はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨を今手放すのは、17年前にApple株を売却するようなものだ|eToro CEOがITバブルと比較

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ITバブルと酷似する仮想通貨市場
仮想通貨の取引プラットフォームを提供するeToroのCEOは、21世紀初頭に発生した「ITバブル」に準え、現段階で仮想通貨を手放すのは、17年前にApple株を手放すようなものだと語り、市場の成長性を示唆した。
ドットコム・バブルとは
1990年代末〜2000年代初期にかけて、アメリカ市場を中心に起った、IT企業の実需投資や株式投資の異常な高騰のこと。 ITバブルとも呼ばれるが、英語では「dot-com bubble(ドットコム・バブル)」と呼ばれ、仮想通貨革命と比較されることも少なくない。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

eToro CEOの発言

証券や、仮想通貨の取引プラットフォームを提供するeToroのCEOを務めるYoni Assia氏は、Business Insiderによるインタビューを通して、仮想通貨および、ブロックチェーン技術の長期的な発展を示唆。

過去に起きたドットコムバブル(ITバブル)と仮想通貨バブルを比較して、自身の考えを述べました。

eToroは、2006年にイスラエルにて「RetailFX」として創業され、一般的な証券や為替、仮想通貨だけでなく、自身が選んだトレーダーと全く同じ投資運用を行うことができるソーシャル・トレーディングも取り扱う”世界最大級のプラットフォーム”にまで成長しています。

ソーシャル・トレーディングは、複雑な株の仕組みや大量の情報収集を必要とせず、投資額および、模倣するトレーダーを選ぶだけで、資産運用を行うことができるため、その容易さから着実に人気が出てきている投資手法であり、仮想通貨も取り扱うeToroは、世界的にも先駆的なプラットフォームであると言えるでしょう。

Assia氏は、以下のように述べています。

私たちは、ドットコムバブルにもなかった、新しい状況の渦中にある。

仮想通貨市場では、仮にあなたが”天才的なアイデア”を持っていて、ホワイトペーパーを公開した場合、世界中の億万長者に見てもらえるチャンスが生まれる。

「これは素晴らしいアイデアだ」となった時に、10万人を超える億万長者の内1,000人が1万ドル(約110万円)ずつ出資したとしたら、そのICOは1000万ドル(約11億円)の資金調達に成功したことになる。

これほどまでの規模感は、過去の歴史でも例がなかった。

このように、ドットコムバブルとの類似性について指摘する一方、仮想通貨市場の革新性を強調しました。

さらにAssia氏は、「仮想通貨プロジェクトの”95%以上”は、ドットコムバブル同様、最終的に淘汰される」と言及しつつも、「現時点で(将来性の期待される)仮想通貨を売却してしまうのは、2001年時点(17年前)にアップルの株を手放してしまうようなものだ。」と語りました。

ドットコムバブルと仮想通貨

アップル社の株価は、2000年の3月23日に5.15ドル(約570円)を記録するも、同年10月3日には、1.67ドル(約185円)にまで暴落。ドットコムバブルの崩壊とともに、数年間低迷を続けました。

しかし、2004年頃まで低迷を続けたアップル株は、その後iPodやiBookの導入、MacOSの改善などを経て順調に回復。スマートフォン(iPhone)の世界的大ヒットなどで発展を続け、2018年6月18日現在には、約1,000倍となる188.84ドル(約20.8万円)にまで上昇しています。

さらに2018年3月には、米NYの世界的な金融機関グループ「モルガン・スタンレー」も、ナスダック総合指数と、BTC価格チャートの類似性を指摘。Bloombergに対して「仮想通貨バブルがドットコムバブル(ITバブル)と類似している」ことについて語っています。

その上で、「仮想通貨バブルの方が(ITバブル)の15倍もの速さで進んでいる」とも述べており、まさに前代未聞の出来事であることを示唆しています。

注目すべきは、ドットコムバブルにおいて、多くの企業が淘汰されていった中で、インターネット技術は発展を続け、人々の生活に深く根付いてきたことです。

アマゾンや、アップル、グーグル、マイクロソフトなど、ドットコムバブルから生き残った企業は20年近くに渡って驚異的な成長を遂げ、現在では、世界有数の時価総額を誇る大企業として名を轟かせています。

もし仮に、仮想通貨バブルがドットコムバブルと同様の推移を辿っていくとするのであれば、Assia氏が言うように、”適切な”仮想通貨を現時点で売却することは、「2001年にアップル株を売却することに等しい行為」だと言えるかもしれません。

CoinPostの関連記事

イーサリアム共同創設者:仮想通貨バブル崩壊と考える人は先見の明がない
イーサリアムの共同創設者である「Joseph Lubin」氏は、仮想通貨市場の暴落に対して”バブル崩壊”と決め付ける意見に対して、『先見の明がないのではないか』と主張しました。その理由について、複数の根拠を述べています。
仮想通貨はバブルなのか?2018年ビットコインの価格はズバリ?要人質問まとめ
Binance CEO CZ氏、Monaco CEO Marszalek氏、Qtum Patrick氏 が語る仮想通貨の未来。仮想通貨はバブルなのか、仮想通貨界はどのように改善すべきでなのか、2018年後のビットコイン値の予想はずばり、ブロックチェーンが変える私たちの日常とは。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/23 金曜日
18:05
ビットコインは今後どうなる?2025年の価格展望・注目材料
2025年5月、仮想通貨ビットコインは11万ドルに到達。今後どうなるのか?価格上昇を支える5つの注目材料と専門家の予測を解説します。
13:50
セイラー率いるストラテジー社のビットコイン戦略を徹底分析=VanEck
資産運用大手VanEckがストラテジー社(MSTR)のビットコイン戦略を分析。レバレッジをかけたBTC投資商品として評価し、プレミアム発生理由と主要リスクを解説した。
13:25
政府・日銀、デジタル円に関する第2次中間整理を公表 プライバシー保護と民間決済との共存策を検討
政府・日銀、CBDC第2次中間整理を発表。日銀が個人情報を扱わない「二層構造」でプライバシー保護を。民間決済手段との共存や相互運用性向上に向けた具体的検討結果をまとめた。
13:00
『ビットコインピザの日』15周年 ATH更新も長期保有者の利益確定は減少=データ
仮想通貨ビットコインは初取引を記念するピザ・デー15周年を迎え史上最高値を記録した。一方で、長期保有者の利益確定は昨年12月比で大幅減少している。
12:08
ビットコイン11万ドル台で推移、個人投資家の出遅れシグナルは持続性を示唆
ビットコインは11万ドル超の最高値圏で推移。ムーディーズによる米国債格下げを受け、ヘッジ手段としてのBTC需要が急増した。一方、SECはXRP・ライトコインETFの承認判断を8月に延期している。
11:10
米大手銀行が共同でステーブルコイン発行検討、仮想通貨業界に対抗=WSJ報道
JPモルガン、バンク・オブ・アメリカなど米大手銀行が共同でステーブルコイン発行を検討。トランプ政権下での規制緩和を利用し決済分野での競争力強化を目指す。
10:40
XRPレジャーで発行、欧州初MiCA準拠ユーロステーブルコイン
シューマン・フィナンシャルがMiCA準拠のユーロステーブルコイン「EURØP」をXRPレジャーで発行。ブラジルでもUSDBステーブルコイン展開へ。
10:00
アルトマン氏率いるOpenAI、iPhoneデザイナーのアイブ氏と提携 WLD価格25%高騰
生成AI企業OpenAIがAppleのデザインで知られるアイブ氏の企業IOを65億ドルで買収した。IOのチームが合流し、新たなAIハードウェアを開発予定だ。
09:35
Sui最大のDEX「Cetus」、320億円相当の仮想通貨が不正流出 トークン価格暴落
Suiのブロックチェーン上に構築されたDEXのCetusは、320億円相当の仮想通貨が流出したと公表。すでに問題を特定しており、調査レポートを後で公開すると説明している。
09:00
民主党議員、トランプ仮想通貨晩餐会を批判 大統領は実際に出席
民主党議員がトランプ大統領のミームコイン保有者向け晩餐会を「影響力売買」と批判し参加者リスト公開を要求。一方でトランプコイン価格は10%上昇するも上昇幅を全消し。
08:35
史上最高値のビットコイン、米国リスク高まり資金流入加速|仮想NISHI
*本レポートは、X-Bankクリプトアナリストである仮想NISHI(
07:45
GENIUS法が「数兆ドルの米国債需要を創出」サックス仮想通貨特命官
トランプ政権のサックス特命官が米上院のステーブルコイン規制法案「GENIUS法案」通過に自信を示し、米国債への数兆ドル需要創出を予想。超党派支持で26日までの可決目指す。
07:30
FIFA、アバランチ上に「FIFAブロックチェーン」を立ち上げ
FIFA Collectは、新たにローンチしたFIFAブロックチェーンにプラットフォームを移行。仮想通貨アバランチの技術を活用し、イーサリアム互換のブロックチェーンを開発した。
07:15
ビットコイン、『5月は保有継続』か 11万ドル突破でアナリストが戦略維持
ビットコインが23日に111,814ドルの高値を記録。スタンダードチャータード銀行のアナリストがトランプ政権下での50万ドル目標を維持し、従来の「セル・イン・メイ」に反する保有戦略を提唱。
06:10
55銘柄超の米国株トークン化取引『xStocks』、アジアなどで提供予定 クラーケンが運営
仮想通貨取引所クラーケンがBacked開発のトークン化株式「xStocks」を近日開始。Apple、Tesla等55銘柄超でソラナチェーンと統合し、米国外顧客向けに提供予定。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧