はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

NFTゲーム「アクシーインフィニティ」、報酬トークン(SLP)の新規発行量を削減へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

SLPトークンの供給超過に対応

人気ブロックチェーンゲーム「Axie Infinity(アクシーインフィニティ)」は4日、ネイティブトークンであるスムーズ・ラブ・ポーション(SLP)の新規発行量を削減していく新方針を発表した。変更は、シーズン20より適用される。

これによる、SLPトークンの生成が56%ほど抑制されることになる。

これは、直近のSLPのインフレを懸念した動きだと公式側は説明。SLPは、プレイヤーがデイリークエストやアドベンチャーモードで条件達成したり、戦闘で勝った際に付与される人気ゲーム「アクシーインフィニティ」内のネイティブトークン。SLPは、新たなキャラクター(Axie)を繁殖させるため使用することが可能で、新アクシー誕生後にはバーン(焼却)される。

しかし21年夏頃より次第にバーンされる枚数を新規発行量が上回るようになっており、SLPトークンの「インフレ」が発生。トークン価値が低下している状況だ。

出典:Axie Infinity

具体的には、1日あたりで、繁殖による消費量の約4倍のSLPが作成されている。開発チームによると、SLPトークン生成の内訳は約40%はアドベンチャーモードで、約44%はPVP(プレイヤー対プレイヤーの戦闘)で、約14%がデイリークエストから発生していると説明した。

Axie Infinityとは

NFTのキャラクターを育成したり戦わせたりするゲーム。ベトナムのゲームスタジオSky Mavisが開発。

プレイヤーがゲームで仮想通貨を獲得し、それを現地の法定通貨に変換できる「Play-to-earn」という仕組みが備わっており、フィリピン、インドネシア、ブラジルなどの国々で21年夏に参加者が急増。ゲームに参加するには、最初にNFTキャラクターを入手するためにETHを支払う必要がある。

▶️仮想通貨用語集

公式側は、まず、アドベンチャーモードをプレイすることでユーザーに付与されていた1日あたり50SLPを廃止。アドベンチャーモードは、プレイヤーがモンスターと戦うシングルプレイモードである。

アクシーインフィニティによると、このモードは元々、プレイヤーがゲームの遊び方を学ぶための方法として考案されたものだった。しかし最近では、トークンを稼ぐ方法として使われることが多く、このモードよりは、PVP戦闘にトークン報酬のインセンティブを与えることを優先したいと説明。

また、デイリークエストによるSLP付与も廃止。デイリークエストは、毎日のチェックインや、アドベンチャーモード、戦闘への参加に対して、追加でSLP報酬を与えるイベント。毎日プレイすることを奨励するシステムとしてうまく機能してきたが、現在はSLPを過剰に発行している状況があると指摘した。

アクシーインフィニティ公式は、こうした廃止措置について、次のように説明した。

私たちは、これが痛みを伴う改善策であることを認識している。しかし、アクシーの経済は、今、抜本的かつ決定的な対策を講じなければ、全面的に崩れてしまう危険性がある。それは、もっとも避けたいことだ。

戦闘アリーナでの報酬体系も変更

これに加えて、PVP戦闘アリーナでの報酬体系も大幅に変更される。SLP報酬は減少するが、もう一つのネイティブトークンであるAXSによる報酬額は増加。また、ゲームを始めて間もないプレイヤーを奨励するため、一定レベル以下のプレイヤーには、1勝につき1SLPが付与される。

AXSとは

アクシーインフィニティのガバナンストークン。キャラクターNFT「Axie」をマーケットで購入することや、Axieを繁殖させるためにも使用できる。

▶️仮想通貨用語集

アクシーインフィニティは、シーズン20より、PVPでのAXS報酬総額を、以前の3,000 AXSから11万7,676 AXSまで増加させるという。

アクシーインフィニティ公式は、次のように述べた。

これは、競争の多いアクシーのシーンを創出するのに役立ち、質の高いアクシーのチームに対する需要がさらに高まるだろう。

今回の発表後、AXS価格は約40%上昇した。

出典:CoinMarketCap

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/26 日曜日
11:30
米中首脳会談が焦点、関係改善なら相場に追い風も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコイン対円相場は1700万円周辺で方向感に欠ける展開。30日の米中首脳会談や来週のFOMCでの利下げ・QT停止観測が注目される中、24日のCPIや25日の通商協議を控え、相場に方向感が出る可能性を指摘。半減期サイクルの節目を過ぎたものの、金融緩和環境は2021年と大きく異なる状況。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|金価格の2020年以来の下落幅に高い関心
今週は、金価格下落からのビットコインへの資金移動の可能性、金融庁による銀行の仮想通貨投資解禁の正式検討、量子コンピュータのリスクに関する記事が最も関心を集めた。
05:01
仮想通貨取引所ランキング|実績・ユーザー評判・プロ分析で徹底比較
投資のプロが選ぶ仮想通貨取引所おすすめランキング最新版。IEO投資、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、XRP(リップル)、ソラナ(SOL)など人気銘柄の取扱いやユーザー評判を初心者目線で徹底比較。
10/25 土曜日
13:25
テザー社、AI事業に本腰 大規模公開データセットとAIアプリをリリース
テザー社がSTEM分野特化の大規模AIデータセット「QVACジェネシスI」とプライバシー重視アプリ「QVACワークベンチ」をリリースした。AI事業を本格始動させている。
11:15
テザー 今年2.3兆円の利益見込む、米国向け「USAT」は1億米国ユーザーへのリーチ目指す
テザーは今年の利益が2.3兆円に達する見込みだ。米国向けのステーブルコインはUSATは12月にローンチ予定。
10:40
大口投資家、4日間で74億円相当のソラナを購入 ビットコインの大口購入も
オンチェーンアナリストの報告によると、大口投資家が直近4日間で約25万ソラナ(SOL)を購入したことが明らかになった。
10:00
中規模保有者(ドルフィン)の需要がビットコイン市場を牽引=CryptoQuantレポート
CryptoQuantが仮想通貨市場の最新レポートで、中規模保有者「ドルフィン」がビットコインの蓄積を続けていると指摘した。重要な価格水準や動向を解説している。
09:05
米民主党議員、トランプ大統領によるCZ氏恩赦を批判
米下院金融サービス委員会のランキングメンバーである民主党議員は公式声明で、トランプ米大統領が仮想通貨取引所バイナンスの共同創設者CZ氏に恩赦を与えたことを批判。恩赦の背景などを説明している。
07:55
JPモルガン、コインベースのBaseトークン発行で最大5兆円の価値創出を予測
JPモルガンがコインベースのBaseトークン発行により最大340億ドルの価値が創出される可能性があると分析した。
07:00
CZのバイナンス復帰確率高騰、トランプ大統領の恩赦を受け
トランプ大統領がバイナンス創設者CZを恩赦したことを受け、ポリマーケットでバイナンス経営復帰予測が活発化。確率は一時82%まで急騰後30%付近で推移。トレーダーGarrett Jin氏は恩赦を予測し2倍リターンを達成した。
06:50
リップル、Hidden Road買収完了でプライムブローカー事業参入
リップルがヒドゥン・ロードの買収を完了し、仮想通貨企業初のグローバル・プライム・ブローカー運営企業となった。
06:15
ポリマーケット、独自トークン「POLY」発行とエアドロップ実施を正式表明
人気イベント賭けサイトのポリマーケットがPOLYトークンの発行とエアドロップを正式に表明した。米国市場再進出後になる見込みだ。
05:50
スペースX、今週2度目のビットコイン大量移動 ウォレット再編成か
スペースXが24日に約204億円相当のビットコインを移動したとアーカム・インテリジェンスが報告した。
05:35
トランプ大統領、CFTC委員長にSEC仮想通貨タスクフォースのセリグ氏を指名
トランプ大統領がCFTC委員長にSEC仮想通貨タスクフォースのメンバーを指名する方針を固めたとブルームバーグが報道した。
10/24 金曜日
18:48
米金融最大手JPモルガン、ビットコイン・イーサリアム担保融資を世界展開へ
JPモルガンがビットコイン・イーサリアム担保融資を2025年末開始することがわかった。米金融最大手の参入で暗号資産(仮想通貨)が機関投資家市場で本格化。モルガン・スタンレーなど大手金融も相次ぎサービス拡充している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧