はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

三菱UFJフィナンシャル・グループ、ブロックチェーン活用の決済事業を停止へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ブロックチェーン活用の決済事業を停止

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は22日、連結子会社「Global Open Network Japan(GO-NET Japan)」が行うブロックチェーン関連の決済事業を停止すると発表した。

新型コロナウイルス感染拡大の影響によって決済件数が伸び悩むなど経営環境が厳しく、見込んでいた規模で事業展開することが困難になったという。また、IoT事業の拡大を予定していたが、高速大容量のブロックチェーンを必要とする市場を捉えきれず、想定よりも事業化に時間がかかると判断した。

決済サービスを提供するため、MUFGがIT企業のAkamai Technologiesと共にGO-NET Japanを設立したのは2019年4月。同年2月の発表では「2020年上期を目処にブロックチェーン技術を基盤としたオープンなペイメントネットワークの提供を目指す」と説明していた。

関連三菱UFJと米アカマイ、ブロックチェーン基盤の新決済ネットワークを来春にも提供=日経

その後、2021年4月に事業を開始。しかし、上述した要因によって長期的に事業の黒字化が見込めないことから、事業を停止した方が良いとの結論に至ったと述べている。

これから取引先および関係企業との協議を経て、GO-NET Japanの事業を停止。その後に清算手続きを進めるという。今回の事業停止がMUFGの連結業績に与える影響は「軽微」だとした。

MUFGは今回の発表で、今後も主要戦略であるDX(デジタルトランスフォーメーション)を力強く推進する方針に変わりはないと説明。Akamai Technologiesとは今後も協力関係を構築していくことを議論しており、今回の事業での経験を活かして、国内外企業との提携・協業や新たな技術を活用したオープンイノベーションを加速し、様々な取り組みを進めていくとした。

MUFGの取り組み

MUFGのグループ企業は、他にもブロックチェーンや暗号資産(仮想通貨)に関連した事業を予定している。

8日には、三菱UFJ信託銀行が、デジタル証券の即時決済を可能にするステーブルコイン型のデジタル通貨「Progmat Coin(プログマコイン)」を発行することが報じられた。

9日に発表されたプレスリリースでは、プログマコインは「デジタルアセット領域におけるユニバーサルな資金決済手段を提供すること」を目標にすると説明。仮想通貨やNFT(非代替性トークン)についても、ブロックチェーンにおける即時決済の対象にするとした。

関連三菱UFJ信託銀行、ステーブルコイン型のデジタル通貨発行へ=報道

また21日には、ブロックチェーンやNFTの技術を応用したProgmat UT(プログマユーティー)サービスと、デジタルアセット用のウォレットサービスの開発を開始したことも発表している。

関連三菱UFJ銀行、優待等を対象としたNFT「Progmat UT」とデジタルアセット用ウォレットサービス開発開始

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ゲームやアート、証明書など様々な領域で技術が活用されている。

▶️仮想通貨用語集

関連「NFTを国の成長戦略に」自民党デジタル社会推進本部・平将明議員インタビュー

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/16 月曜日
16:12
マイナンバーカード×Web3認証 コインチェック、マイナウォレットと協業へ
コインチェックは、マイナンバーカードを活用したWeb3ウォレットを開発するマイナウォレットと協業。本人認証の新たなインフラ構築を目指す。
14:09
トランプ陣営顧問「米大統領選の鍵となったのは仮想通貨票だった」
2024年米大統領選でトランプ大統領のキャンペーン上級顧問を務めたクリス・ラチヴィタ氏は、仮想通貨関連問題を争点とした選挙戦略の採用が、トランプ氏の再選に大いに貢献したと主張した。
12:53
メタプラネットがビットコイン追加購入|保有1万BTC突破
メタプラネットがBTC保有1万枚を達成。時価総額は1兆円を突破。最終目標は21万BTCとしており、資金調達戦略と今後の展望を解説する。
12:27
SECが承認 トランプ・メディアがビットコイン財務戦略開始
トランプ・メディアが米証券取引委員会の承認を受けて、仮想通貨ビットコインの財務戦略を開始予定だ。すでに機関投資家から3,000億円超を資金調達している。
11:57
中東情勢緊迫化の中ビットコインに底堅さ、機関投資家の資金流入が下支えに
マクロ経済と金融市場 イスラエルとイランの軍事衝突をめぐり、両国の攻撃対象がエネルギーインフラに拡大したことで、世界の金融市場にも影響が広がっている。 イスラエルは前週末、イラ…
10:56
経済学者らが需給モデルからビットコイン強気予想「2027年初頭までに100万ドルの可能性」
経済学者らが仮想通貨ビットコインの将来価格を分析した。供給制約と需要増加により強気シナリオで2027年初頭に100万ドル到達の可能性があると予想している。
06/15 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、米SEC委員長のDeFi支持発言でETH上昇やXRPL採用事例増加など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン中東リスクで調整、FOMC通過後の買い戻し予想|bitbankアナリスト寄稿
bitbank長谷川アナリストによる仮想通貨ビットコイン(BTC)週次分析。中東情勢緊迫化で1600万円から1490万円に下落するも、過去の地政学リスク時と同様に一時的調整と分析。FOMC通過とトランプ減税法案への期待で反発予想。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|アーサー・ヘイズのBTC急騰分析に高い関心
今週は、参政党の神谷代表による仮想通貨政策提案、米コネチカット州による反戦略的ビットコイン準備金法可決、アーサー・ヘイズ氏によるビットコイン急騰分析に関するニュースが最も関心を集めた。
06/14 土曜日
13:55
相次ぐ小規模企業による大規模な仮想通貨投資発表、VanEck専門家は株価操作の可能性を指摘
時価総額数億ドルの小規模上場企業が数百億ドル規模の仮想通貨アルトコイン購入計画を発表する事例が相次いでいる。VanEck専門家は一部を株価操作目的と分析し、投資家に注意を促している。
13:10
ビットコイン保有企業の増加でシステミックリスク上昇=コインベース分析
米コインベースが最新レポートで、現在228社が仮想通貨ビットコインを82万枚保有していると指摘し、こうした財務戦略でシステミックリスクも上昇していると説明した。
11:38
イーサリアム専門家らがETH価格を「大幅に過小評価」と主張、長期目標8万ドルも
イーサリアム技術者らが新報告書でETHを「デジタル石油」と位置付け、ビットコインとの比較で機関投資家向けに大幅な過小評価を訴える。ステーキング収益や供給上限機能により長期的な価値上昇を予測。
10:44
ブラジル下院委員会、ビットコイン戦略準備金法案を可決 
ブラジル下院委員会が仮想通貨ビットコイン戦略準備金法案を可決。外貨準備の最大5%をビットコインで保有する「RESBiT」創設を目指し、中央銀行デジタル通貨の担保活用も検討。
09:50
「ドン・キホーテ」運営のPPIH、オンチェーンでデジタル証券発行へ 若年層支援の仕組み
ドン・キホーテ運営のPPIHは、セキュリタイズジャパンと提携し若年層支援の仕組みを持つデジタル社債を発行する。majicaポイントなどで利息支払いし、若者に特典を付与する。
09:30
ソラナ現物ETF承認へ前進か、複数企業がSEC要請でS-1書類を修正提出
米SEC要請を受けフランクリン・テンプルトンやフィデリティなど複数企業がソラナ現物ETFのS-1書類を修正提出。ステーキング機能組み込みも検討され承認に向け前進。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧