2018年1月の200万人ほどから現時点で900万人ほどにまで増加している記述され、プラットフォームの着実な成長が示唆されました。
今回発表された、法定通貨ユーロとの取引ペアが新たに追加され、仮想通貨と法定通貨のペアを提供する業界内でも数少ない仮想通貨取引所の一員となることで、Binanceは、さらなる成長を遂げると考えられています。
Binanceの代表者によると、ユーザーはそう遠くない内に、仮想通貨から法定通貨に換金できると主張する一方で、”Binance.comは、仮想通貨と仮想通貨のペアに焦点を当て”、仮想通貨と法定通貨のペアは、あくまでも”マルタ基盤で新たに開設される別のプラットフォームで提供”されると言及しています。
今後の展開
バイナンスCEOのCZ氏は、近いうちにイギリスとフランスの間に位置する、チャンネル諸島のジャージー代官管轄区でも、「取引所ライセンス」を取得し、100人規模のオフィスを構える計画を発表しており、台湾の当局や、銀行とも話し合いを進めていることを明らかにしています。
ジャージーは、イギリス国王をその君主とし、イギリスの国内法上はUKには含まれないイギリス王室属領として位置づけられている。
そしてCZ氏は、仮想通貨と法定通貨の取引をウガンダやアジアでも展開したいと考えていることを明かし、詳しくは言及しなかったものの、「ユーロ以外の法定通貨の追加も検討」していることを示唆しました。
さらにBinanceは、6月1日に、独自発行通貨であるバイナンスコイン(BNB)を使用して出資を行う10億ドル(約1,000億円)規模のファンドの設立を発表しており、仮想通貨プロジェクトへの積極的な投資が行われる予定です。
このようにBinanceが、ユーロを始めとする複数の法定通貨での取引を実現させ、数多くの仮想通貨プロジェクトを取り込んでいくことで、その影響力はさらに広がっていき、プラットフォームとして、さらに規模を拡大させていくことが見込まれています。
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