- ブロックチェーン・スタートアップのオフィス風景
- 時価総額ランキング上位の仮想通貨であるLisk。その開発チームが拠点を置いているドイツ、ベルリンのオフィスを訪問しました。
- LiskのCEOに進捗状況をインタビュー
- Lisk Core 1.0の進捗状況をLisk財団のCEO、Max Kordek氏に伺いました。
- Liskとは
- 分散型アプリケーションプラットフォーム「dApps」の機能を持つ。 スマートコントラクトの記述言語に、メジャーなプログラミング言語である「Javascript」を導入、Microsoftとパートナーシップを締結したことでも話題に。
Max Kordek(マックス・コーデック)氏
現Lisk財団CEO、LightcurveCEO
大学で電子工学を学び中退。その後、オープンソース仮想通貨プロジェクトであるCriptiに携わる。
2016年にCriptiから派生するような形でLiskを立ち上げ1万4千BTCをICOで集める。
現在は、Lisk財団の会長とlightcurveのディレクターを務める。
マックス氏が創設したLiskプロジェクト、及び仮想通貨LSKは常に時価総額ランキング上位に名を連ねています。
ドイツ・ベルリンの様子
Liskのオフィスは首都ベルリンの中心地のポツダム広場の近くにありました。
ポツダム広場は以前ベルリンの壁により分断されていて、壁の跡地には線が残っていました。
この広場から通りに沿って歩くと10分程度でドイツの国会議事堂に着きました。
通称Reichstagと呼ばれるこの建物は1999年に再建築されており、さすがヨーロッパと唸らせるほどスケールが違いました。
ベルリンは上のような歴史のある建物とモダンな高層ビルが入り混じり立ち並ぶおしゃれな街でした。
Liskオフィスに突入
Liskオフィスに訪問させていただきました。
今回の訪問はメディアとしては初めてのオフィス潜入インタビューだったそうです。
新オフィス移転が予定されている中、快く迎えてくれたLisk本社の皆さまに御礼申し上げます。
Lisk本社の様子
発足から2年間、ベルリン中心部のコワーキングスペースのWeWorkに所在しているLisk本社の様子を取材させていただきました。
今後さらに多くの人材を雇用するということで数週間後に新しいオフィスへ移動するそうです。
現在のオフィスは80人収容できるサイズですが、新しいオフィスは2倍の広さで160人を収容できるそうです。
新しいオフィスは現在の拠点から数百メートルで、現住所のベランダから見られました。
6月中の引っ越しを予定しているそうです。
今回は移転目前ですが、現在のオフィスをCEOのマックス氏に紹介してもらいました。
Liskオフィスには開発、デザイン、マーケティングと人事・経理などのチームがいて、各々Liskプロジェクトを進めていました。
また以前コインポストでインタビューさせていただいた日本人開発者の遠藤秀説氏にもお会いし、ご挨拶させていただきました。
実際に訪ねた際の動画を録りましたのでこちらからご覧下さい。
インタビュー内容まとめ
- Core 1.0の本格実装はいつ?
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Core 1.0は7つのAlpha版がありました。
Beta.7が5月末に出ました。8、9くらいまで行くと思います。 (追記:6月15日日本時間午後6時Beta.9がリリースされる予定です)
その後テストネット段階に移行してからようやくメインネットにたどり着きます。 .9から1.0のネットワークに移行する段階でどのような問題が出るか不明なので具体的な時期は言えません。
しかしAlpha版とBeta版でテスティングはほぼ完了しているのでテストネット段階自体は短いとおもいます。 長い道のりでしたが、ようやく完成の兆しが見えてきました。
- ベルリンはブロックチェーン企業の拠点として有名?
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元々ベルリンはスタートアップの中心地としてのインフラ(ベンチャーキャピタル、投資家、アクセラレーターやインキュベーター)が整っていて、それに伴う開発者やデザイナー、マーケティングの人材が集まっていました。
ですからAI、モノのインターネットと流行に敏感なベルリンのスタートアップ企業が最新の技術であるブロックチェーンを取り上げるのは自然な流れだったと思います。
Lisk Hubが一番の課題です。
Liskも急成長しているので副社長のOliver Beddows氏がLisk Core、ElementsとCommanderの開発を担当しています。
私(マックス氏)はUXにフォーカスしています。
2月のリブランディングは成功だったと思いますが、今でも初心者の方がLisk Hubを使えるかと言うとまだ難しいのが実態です。
現状で満足せず、仮想通貨が初めての方でも使いやすいアプリケーションを作っていきます。
はい。実現可能性と実装の難易度を見極めた上で今後の方針をもっと効率的なものに変えていきます。
新しい機能をいち早く提供する事を第一に考えていきます。 必要なものと時間がかかる機能を見極めていきます。
過去2年間で見えない部分の機能(バックエンドの頑丈さ、安定性、効率性)に焦点を当て続けていました。
しかしようやくユーザーが見える部分のUIやUXの機能に取り掛かる段階にたどり着きました。
私たちはLiskコミュニティーのユーザーの要望やコメントを全て聞いています。
具体的なことは言えませんが、これからはどんどんユーザーが不満に思っている部分に着手していく方針です。
毎回日本を訪れるのを楽しみにしています。
私は毎週日本語のクラスに通っているのですが、日本に1週間いる方が2ヶ月勉強するより向上できるとおもっています。
以前日本に行った時はLiskのロゴがたくさんあったネクタイを持っている方と会いましたので今度行く時はどんなユニークなプロジェクトがあるか楽しみです。
また日本の方々がLiskはこの都市でミートアップをやるべきなどアイデアや提案がありましたら、是非メールを送ってください。 東京、京都、大阪を訪れるロードショーを面白いかもしれませんね。
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